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若隆景、下から攻めて初賜杯=理想追い、執念の逆転―大相撲春場所


 元大関の気迫に追い込まれた土俵際。若隆景は俵伝いに必死に回り込むと、右で上手を引き、出し投げを打った。初の賜杯を抱いても、表情を緩めなかった27歳。土壇場で踏ん張れた理由を聞かれ、「家族も見に来ていたので、いい姿を見せたい思いがあった」。少しだけ安堵(あんど)の表情を浮かべた。  目の前で高安が3敗目を喫し、臨んだ本割は正代に敗れた。優勝決定戦を待つ支度部屋では、「次の一番をとにかく頑張ろう」。立ち合いでかち上げられて守勢に回った中、あてがったり、いなしたりして応戦。最後の逆転につなげた。  新関脇で迎えた今場所は厳しく当たって、おっつけながら前に出る「下からの攻め」で大躍進。「思い描いた自分の相撲にだいぶ近づいた」。そう言い切れるまで、手応えを深めていた。  軽量ゆえに食い下がる形を磨いたこともあったが、地力を付けるとともに、相撲を始めた小学生の頃の原点を追い求めた。少年時代に元幕下力士の父から言われ続けた「小さい力士はとにかく稽古をやらなきゃ終わり」という言葉は、元小結若葉山の祖父から受け継がれた教えだ。  12勝を挙げ、大関とりの足掛かりをつくった。もう一つ上の番付へ、「しっかり稽古したい」と即答。優勝の余韻に浸ることなく、視線は早くも次の目標に向いていた。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕初優勝し、八角理事長(右)から賜杯を受ける若隆景=27日、エディオンアリーナ大阪(代表撮影) 〔写真説明〕優勝決定戦で、高安(左)を上手出し投げで下し、初優勝を決めた若隆景=27日、エディオンアリーナ大阪
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