予想覆したビリャレアル＝バイエルンに完封勝利―サッカー欧州ＣＬ

　【バルセロナ時事】サッカーの欧州チャンピオンズリーグ（ＣＬ）準々決勝第１戦で６日、ビリャレアル（スペイン）がホームでバイエルン・ミュンヘン（ドイツ）に１―０で先勝し、２００５～０６年シーズン以来、史上２度目の４強入りに近づいた。 　予想を覆す完勝だった。隙のない守備でレバンドフスキを擁する強力なバイエルンの攻撃をはね返し続け、ボール保持時は縦に急がず確実にパスをつないで敵のプレスを回避。相手に高い位置でのボール奪取を許さず、前がかりになったＤＦラインの裏を何度も突いた。 　先制点は前半８分。右サイドをドリブルで上がったロセルソがジェラールモレノとのパス交換でゴールライン際に抜け出し、マイナス方向へのパスをパレホがシュート。これをゴール前のダンジュマが左足で合わせ、コースを変えてゴールネットを揺らした。 　その後もわずかなオフサイドで取り消されたコクランのゴール、ゴールポストを強打したジェラールモレノのミドルシュートなどチャンスを量産。試合後は点差を広げられなかったことを悔やむ声が相次ぐほど、内容の充実した勝利だった。 　エメリ監督は「われわれはよく戦い、相手を上回ったが、それで満足するつもりはない。まだ９０分残っている。もう一歩進まなければ」。厳しい戦いが予想される敵地の第２戦に向け、いま一度気を引き締めた。（了） 【時事通信社】 〔写真説明〕バイエルン・ミュンヘン戦でゴールを決め、喜ぶビリャレアルのダンジュマ（手前）＝６日、スペイン・ビリャレアル（ロイター時事）