はね返された金谷と中島＝オーガスタ攻略できず―マスターズゴルフ

　【オーガスタ（米ジョージア州）時事】男子ゴルフのメジャー初戦、マスターズ・トーナメント（米ジョージア州）で８日、金谷拓実とアマチュアの中島啓太（日体大）は決勝ラウンド進出を逃した。日本勢として昨年優勝の松山英樹とともに活躍が期待されたが、オーガスタの難コースを攻略できなかった。 　２人とも松山と似た道を歩んできた。アジア・パシフィック・アマ選手権優勝とアマ世界ランキング１位。プロ転向前にマスターズの舞台に立ったのも同じ。東北福祉大の後輩でもある金谷は「アマチュアの時から、松山さんに道しるべを示してもらっている感じ」と、その存在の大きさを語る。 　日本ツアーでも勝利を挙げている２人だが、オーガスタでは速いグリーンや強風に苦しんだ。中島は第２ラウンドで「アーメンコーナー」と呼ばれる難関ホールの一つ、１２番でダブルボギー。その後も立て直せず通算７オーバーで大会を終え、「こんなに難しいんだなと思った。本当につらかった」と涙。金谷も予選通過に一打及ばなかった。 　メジャー通算９勝のゲーリー・プレーヤー氏（南アフリカ）は「英樹が勝ったことで、日本の若い選手が自分にもできると思えるようになったはず」と日本勢の躍進に期待を寄せる。中島は「この悔しい思いが一番の収穫」。大舞台での貴重な経験を、成長につなげるつもりだ。（了） 【時事通信社】 〔写真説明〕第２ラウンドの２番でショットを放つ中島啓太＝８日、米ジョージア州オーガスタ（ＡＦＰ時事） 〔写真説明〕第２ラウンドの２番でショットを放つ金谷拓実＝８日、米ジョージア州オーガスタ（ＥＰＡ時事）