Bリーグプレミア(Bプレミア)東地区の東京サンロッカーズは11日、ホームのトヨタアリーナ東京で同地区の仙台89ERSと対戦した。
先発ポイントガードを務めるジャン・ローレンス・ハーパージュニアが欠場する中、第1クォーターは先発起用されたベンドラメ礼生がリズムをつくり、ラウリー・アルキンズを軸に得点を重ねる。第2Qは山際爽吾や山﨑一渉らのディフェンスで仙台をわずか6得点に抑え、42-30で前半を折り返す。しかし第3Qは仙台の反撃にあい、このクォーターだけで25失点を許すと、57-55と2点差まで詰め寄られる。第4Qは再びリードチェンジを繰り返す接戦となったが、残り41秒に仙台のジャレット・カルバーに勝ち越しショットを許し、最後は田中大貴の逆転を狙ったシュートも決まらず、68-70で惜敗した。
東京SRはアルキンズが12得点10リバウンドのダブルダブルを記録。田中は3ポイントシュート4本を含む12得点4リバウンド2アシストで、キャリア通算6000得点と2000アシストを達成した。ここまで4勝3敗で東地区5位としている東京SRは、17日にはホームのトヨタアリーナ東京で西地区の長崎ヴェルカと対戦する。
仙台戦後にはショーン・デニスHCと山際、ベンドラメ、山﨑、田中、アルキンズが記者の質問に答えた。
ショーン・デニスHCの仙台戦後コメント
――今シーズンからスケジュールが変更されたが、その影響は
それを話そうと思ったら、すごく長い時間が必要ですね(笑)。
1カ月以上かけて、NBAにいる知り合いのコーチなどいろいろな方に話を聞いて、このシーズンをどう過ごすか対策を練ってきました。ただ、シーズンが始まってみないと分からないことも多く、今はそれを理解しているところで、これから時間をかけて取り組んでいく必要があります。リカバリーのために何をすればいいのか、栄養面で何を食べるべきか、選手それぞれで違いますし、これから学んでいかなければならない。理解するまでには、まだまだ時間がかかると思います。

山際爽吾の仙台戦後コメント
――デニスHCのバスケットボールをプレーしてみての感触は
正直、難しい部分の方が多くて、チャンスを与えてもらっているのに、なかなか自分の良さを出せずに苦戦していました。ですが、前回の試合(富山戦)から少しずつ、自分がやるべきことと自分の色を出せるようになってきたので、このいい感覚を大事にして、さらにショーン(デニスHC)のバスケットを体現していきたいと思っています。
――仙台の渡辺からスティールを狙った場面など、チームを鼓舞するプレーもあった。あの場面は「取るぞ」という感覚だったか
そうですね。あそこは絶対取れたんですよね。(ボールを)取れていれば、レイアップまで持っていけたんですけど、運良く相手に当たってマイボールになったので。そういう1プレーでチームの士気を上げることができて、ベンチも喜んでくれていたので良かったかなと思います。

――3Pシュートが武器の一つだが、オンザコートフリーで高さのある選手が多い中で打つ難しさは
大きい選手がいる中で簡単に打てないのは事実ですが、チームにはペイントアタックを得意とする選手がたくさんいます。僕は3Pシュートを得意としているので、彼らがつくってくれたズレをしっかりと生かし、速いモーションで打ち切って、それを決め切ることが一番大事だと思っています。そういうところを磨いて、3Pの確率ももっと上げていければと捉えています。
――Bプレミアでプレーして、これまでとの違いを感じているか
自分の感覚的には、何もかもレベルが違うように感じています。B3、B2と経験させていただきましたが、やっぱりこのトップレベルは全然違います。その中で苦戦する場面も多いですが、やっていける自信もあるので、日々少しずつステップアップして、このチームに貢献できるようにやっていきたいと思っています。
ベンドラメ礼生の仙台戦後コメント
――富山戦後も「(負けを)引きずるつもりはない」と話していたが、しっかり切り替えられたか
今回はJJ(ハーパージュニア)がベンチ外で、スタメンで出ることになりました。チームの流れをつくるすごく大事な役割があると自分の中で感じていたので、しっかりと頭の中で切り替えて。(富山戦から)中1日でしたけど、自分としてはしっかりと切り替えて次の試合に臨めたのかなと思います。

――カルバーへのディフェンスでヘルプに行く場面もあったが、ディフェンス面はどうだったか
試合を通してディフェンスの強度は保てていて、少しずつ良くなってきています。その中で、スイッチのコミュニケーションミスなどがまだ一、二本出てしまう。そこから相手も流れをつかんで調子を戻してきたので、そこはこの試合で反省すべき点だと思います。
でも、チームとしてのディフェンスは良かったですし、今日は一渉(山﨑)も素晴らしいディフェンスをしていたと思います。ただ、彼(カルバー)がすごかった。それだけかなと僕は思っています。もっともっと突き詰めていくところはあるかもしれないですが、向いている方向は確実に間違っていないというか、チームとして前進している手応えはあるので、引き続き、より良いプレーを目指して高め合っていけたらと思っています。
山﨑一渉の仙台戦後コメント
――外国籍選手に対しても良いディフェンスをしていたが、自身としての手応えは
ディフェンス面でも活躍できるというところを、今は自分の中でも見つけてきています。でもやっぱり、Bプレミアが開幕して外国籍のウイングに毎回ついているんですが、簡単にできたということはなくて。それでも本当に少しずつ、富山戦のアンゴラ選手や今回のカルバー選手にも(ディフェンスで)しっかりついていけているかな、くらいの印象はあります。今日はカルバー選手に対して自分の中ではいいディフェンスができていたんですが、最後は上から決められたので、そこはまだまだ足りないなという感じです。

田中大貴の仙台戦後コメント
――最後は逆転を狙うシュートまで持ち込んだ。それも含め、自身のパフォーマンスを振り返って
前回の富山戦は、最後に相手がシュートを決めてきたのもありますが、自分たちがやらなくてはいけないことをやらなくなって負けてしまった。今は積み重ねて、どんどんステップアップしていかなくてはいけないときに、ステップダウンしてしまう試合をしてしまいました。なので、その後のミーティングで、まずは自分たちのやらなければいけないことをしっかりやろう、と。個人的には、富山さんよりも仙台さんの方が難しい試合になると思っていたので、そこを今日やろう、と。
(仙台戦は)試合を通して見れば、うまくやれていた時間帯が多かったですし、後半の入りに良くないターンオーバーはありましたけど、最後はカルバー選手のシュートが決まって。僕の最後のシュートもオープンでしたし、個人的にはちょっと入ったかなと思ったんですけど、入りませんでした。それでも、オープンまでつくることはできて終わっているので。もちろんそこだけではなくて、ほかの部分でももっと良くなっていかなくてはいけない試合だったと思います。

ラウリー・アルキンズの仙台戦後コメント
――仙台戦の総括
本当にタフな試合でした。試合の始めから東京SRも仙台もすごくいい勢いでやり合っていましたが、第2Qで自分たちが少し気を緩めてしまったところで、第3Qに仙台が勢いをつかんだ。その後、取り戻すことはできたのですが、最終的にあと少し足りない結果になってしまいました。

――昨シーズンよりもチームのために動いて得点している印象だが、自身としてはどう考えているか
(これまでも)スコアだけというわけではなく、神戸や熊本でも今と同じような役割を果たしてきたと思っています。プレーメーカーとして、ディフェンスでもオフェンスでも、チームのために必要なものを補うことだと思います。今も、試合を見てもらえば分かるとおり、チームのためにスコアをする。そこで相手のディフェンスをより引きつけられたら、チームメートにパスをする。そうやってチームメートにもアドバンテージをつくる。それが結果としてスコアにつながっていくと思います。今日の試合でも、カルバー選手のようなキーになる選手とマッチアップしたり、オフェンスではポイントガードとしてプレーメークしたり。スコアもそうですが、どんなことでもやるというのが自分の役割だと思っています。
(金野恵理)
