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緊張感漂った応酬=カタールの人権問題言及で―サッカーW杯


 【ドーハ時事】3月31日にドーハで開かれた国際サッカー連盟(FIFA)の総会で、緊張が走る場面があった。発言を求めたノルウェー協会のクラベネス会長が「労働者の自由と安全を保証しない雇用主の居場所はない」。ワールドカップ(W杯)開催国のカタールの人権問題に言及した。  国際的人権団体アムネスティ・インターナショナルは、W杯関連の工事などを担う出稼ぎ労働者が劣悪な環境下で働かされ、給与未払いなどの不当な扱いを受けていると指摘。開催地に決まった2010年12月から数千人が死亡し、原因が調査されていないという。W杯欧州予選ではドイツやオランダ、ノルウェーなどが抗議キャンペーンを行った。  カタール大会組織委員会のタワディ事務総長は「建設的な批判は歓迎するが、これまでに連絡を受けたこともない。失望した」と憤慨。一方、取材に応じたクラベネス会長は「私は何度も彼に会い、懸念を表明した」。主張は食い違った。同会長はノルウェー協会120年の歴史で初の女性リーダーとなり、性的少数者などへの理解も深いとされる。  中東で初開催のW杯。カタール政府は最低賃金の導入を決めるなど、雇用環境の改善を図っていると公表しているが、急ピッチでの開発がひずみを生んだのは事実だ。「知りたければ、対話の門戸は常に開かれている」とタワディ事務総長。開幕まで残り8カ月を切った。疑念を払拭(ふっしょく)できるかが問われている。(了) 【時事通信社】 〔写真説明〕W杯抽選会前日に開かれた国際サッカー連盟(FIFA)総会の会場の様子=3月31日、ドーハ(dpa時事)
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