バスケットボール男子日本代表(FIBAランキング22位)は8月9日と10日の両日、佐賀県のSAGAアリーナでモンゴル代表(同108位)と強化試合を行った。
第1戦に敗れて迎えた第2戦では、第1クォーターからフィジカルなディフェンスでモンゴルの攻撃を防ぎ、流れをつかむ。第2Qは川島悠翔や山﨑一渉が3ポイントシュートを沈めて勢いに乗るかと思われたが、モンゴルもシグバータル・オーギルが連続で3Pシュートを決めるなどして、32−36と4点ビハインドで後半へ。第3Q、モンゴルの攻勢で最大15点差と引き離されたものの、高島紳司の3Pシュートで流れを引き戻し、第4Qはシェーファーアヴィ幸樹や黒川虎徹が奮闘。小川敦也やジャン・ローレンス・ハーパージュニアの3Pシュートも効果的に決まり、25−0のランを繰り出すなど一気に逆転。最終的には75−57と18点差をつけて快勝した。
日本代表は第2戦では、アレックス・カークがフリースロー8本全てを決め14得点5リバウンドとし、シェーファーが12得点7リバウンド、ハーパージュニアが11得点7リバウンド6アシストを記録。直前に招集が決まった三谷桂司朗は3分34秒間の出場で2得点とした。
日本は15日と16日に有明アリーナで韓国代表と対戦する。
第2戦後の記者会見では、桶谷大HCとシェーファー、ハーパージュニアが取材に応じ、ミックスゾーンでの囲み取材では三谷、山内ジャヘル琉人、川島が記者の質問に答えた。

桶谷大HCの記者会見でのコメント
――モンゴル戦の総括
昨日(第1戦)の反省から出だしどういうふうな入り方をするか、どれだけファイトできるかという部分で、今日(第2戦)の出だしは良かった。ただ途中から9対0のランがあって、第1Qしんどくはなったんですけど、そこのあたりからディフェンスは我慢できるようになってきた。得点はなかなか取れなかったですけど、ディフェンスで我慢して、第3Qの出だしでまた少しポーンと(点差が)開いて。そこで15点くらい開いたんですかね、一回。そこでももう一回ディフェンスをやろうというところで。コートに出ていた選手もディフェンスが得意な選手たちが出て、そのほかにハンドラーが二人、三人入ってきたりして。ディフェンスが大丈夫なので、ハンドラーが入ってきたからそこでオフェンスもまわりだして、プラス、ダイス(吉本AC)にオフェンスのセットがあって、ここ(シェーファー、ハーパージュニア)の二人のピックアンドロールのところから展開がこっち側にどんどんこっちに向いてくるという。(高島)紳司もいいスリーポイントをトランジションで決めてくれたりして一気にモーメンタムがそのあたりで変わってきて、最後途中まで25対0のラン。最後モンゴルさんもなすすべなしというところで。昨日と違って最後のところで我慢強く、オフェンスもコーチがこうやろうと言ったことを自分たちがしっかりやりながらいいバスケットができたのではないかなと思います。
課題は、ハンドラーがいないときに点数を取るのがむずかしかったり、ペイントタッチができないときに点数が取れなくなったりがありましたが、それが分かったことは次にそういうことをやらないっていうことだと思います。逆に今日のダイスの話なんですが、今日の勝ちのパターンというのが次の大会につながっていけると言っていたので、正しくそういうゲームになったかなと思います。今日の試合でいろいろと成功体験があったかなと思うので、それを積み重ねてほしいなと思います。

シェーファーアヴィ幸樹のコメント
――モンゴル戦の総括
ゲームの振り返りは桶さん(桶谷HC)に全てやっていただいたので、自分としては、昨日の試合ではやっぱりスタートの入りが甘かったり、試合の中で終始ソフトな部分が目立ったりというのは感じていました。また、気持ちの面で代表としてプレーするというところをみせるというのは、自分の昨日のフィルムを見て自分自身にも言えることでしたし、感じたことだったので、今日はそこを出していこうという形で。向こうがリズムをつくったりとかシュートが入らなかったりとか、前半完全にうち(日本)のペースではなかったですけど、でもしっかりハードにプレーするというところをやり続けられたかなと思う。最終的にああいう形のディフェンスからの流れをつくれたことが今日の良かった点かなと思います。
こういう若いチームがこれからちゃんと良くなっていくかというのは、自分たちのアイデンティティーとか、自分たちがどういうバスケットをしたいのかというところを見つける2戦だったと思うんですけど、そこは最後の方でようやく「ディフェンスから走りたいよね」とか改めてみんなそこを理解できたのかなと思いますし、そういう意味では大きい試合だったかなと思います。

ジャン・ローレンス・ハーパージュニアのコメント
――モンゴル戦の総括
昨日の試合ではすごく悔しい思いをして、今日のお昼にみんなでフィルムを見て、どこが足りないというのをして短い間でみんなで修正することができた。昨日桶さんからみんなに「正直言ってソフトだ」という話をされたからこそ、今日試合で最初からガンガン、みんなディフェンスでもアグレッシブにファウルしてもそのファウルを恐れずにつねにアグレッシブにやることができたんです。けど、後半で少し気が抜けて、自分たち、自分と紳司が出たときにディフェンスでつねにアグレッシブにやろうということをダイスが言ってくれた。その流れで紳司が2連続でスリーを決めたり、テツ(黒川)がしっかり自分がルーズボールを拾ったところを得点につなげてくれたり、アヴィがダイブでしっかり自分の役割を果たしてくれたりして、みんながこう自分の役割を果たしたからこそ勝てたのかなと思っています。
これからアジア競技大会があるんですけど、このゲーム1(第1戦)の試合ではなくてゲーム2(第2戦)の後半でやっていたゲームというのを常に最初からできるようにやっていきたいなと思います。

三谷桂司朗のコメント
ーー日本代表合宿に参加してみてどうだったか。そしてモンゴル戦第2戦では、初得点もあったがどうだったか
本当に(ロスター入りは)直前で。もともとサブで入っていたんですが、メディカルチェックは受けなければいけなくて、もともと辞退はしていたので、メディカルチェックの合流だけしてそのまま帰るつもりだったんです。けど、けがの調子も順調というところもあって、ここからもう一回参加しないかというお話をいただいた。チーム練習としては直前の前日の確認だけだったので、そういった意味も含めてスタッフ陣からもプレータイムの確保はちょっと正直保証できないとは言われていた。でも、どんな状況になってもチームのためにやることをやろうと思ってやっていました。
(第2戦では)素直に得点を決めることができてホッとしているところと、チームが勝利することができたのでそこが一番嬉しいです。

ーー筑波大学の後輩・小川敦也とコートに立つ時間もあったが、お互い成長を感じる部分などあったか
敦也はけっこう今回のオフコートで一緒にいたり、行動を共にしていた。オフコートでは可愛い後輩ですけど、コートの上では頼もしい存在というか。ポイントガードとしてもプレーでも、チームを引っ張る姿勢というのは大学とは違って成長したなと感じているので、そこは本当に頼もしいですし、僕も一応先輩なのでそこは負けてられないなと。お互い高め合える存在かなと思います。
山内ジャヘル琉人のコメント
ーーモンゴル戦の総括
ディフェンスのところのスタンダードは少し上げられたのではないかと思います。自分にできることは、まずはコートに入ったときにガード陣がつくってくれたスタンダードを変えない。むしろ(自分が)出てきてさらに上げるというのが自分の役割だった。それを自分がしっかり理解して遂行できたのと、あとはリバウンドとしっかり走るというところをさらに増やせることによってチームにいい影響を与えられたなと感じているんですが、オフェンスの面ではなかなかボールが回ってこないというのもあって。なんというか、エゴを出しづらいというか。やっぱり代表戦なので、自分の攻撃するタイミング、オフボールのところでもチャンスを作らないといけないなと感じて、そこはもっと学ばなければいけないなと思います。

ーー川崎ブレイブサンダースの一員として、そして日本代表の一員としての目標は
川崎としてはもっと自分がプレーの中心に、自分がもっとエゴを出してプレーで中心のプレーヤーになれるように。やっぱり自分が得点しないとチームは勝てないと思いますし、自分のプレーでいい影響を与えられると思っているので。それがオンボールでもオフボールでももっと攻撃力を上げたいなと思っています。そこでチームにいい影響を与えつつCSというところだと思うので、そこをしっかり目指しながら頑張っていきたいなと思っています。
日本代表についてはもちろん目標ではあるのですが、コントロールできる部分ではないので、声がかかる、かからないというところは。なので、入りたいという目標は持ちつつ、まずは川崎で結果を残すことがそういうところにつながると思うので、目の前にあることをしっかりこなす。そして自分の中でもこなすだけではなくて、しっかり考えて一つ上のレベルに上げられるように、毎日自分なりに工夫しながら自分の成長を追いかけて、というところが代表につながると思う。まずは目の前にあるやるべきことをしっかりやっていきたいなと感じています。
川島悠翔のコメント
ーーモンゴル戦第1戦後の会見では「ゆるっと入ってしまって…」とコメントしていたが、第2戦ではどんな意識を持っていたか
今日はもっとバスケットボールを楽しもうと思って入りました。

ーー日本代表として、また大学での今シーズンの目標は
日本代表はWindow4のメンバーに入れていただいているので、こういったなかなかない機会をしっかりものにして自分の成長につなげられたらと思います。大学ではもっと試合に出て活躍していきたいです。
