「恣意的選考、将来に禍根」＝聖隷落選に浜松市長激怒―高校野球

　浜松市の鈴木康友市長は１０日の記者会見で、第９４回選抜高校野球大会（３月１８日開幕、甲子園球場）の出場校から地元の聖隷クリストファーが漏れたことについて、「恣意（しい）的な選定で、選抜高校野球史上、大きな汚点となり将来に禍根を残す」と憤りを表明した。 　東海地区２枠の選考をめぐっては、昨秋の東海大会４強の大垣日大（岐阜）が選ばれ、決勝に進んだ聖隷クリストファーが漏れる異例の結果となっていた。同地区の選考に当たった鬼嶋一司委員長は、「個々の能力、特に投手力は大垣日大が上」などと説明。これに関して鈴木氏は、「選考理由もふざけている。結果を出した子どもたちがかわいそうだ」と厳しく批判した。 　聖隷クリストファーの選手に対し、「この悔しさをバネに、次に向けてしっかり頑張っていただきたい」と激励する一方、静岡県高校野球連盟に向けては、「なぜもっと厳重に抗議しないのか。当事者として毅然（きぜん）とした態度を取ってほしい」と述べた。　（了） 【時事通信社】 〔写真説明〕浜松市の鈴木康友市長