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2度目の舞台は感謝の涙=鈴木、4年前の悔い晴らす〔五輪・フリースタイル〕


 女子ハーフパイプ決勝進出を懸けた2回目を終え、鈴木は祈るように電光掲示板を見つめた。得点を1回目から伸ばせず、無情にも前回平昌五輪に続く予選敗退。「すごく悔しいけど、この舞台の空気を吸えたことがうれしい」。目を潤ませながらも言い切った。  1回目は68.75点と伸び悩み、予選通過圏外の14位。勝負の2回目は、二つ目の2回転ジャンプで着地が乱れるミスが出た。その後は完成度重視の演技構成に変え、「自分のやりたいことをまとめられなかった」。挽回はできず、15位に終わった。  2017年に右膝、平昌後の18年秋には左膝の前十字靱帯(じんたい)を断裂。競技を続ける中で、慢性的な痛みも出てきた。それでも五輪を目指したのは、4年前に号泣して結果を謝ったことへの悔いがあったから。「それを取り戻すために、ここにまた立とうとずっと思い続けてやってきた」  元アルペン選手で、美容師資格を持つ32歳。2度目の五輪を終え、「私自身が何かをしてきたというよりも、周りの方々が私をここに導いてくれた」。あふれ出る涙には、感謝の思いがこもっていた。(時事) 【時事通信社】 〔写真説明〕フリースタイルスキー女子ハーフパイプ予選2回目を終え、涙を見せる鈴木沙織=17日、張家口 〔写真説明〕フリースタイルスキー女子ハーフパイプ予選、鈴木沙織の2回目=17日、張家口
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