光見えぬままアジアの戦いへ＝神戸、１０戦未勝利―Ｊリーグ

　１６日に１次リーグ初戦を迎えるＡＣＬ前最後の試合でも、光は見えなかった。Ｃ大阪に敗れて開幕１０戦未勝利となった神戸。試合後に行われた壮行会で、主将のイニエスタは「このような状況になって申し訳ない」とサポーターに謝罪した。 　ロティーナ新監督が就任して最初の試合。１トップの大迫と２列目のイニエスタらが連係してゴールに迫ったが、最後の詰めで精度を欠いた。１点を追う後半も攻め続けたが、Ｃ大阪の守りを最後まで崩せなかった。 　フェルマーレンが去った守備陣は安定感を欠き、武藤やサンペールらの負傷離脱で攻撃も停滞。行き詰まりを打破すべく監督交代に踏み切ったが、「監督それぞれの考え方が違う。適応するのは難しい」とボージャン。特効薬とはならなかった。 　「ＡＣＬの期間でチームを成長させる。今季で一番重要な時間になる」と指揮官。１次リーグが集中開催されるタイで過ごす約２週間は、戦術を落とし込むチャンス。結果に加えて、チームの成熟という成果も持ち帰れるか。　（了） 【時事通信社】 〔写真説明〕後半、ゴール前に攻め込む神戸の大迫（右）＝１０日、ノエスタ