Bリーグ1部(B1)は、25日、26日の両日、各地でレギュラーシーズンの第35節が行われ、西地区2位の名古屋ダイヤモンドドルフィンズはホームの名古屋市IGアリーナで、東地区首位の宇都宮ブレックスと対戦した。
第1戦、名古屋Dはアラン・ウィリアムズとスコット・エサトンを欠く中、宇都宮に高さのミスマッチを突かれ、リードを許す。それでも齋藤拓実の3本の3ポイントシュートやアシストからの得点で食らいつき、6点のビハインドで前半を終える。しかし、第3クォーター開始早々、比江島慎に2本の3Pを含む8得点を許し、一気に二桁点差とされてしまう。中東泰斗の3Pやジェイク幸輝・ホルツのゴール下で追い上げるも、第4Qのオフィシャルタイムアウト明けから引き離され、69-87で第1戦を落とした。
第2戦、名古屋Dは第1戦で奮闘したホルツを先発起用して流れをつかもうとするが、序盤から宇都宮の3Pが連続で決まり、10-0のランを許すなど苦しい立ち上がりに。修正を図るも宇都宮の猛攻を止められず、11-30と第1Qから大きくビハインドを背負う。ホルツの3Pやリバウンドでの粘りや、けがから復帰した佐藤卓磨の復調など明るい材料もあったものの、エサトン、ウィリアムズらビッグマンを欠く苦しい状況を打開するにはいたらず、74-90で敗戦となり、第35節を連敗で終えた。名古屋Dは通算成績を41勝17敗とし、西地区3位(ワイルドカード1位)に後退した。
名古屋Dは第2戦では、アーロン・ヘンリーが16得点、佐藤が15得点、カイル・リチャードソンが13得点、齋藤が11得点を記録。レギュラーシーズン最終節となる第36節は、アウェーで三遠ネオフェニックスと対戦する。名古屋D戦後の記者会見では、ショーン・デニスHC、齋藤、ジホルツが記者の質問に答えた。
ショーン・デニスHCの宇都宮戦後のコメント
――宇都宮戦(第2戦)の総括
一番自分に残念というか、ちゃんとやれていなかったという感じです。タフなスケジュールの数週間の中、色んな逆風もあり、スコット選手、アラン選手もいない中、選手の準備がしっかりできていなく、自分がそこをできていないことに責任を感じています。
ポジティブな面を言えば、卓磨選手やジェイク選手、飛悠選手(小澤)といった、普段プレータイムがあまりない選手がプレータイムを得たことです。彼らがドルフィンズのバスケットを体現している気がします。ファイトの仕方や粘り強さなdp、彼らは本当によくできたと思います。
もちろん、ブレックスは素晴らしいチームです。言い訳でもなく、彼らがトップレベルのチームというのは昨日(第1戦)と今日(第2戦)で証明しています。相手はショットをしっかり決めきり、フィニッシュも強く終わっています。ほとんど完璧でした。うちはそれができませんでした。
うちにとってはドルフィンズらしくこれを乗り越えなければいけない。それがドルフィンズの心だと思います。数年前ですが7人の選手で7勝1敗といった記録もありました。その心を探して戦い続けるしかないですし、それができると信じています。

――試合を通してシュート確率が上がってこなかったのは、ビッグマン不在でリバウンドに不安があることが影響していると考えるか
いいえ、リバウンドのことはシューターは考えていないと思います。確かにビッグマンがいない中、リバウンドでは苦労していますが、リバウンドは上ではなく下で取るもので、世界で強いリバウンダーは6‘10“(約208cm)ではなく、6’6”(約198cm)の方が多く、下で戦えればいいので、うちもそれをやらなければいけないと思います。
――最終節の三遠戦、その先のCSに向けてどう準備していくか
この2日間かけて真剣に考えることではありますが、準備として考えなくてはいけないのは、どうやって選手にアプローチするかです。マネージャー、トレーナー、コーチ陣全てが選手にどうアプローチをするのか。それがうまくできていなかったので、それを考えて、どうやってポジティブにいけるか、自信を持って前に進みたいので、そういうメッセージをどうやって伝えるかを考えていきます。
齋藤拓実の宇都宮戦後のコメント
――宇都宮戦(第2戦)の総括
昨日(第1戦)に引き続き、ビッグマン2人を欠いている中で、やっぱりあそこまで宇都宮さんにスタートダッシュを決められてしまったというのは、出ている5人がしっかり反省しなければいけないと思っていますし、もちろん責任も感じています。ただ気持ちの部分で(第1戦から)しっかり切り替えてコートに入ったというのは出ている5人は間違いなくあったと思います。
ただ、ビッグマンがいない中、チームとして相手のピックのところをどうやって守るのか。普段やっていないところのディフェンスをしてみたり、チームとしてもコーチもそうですけど、今いるメンバーでどうやって勝っていくのかを試行錯誤しながらやっていかなければいけない(状況でした)。
ただ、第2Q以降はポジティブなところもたくさんありました。CSに出られなくなった訳ではないので、CSに出て最後僕たちがどこを目指しているのかというところ。どうやって勝っていくかを、もう一度みんなで話し合いながらしっかり切り替えて、来週のリーグ戦もラストになるので、しっかり勝って終われるようにやっていきたいです。

――ポイントガードとして、パスを出す際には何を優先しているか
(チームメイトに)復調して欲しい気持ちはもちろんあるんですけど、復調して欲しいからパスを出すわけではなくて、自分がペイントアタックした時に、どこにアドバンテージがあってオープンになっているのかを判断しながらパスをしています。もちろん試合の入りは、できるだけ周りを動かして、生かしながらというところはゲームメイクの一つとして意識しています。
ただ、エサトン、ウィリアムズがいない中で、ピックアンドロールの脅威となるポイントが少し下がってしまっているところがあるので、宇都宮さんのディフェンスがやっていた通り、どこでやられたくないかがドルフィンズが明確になってきてしまったというのがあります。現状だと、多少のコンテストショットは僕自身もっと打たなければいけないのは感じています。誰が点を取らなければいけないのか、誰が攻めなければいけないのか、というのは僕だったりアーロン・ヘンリーがしっかり取るべきところで取っていかなければいけないと感じています。
――ビッグマンを欠く厳しい状況が続く中、どう改善して戦っていくか
本当に昨日(第1戦)の試合に関してはチーム全体のエナジーが足りなかったので、そういったところを、できるだけ40分コートで表現しなければいけないと思います。ジェイクや卓磨は、そういうところを今日しっかり出してくれたので、スタートで出る5人と、ベンチから出てくる選手がそれをしっかり引き継いでやることが大事になると思います。
オフェンスの面で多少コンテストショットはという部分で、先ほど僕とヘンリーの名前をあげましたが、何よりチーム一丸で戦うことが大前提ですので、そこを見失わないようにチームで話し合いたいと思います。
ジェイク幸輝・ホルツの宇都宮戦後のコメント
――先発出場した第2戦を振り返って
チャンスに感謝しています。いつも準備していますが、今日スターターとして呼ばれたのはプロ初で本当に光栄でした。自分としてはハッスルプレーでエナジーを出すことに集中しています。その中で得点するチャンスがあればそれをものにしたいと思っています。

――出場機会に恵まれなかった時期にベンチで何を学び、それをどうコートで表現したか
コートから見ていてオフェンスでは特にビッグがオフェンスを繋げる感じで、ガードのためにスクリーンをかけたり、ボールを動かしたり、自分が毎回点を取りにいくのではなく、どうやってオフェンスが機能できるかを考えています。大学では自分はスコアラーでしたが、今は素晴らしい選手に囲まれているので、彼らをどう生かすかを考えてプレーすることを学びました。
――ファンに一言(日本語で)
本当にチャンスをもらえて良かったです。いつも出るチャンスがあれば頑張ります。エナジーとリバウンドとディフェンス(を評価して欲しい)。もっとチャンスが欲しいです。名前を呼ばれたら頑張ります。
(高久理絵)
