Bリーグプレミア(Bプレミア)西地区の長崎ヴェルカは26日、ホームのハピネスアリーナで同地区の琉球ゴールデンキングスと対戦。101-84で勝利し、今季5勝目を挙げた。
第1クォーター、パブロ・アギラールや森川正明が3ポイントシュートを決めて勢いに乗ると、第2Qは星川堅信が2連続で3Pシュートを沈めたり馬場雄大やジャレル・ブラントリーがチームをけん引したりして、50−35と15点リードで折り返す。第3Qはファウルトラブルから琉球にフリースローの機会を多く与えたものの、前半からの流れを崩すことなく得点を重ね、最終的に101−84で勝利。今季初の100点ゲームで勝利を飾った。
長崎はリーヴァイ・ランドルフが22得点6リバウンド5アシスト、ブラントリーが3Pシュート4本を含む18得点、熊谷航は3Pシュート4本を含む16得点5アシスト、アギラールが13得点7リバウンド7アシストを記録。チーム全体で25アシスト、3Pシュートを18本成功(成功率56.2%)させるなど、オフェンス力が光った。
琉球戦後の記者会見ではディーン・ヴィッカーマンHCとアギラール、ランドルフが記者の質問に答えた。
ディーン・ヴィッカーマンHCの琉球戦後のコメント
ーー琉球戦の総括
改めて、メディカルスタッフ、コーチ、そして選手全員がこの短い期間で、試合の間が1日、2日という中で一つ一つしっかり準備していくということが、今日(琉球戦)みたいな結果で報われたのかなと少し思っています。今日の試合に関してはチームエフォートで勝ちとったと思いますし、特にベンチメンバーもしっかりステップアップしてくれたことが良かったのかなと思います。

ーー今季初めての100点ゲームとなったが、攻撃力が爆発した要因は何か
やるべきことに対して、コーチングスタッフらが明確にできたというところが一つの大きな要因だったのかなと思います。また、チームに対して共通理解を持って遂行できたのことも大きかったです。今回、ポイントガード二人に、しっかりオーガナイズをしよう、という話をしているとともに、試合中時間が止まった時は私と話して、何をするのか、どういうことが良いのか、というようにコミュニケーションをやっていこうというところから、ハドルにもつながったのではないかと思う。直近の試合だと第3Qのあたりにそれができていない時間帯が多かったので、今回はしっかり共通理解を持って遂行しようとしたことが今日の結果になったのかなと思います。あとは3Pシュートを18本決め切ったことも大きかったかなと思います。
ーー新チームを作り上げている中で、大事にしている共通認識とは
まず共通認識でいうとディフェンスのところ、ディフェンスからのローテーションのところ。やはり昨季とは違った部分があったりもするので、そこはすごく大事なのかなと思います。それ以上に、みんなが声を出す、自分の意見を言う、というところがすごく大事なのかなと思います。先日、シーズンの中で一番、今までで一番良いレビューミーティングがあったのですが、その時にみんながそれぞれ自分の意見を言い、そしてそれをしっかりまとめることができた。解決策を見い出すこともできた。それが一番、このプロセスの中で良かったのかなと思います。自分の意見というのは一人一人が大事になってくるので、それをどんどん出していって、それをみんなに感じてもらって、チームで作り上げられたらいいなと思います。
ーー琉球戦ではベンチが52得点を記録したが、うまくいった要因は
リーヴァイに関しては、ベンチから出てくるシックスマンの役割を受け入れてくれて、(やるべきことを)遂行してくれたことがすごく大きかったのかなと思います。スタートのメンバーで4、5分プレーをさせて、その後どうしても日本人選手だけの時間帯が出てくる。そこでしっかり、シックスマンとして彼が出てくることで、JB(ジャレル・ブラントリー)がベンチに戻ったところでオフェンスでオプションができるというのは大きかったと思いますし、それが今日、本当に良い結果につながったのかなと思います。
また、パブロがアシスト7で、熊谷選手もアシスト5といった形で、それぞれチームとして気づいたのはディフェンスが収縮することによってキックアウトが生まれる。そこのところもみんながそこに集中して遂行できたことが成功につながったのかなと思います。
パブロ・アギラールの琉球戦後のコメント
ーー琉球戦の総括
まず勝つことができて本当に嬉しかったです。自分が(長崎に)来てから一番良い試合だったなと思いますし、練習がない中でも、試合を通して、見ても分かりますし、感じても分かるくらいチームが少しずつ成長している。本当に良くなっていると感じています。ミスももちろんありますし、やるべきことができていない時間帯もありますが、今日は試合を通してだいたいの時間はやるべきことができていましたし、琉球という本当に素晴らしいチームに対してこういう形で、20点近く差をつけられたことは本当に嬉しかったです。

ーーヴィッカーマンHCのバスケットにフィットするために意識していることは
僕はヨーロッパの人間なので、やはりヨーロッパスタイルのバスケットにすごく慣れています。どちらかというとヨーロッパのバスケットはセットプレーがあって、誰にどうスコアさせるかという目的意識がすごく高い中で、今回の(長崎の)スタイルはその要素もありつつ半分は自由度も高いバスケットなので、そこに慣れなければいけません。また、状況に応じてどう動くのか、どうやってチームメートを生かすことができるのか、というところで初めてな部分もあり、それに徐々に慣れていっています。プレーもそうですが、どんなチームメートがいて、どう生かしたらいいのかというところに慣れてきたので、試合を通して一試合一試合チームになっていって、自分自身も少しずつ貢献できているのかなと思います。
ーーベテランとして、自身のプレーやスキルから若手選手に学んでほしいことはどんなことか
自分自身のプレースタイルを見て学んで、というスタイルではないので、(彼らに対して)多くのことを話していきたいなとは思っています。とはいえ、この経験値の中で、いろいろなチームに行ったり、いろいろな選手とプレーしたり方法を知っている中で、それぞれの選手がどの方法で成長しやすいのか、彼らの成長にどうつながるのか、というところはアドバイスしていきたいなと思っています。僕はコーチではないですが、ベテランとして経験はたくさん積んでいるので、やはりチームに所属した以上は若手の彼らの成長のためにいろいろなことを話していきたいです。
特にこのチームはタレントがそろっているチームですが、何よりも練習がない。映像の中で見て学ばなければいけないというところで、彼らの学ぶ意志や上手くなろうという意識、メンタリティはすごく強いので、毎日毎日、日々練習がない中でも試合を通してでも成長していく、という過程の中に自分の言葉を添えられたら、伝えられたらいいなと思います。また、自分はポジション的にビッグマンなので、そこで言えることがあれば若手にもつなげていきたいなと思っています。
リーヴァイ・ランドルフの琉球戦のコメント
ーー琉球戦の総括
(琉球戦の勝利は)チームとして大きな一歩になったのではないかと思います。みんながしっかりステップアップしてくれたのは大きかったですし、何よりもファンがいるこのホームで勝つことができたことが嬉しかったです。ファンの皆さんも今日会場に足を運んでくださって、大きなブーストをしてくださったことも大きな力になりましたし、エナジーにもなりました。そこも嬉しかったです。同時に、勝つことはできましたが、チームとしてまだまだ成長していきたいので、ここから積み重ねていきたいなと思います。

ーー琉球戦ではMVPにも選出されたが、会場の雰囲気はどうだったか。また、どんな気持ちになったか
エキサイトしたなと思いますし、嬉しい感じではあるのですが、これも自分一人で成し遂げられたものではなくて、チームなしでできるものではありません。今日の勝利も自分の活躍もそうですが、チームエフォートだったと思います。また、それぞれみんなビッグショットを決めた中で、(MVPは)賞として個人でもらいましたが、本当にチームとして勝ちとった、チームなくしてもらうことはできなかったと思うので、みんなそれぞれ頑張ることができて良かったです。
ーーここ数試合はシックスマンとしてベンチから出ている。先発よりも難しい役割だと思うが、どう捉えているか
その通りで、難しいことです。こういう役割は自分の中では初めてというか新しいところで、これまでのキャリアを見てもスタートで出ることが多かったです。しかし、アジャストメントしていかなければいけませんし、人生においてもいろいろなことにアジャストするので、そこはバスケットも一緒かなと思います。どれだけ、どういうふうにチームを助けることができるか、貢献することができるかということを考えつつも、今はシックスマンとして、役割としてはベンチから試合の流れを見て、呼ばれた時には準備できているように、それだけを意識しています。
(金野恵理)
