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エースとして臨む北京=アルペン女子座位の村岡、東京パラの経験糧に〔パラリンピック〕


 障害のある選手による雪と氷のスポーツの祭典、北京パラリンピックが3月4日に始まる。冬季五輪の余韻が残る北京で再び始まる熱戦。活躍が期待される日本選手3人にスポットを当て、大会を展望する。  ◇日本のエース村岡  アルペンスキー女子座位の村岡桃佳(24)=トヨタ自動車=は、2度目のパラリンピック出場だった2018年平昌大会で目覚ましい活躍を見せた。大回転の金を含む五つのメダル獲得。北京大会は選手団主将を任され、名実ともに日本のエースと言える存在になった。  そんな実力者が平昌大会後に目指したのは、夏季の東京パラリンピック。陸上の女子100メートル(車いすT54)で決勝に進み、夏冬の「二刀流」競技者として確かな足跡を残した。  4年間、ほとんどの時間を陸上に費やしたこともプラスになった。チェアスキーでは強化できなかった体幹が鍛えられ、雪上練習から離れていたのに「思ったより感覚がいい」。以前なら転倒していた場面でも、バランスを保てるようになったところに成長を感じている。  今季はワールドカップ(W杯)の6勝を含む計8勝を挙げるなど好調。コース取りなど細かな部分では「ずれている、鈍くなっている」と違和感はあったが、改善の余地があることをむしろ前向きに捉えている。  1月に右肘を負傷し、1カ月近く雪上を離れたのは不安材料。16日の記者会見では、練習は再開しているものの、まだ完治していないことを明かした。  選手団主将の重い責務に、メダルの期待も背負う。新型コロナウイルスの厳しい感染対策が施される北京大会は、4年前とは取り巻く状況が大きく違う。その中で、「私の明るさとか笑顔とか、いろんなところで日本チームを盛り上げていけたら。メダルを獲得できるように、全力を尽くしたい」と戦い抜く覚悟だ。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕東京パラリンピック陸上女子100メートル(車いすT54)決勝を終え、手を振る村岡桃佳=2021年9月1日、東京・国立競技場
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