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世界選手権代表へ火花=トラックシーズン本格化―陸上


 陸上のトラックシーズンが本格的に始まる。今季は世界選手権(7月、米オレゴン州)が最大イベント。昨夏の東京五輪に出場した選手を軸に、新星を含め激しい代表争いが繰り広げられそうだ。  今年も注目は、自己ベスト9秒台が4人いる男子100メートル。前日本記録(9秒97)保持者のサニブラウン・ハキーム(タンブルウィードTC)が拠点の米国で既に屋外の初戦を終え、10秒15と上々の走りだった。小池祐貴(住友電工)も米国で10秒21をマークした。  桐生祥秀(日本生命)はオーストラリアでの始動を予定し、今月下旬の吉岡隆徳記念出雲大会にもエントリー。9秒95の日本記録を持つ山縣亮太(セイコー)は昨年10月に右膝手術を受け、手探りの状態となりそうだ。自己記録が10秒01の多田修平(住友電工)は、5人目の9秒台突入なるか。  100メートルなど大半の種目の世界選手権代表には、6月の日本選手権で3位以内に入って参加標準記録を満たしている選手が優先的に決まる。  1万メートルは一足早く5月7日に代表を争う。女子は日本記録を持つ新谷仁美(積水化学)がマラソン代表のため、東京五輪7位の広中璃梨佳(日本郵政グループ)が中心。昨年12月に日本歴代2位の記録を出した19歳の新鋭、不破聖衣来(拓大)が代表切符に挑む。男子は箱根駅伝でも活躍した田沢廉(駒大)が有力だ。  東京五輪の女子1500メートルで日本新を連発するなどして8位に入った田中希実(豊田自動織機)は、さらなる飛躍を目指す。ともに同五輪で入賞した男子走り幅跳びの橋岡優輝(富士通)、同3000メートル障害の三浦龍司(順大)には、日本記録の更新にも期待がかかる。(了) 【時事通信社】 〔写真説明〕力走する桐生祥秀(写真右)とサニブラウン・ハキーム
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