黒原、手応えも課題も＝即戦力左腕、フリー打撃に登板―プロ野球・広島

　広島のドラフト１位ルーキー、黒原（関学大）がひたむきに課題克服に取り組んでいる。第３クール初日のこの日、今キャンプで初めてフリー打撃に登板し、会沢、菊池涼らに対して計４１球を投げ、安打性の当たりは８本。球が抜ける場面もあったが、下半身が安定した時は「強い球を投げられた」と手応えを口にした。 　先発、救援をこなせる即戦力として、ＯＢの大野豊氏がつけた背番号２４を与えられた左腕。このキャンプではブルペン投球などを通じて、審判や野手陣からセットポジションやクイックモーションでの癖を指摘された。フォーム改善に向け、「修正している段階でうまくかみ合わない部分はあるが、自分だけの形を体に染み込ませて、良い球の確率を上げていきたい」と力強く話した。 　登板を見守った佐々岡監督は、救援での起用が「面白いかな」。昨季新人王に輝いた抑えの栗林につなぐセットアッパーの確立が急務。指揮官は「誰が入ってくるかが楽しみな半面、黒原が入ってくれれば層が厚くなる」と新人の台頭を期待した。（日南） 【時事通信社】 〔写真説明〕フリー打撃に登板した広島の黒原＝１０日、宮崎県日南市