山下ＪＯＣ会長「日本の評価高い」＝札幌市の３０年五輪招致で

　日本オリンピック委員会（ＪＯＣ）の山下泰裕会長は１５日、札幌市が招致に乗り出している２０３０年冬季五輪について、「困難な状況下で東京大会を成功させた運営能力は高く評価されている。ＩＯＣ（国際オリンピック委員会）の日本に対する信頼は高い」との見解を示した。東京都内で国会議員らを集めた招致推進本部の会合で語った。 　五輪開催地を決めるＩＯＣで委員を務める山下会長は「ＩＯＣが非常に大事にしているのは、市民あるいは国民がどれくらい開催を希望しているか」と指摘。会合後、報道陣に対しても「市民、道民、国民に五輪の意義をどこまで丁寧に伝えていけるかが大事」と述べた。　 　札幌招致に向けた議員連盟の会長就任が決まっている橋本聖子氏は「中国ではウインタースポーツに親しむ方が３億５０００万人。大変なビジネスチャンスにもなるだろう」と期待を込め、「招致活動を勝ち抜くためにご協力いただきたい」と呼び掛けた。（了）【時事通信社】