カギ握るサイドの攻略＝サウジ戦、ミスは命取りに―サッカーＷ杯予選

　日本が敵地でサウジアラビアに屈したのが昨年１０月。早々に２敗目を喫して窮地に追い込まれたが、低調気味だった前回とチームの状態は違う。新布陣が浸透し、４連勝と勢いもある。「ワクワク感といい緊張感が入り交じった状態」。酒井の言葉にも、雪辱への自信がにじむ。 　日本はサウジに対し、迫力あるプレスをかけ続け、後手に回らないことが肝要。相手の両サイドバックは攻撃的で背後にスペースは生まれる。今や攻撃の中枢となった右の伊東に加え、連係に課題を残す左サイドでも攻略できるかがカギを握る。迫力が増しつつあるセットプレーも突破口になる。 　中国戦は吉田、冨安の両センターバックが不在の中、最終予選に入って一番の戦いを見せたものの、サウジのレベルは数段上。リスタートのミスを突かれた前回対戦のように、一瞬でも隙を見せれば命取りになる。日本戦で決勝点を挙げたブリカンは、１月２７日のオマーン戦でも試合を決めており要注意だ。 　「勝ってＷ杯への道をつなげていく」と森保監督。３月にはオーストラリア戦が控える。２位を守り、本大会出場を懸けた大一番へ向かいたい。（了）【時事通信社】