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仕事との両立に自負=スノーボードの田渕〔パラリンピック〕


 アスリート雇用で競技に専念する選手が多い中、スノーボード男子の田渕伸司(40)は仕事と両立しながらパラリンピックの舞台を目指してきた。普段は兵庫・和田山特別支援学校の教員。「最後まで諦めず、全力でプレーできるように調整している」と話す。  兵庫県出身。大学卒業後に高校の数学教師になり、その頃にスノーボードを始めた。26歳の時に練習中に大けがをし、右脚に障害が残った。それでも競技から離れるつもりはなかった。入院中からスノーボード用のブーツが履けるかどうかを試したという。  16年間高校で教えた後、40歳を目前にして新たな道を選んだ。「自分が障害者で教える立場にありながら、障害者の子に接していないことに違和感があった。興味もあった」。北京大会の出場を狙いつつ、猛勉強もこなして試験に合格。2020年、現在の学校に転勤した。  平日はとことん生徒に向き合い、「成長しているなと感じると楽しい。やりがいはなんぼでも出てくる」。週末は雪山でスノーボーダー。忙しい毎日を送っている。  カーブのコーナーが設けられたコースを滑り切ったタイムで競う、バンクドスラロームを得意とする。昨年12月、オーストリアで行われたワールドカップ(W杯)で3位に入った。「癖があって、みんなが詰まる(苦戦する)ようなコースの方がスムーズにいける」と自信を示した。  練習時間は限られているが、「後悔のないように、一生懸命やるだけのことをやって臨めたらいい。帰ってきたら学校にどう還元するか、考えるかな」。力を尽くして表彰台を目指す。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕世界選手権でコースを滑るスノーボード男子の田渕伸司=1月13日、ノルウェー・リレハンメル(日本障害者スキー連盟提供)
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