Bプレミアの京都ハンナリーズは8月4日、2026-27シーズンの新体制発表記者会見を実施。代表取締役社長の松島鴻太氏が、Bプレミア参入初年度の強化ポイントや事業ロードマップなどについて語り、村上直GMがロスター編成の意図について説明した。
今シーズンは琉球ゴールデンキングスで14年を過ごした岸本隆一を獲得するなど、積極的な姿勢を見せている京都。昨季から所属する多くの主力選手が残留する中で岸本が加わり、「最高レベルの戦力が整った」と松島氏は自信を見せる。
会見で語られた松島氏と村上GMのコメントの一部を紹介する。
松島鴻太社長の質疑応答でのコメント
――岸本隆一の獲得競争があったと思うが、どの段階で獲得の話を聞いたのか。また、どういう「口説き文句」だったのか
そうですね、一番難しい質問なんですけど、大前提としてやはり皆様ご存知の通り、(岸本と)伊佐HCとのご縁があった中でのところで、僕が語れること、語るべきじゃないこともありますし、伝えるのは難しいんですが、私自身も最初は信じられなかったです。「来るわけない」というところから始まって、いろんなご縁が重なって、タイミングも含めですし、いろんなことが影響を受けて、私のようなものが語ることでもないと思っていて、やっぱり岸本選手自身の思いやタイミングで、この結果を生んだというところに尽きると思っていますので、すみません、ちょっと明言は控えさせてください。

――岸本にオファーしようと思った経緯は。また、どういったところからその発想が生まれたのか
選手の獲得は縁とか、何かストーリーみたいなものが全選手にすごくあるなと感じています。昨年、伊佐HCが京都に来てくれて「一緒に日本一を目指そう」という話をしている中で、これがきっかけとなって、岸本選手との会話が始まったっていうところが事実です。
以前から私自身の思いとしても、松尾さん(共同オーナー)と喋る中で、やっぱり岸本隆一選手は「移籍するわけがない人」のカテゴリーにいて、ただそれでもどの選手でも獲得できるなら、岸本隆一選手が一番京都に欲しいというのが共通認識としてありました。われわれ京都ハンナリーズが次なるステージに臨む上では、岸本選手という唯一無二の存在が来てくれることで、一気にステージを、ギアを上げていける、そんな風になるというのは、以前からなんとなく想像がありました。
ご縁が重なって、ムーさん(伊佐HC)との話から会話が始まっていった。それでなんていうか「(移籍も)あるな」と思ったんです。そういうストーリーや背景から考えていた時に、ムーさんとの関係性も色々僕も聞かしていただいたんですけれども、で、「本当にあり得るぞ」と「あるぞ」っていうところから、着々と話が進んでいきました。私から何かを仕掛けたというより、やっぱりお二人のご縁から、そして岸本選手のやっぱり僕たちにも想像もできないようなご決断が絶対にあったので、そこが重なって今の結果に至っているということだと思っています。
――岸本に期待する部分は
キングスで、すごくカルチャーもたくさん作ってこられたと思うので、是非それを京都ハンナリーズにも落とし込んでいって欲しいというところと、あとはやっぱり、勝負どころの勝ち方であったりとか、バスケットボールで言うと、そういう彼しか見えない世界もちろんあると思いますので、ま、その辺も是非体現してもらいたいと思っております。
――ビジネス面での変化や手応えはどう感じているか
ビジネス的にもかなり注目いただいているところも感じていて、ファンクラブの会員様も昨シーズンの終わりぐらいまで(の人数を)もう開幕前に、入会いただいたり、シーズンシートの販売も非常に好調で。昨年の、2倍までとはいかないのですけれども、かなりの大盤振る舞いを見せているっていったところで、私たちの想像する以上の成果が出ています。
ただ、そこに甘んじることなくフロントとしてはやっぱりそれを、スタンダードをしっかり上げていく。私たちにとってこれだけの機会っていうのは初めてなので、しっかり奢ることなく足元しっかり固めて、きっちりとこの機会にしっかり成長して、頼りっぱなしっていうことではなくて、ここでしっかり自力をつけて一気にクラブとして駆け上がりたいとフロントサイドとして思っております。
村上直GMの質疑応答でのコメント
――bjリーグ時代、京都と琉球はライバル関係だったが、岸本選手をどのように見ていて、今はどう感じているか
選手の時は彼は覚えているかわからないですが、実際にマッチアップして、どうやって止めたらいいのかをチームとして考えるぐらい、 1人では止められないタイプの選手でした。その時は会話という会話もなく、試合終わりにペコって頭下げるぐらいの関係で。岸本選手は本当にもうやんちゃな感じのプレースタイルで、すごくエネルギーを感じて、本当に沖縄のバスケットにフィットするような、一気に流れを変えてくれる選手だから乗らしたら怖いなとずっと思っていました。
まさかその選手が、ハンナリーズに来てくれて、僕は引退してしまったので一緒にプレーはできないですけど、同じチームとして、一緒になれることはすごく感慨深いです。本当にあのキングスの岸本選手がハンナリーズとって、すごい大事な存在になるとは思わなかったので、すごく楽しみにしています。
彼自身も色々プレッシャーはあるとは思いますが、本当に彼身のありのままの姿でしっかりバスケットを行えば、周りの選手もついてくると思いますので、しっかりそういった強度を高めていきたいと思います。

――伊佐HC体制2年目となるが、どういう勝負ができると感じているか
今シーズンは特にチーム的にも本当にCS(プレーオフ)にいける可能性があるかなと、僕自身すごく自信があります。その要因の1つがシーズンのスタートで、今本当はオフシーズンで選手たちは、自主トレーニングに励む時期ですけども、先日、日本人選手で合宿を行いまして、その時にしっかり体づくりや、コミュニケーションの場をしっかりも持ったことによって、本当にチームとしてのケミストリーが開幕からすぐ表れるのでないかと感じています。プラス、ムーさんの、思いやりであったり、そういうところはチームの土台としてすごく大事で、僕もそこを選手に落とし込んでいきたいと思います。そういったことがしっかりうまく重なれば本当に素晴らしいシーズンになるんじゃないかと思っております。
(高久理絵)
