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松山、特別な1週間で奮闘=グリーンジャケットとお別れ―マスターズゴルフ


 【オーガスタ(米ジョージア州)時事】10日まで行われた男子ゴルフのメジャー大会、マスターズ・トーナメントで、前年優勝の松山英樹は14位だった。2001、02年のタイガー・ウッズ(米国)以来となる史上4人目の連覇達成はならなかったが、マスターズ覇者として特別な1週間を過ごした。  3月に首などを痛め、出場自体が危ぶまれながら何とか間に合わせると、2日目には69をマークして2位に浮上。随所で見せた好プレーには前年王者としてのプライドが詰まっていた。ラウンド中はパトロンから温かい声援や拍手を受け、「今までよりは余裕を持ってプレーすることができたが、もう少し優勝争いに絡みたかった」と振り返った。  開幕2日前には、歴代優勝者が集う「チャンピオンズディナー」に初参加。ホスト役を務め、すしや宮崎牛など日本らしいもてなしで話題を集めた。内容は明かされなかったが、食事会では2カ月前から練習してきたという英語でのスピーチも披露。マスターズで最多6勝のジャック・ニクラウス氏(米国)が「メモも見ず、言いたいことを伝えていた。素晴らしかった」と話すなど、出席者から高評価を得た。  最終ラウンド後には「バトラーキャビン」と呼ばれる建物の一室で優勝したスコッティー・シェフラー(米国)にグリーンジャケットを着せる役割を務め、その後の表彰式にも出席。やや緊張した面持ちで再び着用を手伝い、新王者をたたえた。  優勝から1年間は身近に置けた自身のジャケットは、今後はオーガスタ・ナショナルGC(米ジョージア州)に保管される。「もっと着ておけばよかった」と名残惜しんだ特別な一着とも、しばしの別れとなる。「(優勝して)また外に持ち出せるように頑張りたい」と気持ちを新たにした。(了) 【時事通信社】 〔写真説明〕最終日の18番ホールで笑顔を見せる松山英樹=10日、米ジョージア州オーガスタ(EPA時事) 〔写真説明〕グリーンジャケットを着て、マスターズの表彰式で握手する前年王者の松山英樹(左)と新王者シェフラー=10日、米ジョージア州オーガスタ(EPA時事)
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