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得意の着地、他を圧倒=小林陵、3戦とも飛型点トップ〔五輪・スキージャンプ〕


 ノルディックスキー・ジャンプ男子の小林陵侑(土屋ホーム)は、高い飛型点を強みとする特長を北京五輪でも示した。金メダルに輝いた6日の個人ノーマルヒル、4位だった7日の混合団体ノーマルヒルではトップの飛型点。銀メダルを手にした12日の個人ラージヒルも、美しい飛型に定評のあるカミル・ストッフ(ポーランド)に並ぶ1位タイの113.5点を得た。前回平昌五輪で飛型審判員を務めた西森勇二さんは「着地が左右にぶれずにぴたっと決まる。前よりうまくなっているのでは」とうなった。  飛型点は5人の審判が20点満点から0.5点単位の減点法で採点し、最高点と最低点を除く3人の合計が選手に与えられる。仮に2回の飛躍でともに満点なら120点になる。空中、着地、アウトラン(着地以降)の3要素に分けて正確さや安定性を評価。両腕を広げ、両脚は前後に開いて片膝を曲げるテレマーク姿勢で着地できなければ最低2点の減点、転倒なら7点減点などの目安がある。特に小林陵が際立っているのが着地だ。  飛距離が出るほど雪面の傾斜が緩くなり、高得点が望める着地が難しくなるのが通常。だが、小林陵はヒルサイズ付近まで飛んでも軽々とテレマーク姿勢を取れる。「理想的な脚の開き。審判員の間では、引くところがないという話になっているのではないか」と西森さんは言う。  踏み切りから素早く飛行姿勢に移行した後、空中で体やスキーの動きが少ない点も見逃せない。優勝した個人ノーマルヒルでは飛型点で2位選手に2.5点(飛距離換算で1メートル超)の差をつけたが、西森さんは「もう0.5点は上がってもおかしくなかった」とみている。(時事) 【時事通信社】 〔写真説明〕ジャンプ男子個人ラージヒル1回目、着地する小林陵侑=12日、張家口 〔写真説明〕ジャンプ男子個人ノーマルヒル1回目、小林陵侑の飛躍=6日、張家口
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