Bリーグプレミア(Bプレミア)東地区の宇都宮ブレックスは、19日にホームで同地区の群馬クレインサンダーズと対戦した。
宇都宮は第1クォーター、群馬に立て続けに3ポイントシュートを許し、16−27と9点のビハインドを背負う展開となったものの、第2Qは比江島慎やアイザック・フォトゥ、オーティス・フレイジャーが奮闘し、点差を詰める。後半の一進一退の展開となり、4点差で迎えた第4Q、残り8分36秒に遠藤祐亮が3Pシュートを沈め、61−60とこの日初めてリードを奪う。その後は再び逆転を許す場面もあったものの、比江島やフレイジャーがフリースローで得点を重ね、最終的に83−80で勝利を飾った。
宇都宮はフォトゥが19得点、トレイ・ケルが15得点6リバウンド6アシスト、フレイジャーが15得点5リバウンド、比江島が3Pシュート3本を含む12得点を記録。チーム全体で奮闘し、リバウンドでは高さのある群馬に対して41-34と優位に立った。
宇都宮は次戦、21日にホームで西地区の名古屋ダイヤモンドドルフィンズと対戦する。群馬戦後の記者会見では、ウォルター デ・ラファエレHCと遠藤、比江島が記者の質問に答えた。

ウォルター デ・ラファエレHCの群馬戦後のコメント
ーー群馬戦の総括
まず始めに、群馬クレインサンダーズという素晴らしいチームに敬意を表します。たくさんのタレントを持っていて、いろいろなロール(役割)を持っていて、とても良いチームだと思います。その中で、今日(群馬戦)私たちが勝った勝ち方というのは、勝っても負けても、こういう戦い方が正しいんだ、というものを示すことができたと思います。
本当に選手たちのことを誇りに思いますし、コートにいた選手たちが、いつもと違うラインアップ、いつもと違うロールであっても、100パーセント、120パーセントのプレーをしてくれて、それをチームがつないでいった。それが、最終的にファンの皆さんが誇りに思うようなブレックスですし、私たちが目指していくブレックスだと思うので、今日それを示すことができたというのはとても大きなことだったと思います。

ーーこれからホームで連戦となるが、選手のコンディションをどう考えているか
今シーズン初めて短い期間での連戦となりますが、まずはエネルギーを回復するというのが一番。けがの状況もありますし、そこでプレータイムが左右されるということもあるとは思いますが、私たちの強みは、日本人選手であろうが外国籍選手であろうがチームとしてしっかりと戦えるということを証明できていることです。選手たちにはそこに自信を持ってもらいたいですし、選手たちの理解力も高いですし、チームとして戦うことができる。私の考えでは、水曜日のゲーム(名古屋ダイヤモンドドルフィンズ戦)は今日よりも難しい試合になると思います。それはエネルギーの問題だったり、いろいろな要因がありますが、その中でチームとして戦う。でも、その時のことはその時なので、どうなるかは私にも分からないですね(笑)。
ーー目指しているバスケットを今どれくらいコート上で表現できていると思うか
まだ(目指すところまで)道半ばかな、というのが正直なところです。それは、私がこれまで経験したヨーロッパの30年間と全く違うからです。もちろん、プレーヤーとの関係性やバスケットの仕方だったり笛の基準の違いだったり、そこを試行錯誤している途中なのですが、私が今やろうとしていることは、プレーヤーたちにもう一歩寄りそって会話をする、ということです。それは、同じ方向に進んでいくために必要だと思います。
例えばこういうゲームに勝っていくということは、もちろん昨シーズンまでのブレックスとは少し違った戦い方になっているとは思いますが、そこを変えようとして、こういうゲームに勝っていくんだということを証明したいと思っています。そこは時間がかかることですし、私もプレーヤーも努力が必要です。昨日も日本人選手も含めて会話をしましたが、日本人選手たちも私のところに話に来てくれて、コミュニケーションをとって、こういうのは良かったよ、こういうのは良くなかったよ、と正直に話せているというのがあるので、そこは私にとって助かっている部分です。
ーーチームを作り上げていく中で、選手たちがアジャストするのに難しく感じているなと思う部分はあるか
毎回私たちのチームの話もしていますが、相手のチームを見て戦っているというのがあります。見て、というのは、しっかり相手のスカウティングをして、自分の目の前に誰がいるのかということを理解するということ。今日の試合は群馬がフィジカル的にもそうですし、体も自分たちよりも大きいという中で、そういう選手を相手にどう戦うのか。
特に、ブレックスの若い選手たちがしっかりコートに残って、それに対して戦っていくことを示していかなくてはいけない中で、第1Qで何が難しかったかというと4ターンオーバーをしてしまったこと。それは別に相手が、というよりも自分たちで自滅したターンオーバーであって、それが結果的に最初の入りがうまくいかなかった、というところだと思います。そこに対しての戦い方であったり、どうやってこういう場面で戦っていくのかということをしっかりと理解する。最終的にはスカウティングをして、目の前に誰がいるのか、この選手はどう止めるべきなのか、逆に私たちがどういうところで止められているのか、というところを理解しながらプレーしていくことが今後大事なだと思います。
遠藤祐亮の群馬戦後のコメント
ーー群馬戦の総括
スタートは相手のリズムでスタートしてしまいましたけど、チーム全員でつなげながら、以前まで試合で足りなかったエナジーとかを出しながら最後まで戦い抜いた。競った試合を勝ち切れたというのはチームとって自信になったのではないかなと思います。

ーー第4Qの自身の3Pシュートについては、ファンも待ちわびた瞬間だったと思うが、歓声を浴びてどうだったか
正直、点差が分からないくらい自分が(試合に)入り込んでいたので、あそこで逆転とか、そういう冷静さというのはあまりなかったです。だけど、ここまでで8試合目ですけど、あまり試合には絡めていなくて、何とか自分の中で、セルフィッシュな考え方ですけど、何かをつかみ取りたい、なんていう気持ちは最初からあって。
前半は(シュートが)入らなかったですけど、ノーマークだったら絶対に打とうと思っていたし、他の選手が攻める分、自分が(スペースが)空くのではないかと思っていたので、積極的に打ったから結果がつながったのかなと思う。それが逆転だったというのはベンチに帰る時に気がついたんですけど、本当に、自分的にもチーム的にもいい雰囲気だなというのは決めた後に感じましたし、会場の雰囲気も最高でしたし。本当に久しぶりに、ブレックスらしい、みたいな感じを自分的には感じました。
ーーオフコートで意識していることや、それに対しての手応えはあるか
スペーシングとか、コールとか、練習ですり込まれてやっていて、それが体に染み込んでいると今、感じています。それを、みんなが共通認識でやるというところがあまりかみ合っていないなというのが、試合に出ていても、見ていても、思うところです。ですが、それをコーチのことを信頼して、コーチからも選手への信頼を得て、信頼し合ってやっていけばもっといいチームになっていくのではないかというのは、今日の試合を終えて感じたところです。会場もそうですけど、チームとしての一体感があったなというのを今日の試合では感じたので、これを積み上げていければいいかなと思っています。
比江島慎の群馬戦後のコメント
ーー群馬戦の総括
第1Qのところで少し、相手のプレッシャーがすごいですし、なかなか攻めあぐねてしまった。でも、しっかりディフェンスから流れをつかんだと思いますし、しっかり全員がファイトして戦った結果、勝利につながったと思います。この勝利をどんどんどんどん積み上げて、自信にしていきたいと思います。

ーー第1Qの劣勢からどういうふうに追い上げていこうとしていたのか
もともと相手が守りの堅いチームなので、ハーフコートというよりも、しっかりいいディフェンスから速い展開で崩していくというところ。そこはいつも重要になってくるので、そこをしっかり遂行しなければいけなかったというところもありますし、スイッチだったり、スイッチディフェンスに対しての準備も最初はうまくいかなかったんですが、そこもしっかり冷静に対応できたかなと思います。
ーー昨シーズンと違った日程になったことで感じるメリット、デメリットはあるか
まだBプレミアっぽい日程をこなしているわけではないので、アウェーからアウェーに移動とか、まだ経験していないのでちょっと分からないんですが、それが増えてきたら移動が多くなったり大変な思いをすると思う。今のところはホームが続くので、そういった意味では整えやすいのかなとも思うので、ちょっとまだ探り探りです(笑)。
ーーデ・ラファエレHCのバスケットボールを体験して、ここは面白いなと感じる部分はあるか
オフェンスのところもそうなんですが、ディフェンスの方でしっかりゾーンディフェンスを入れながら、チェンジングしながら、相手をこう、混乱させるようなディフェンスというのがウォルターの特徴だと思いますし、まだまだ僕らもやりながらですけど、昨シーズンよりはディフェンスレーティングもたぶん上がっていると思う。そういった意味では新しいというか、やっていて、もっと極めたらいいディフェンスができるだろうなと思います。
オフェンスの方もシステムが多いですけど、その中でしっかり崩しながらというか。まだまだ型にはまろうとし過ぎてオフェンスが重たくなる時間もあると思うし、その中で、意志のずれだったり、隙を見つけていきながらやっていければ、もっと快適に点が取れるのかなと自分も思うので、そこはまだまだできていないと思う。年齢を重ねて、そういう一瞬のずれを生かしていかなければいけないというところも含めて、まだまだこれから、極めたら良くなっていくのではないかと思っています。
(金野恵理)
