Bリーグ1部(B1)は、11日と12日の両日、各地でレギュラーシーズンの第31節が行われ、東地区6位の仙台89ERSはアウェイの豊橋市総合体育館で、西地区5位の三遠ネオフェニックスと対戦した。
第1戦、仙台は試合序盤からディフェンスが機能し、三遠のオフェンスを停滞させることに成功。ジャレット・カルバーを中心に堅いディフェンスから速いバスケットで得点を重ね、主導権を握る。11点リードで迎えた第3クォーター、セルジオ・エルダーウィッチのランニングプレーなどで10-0のランをつくり、さらに点差を広げていく。終盤には三遠の大浦颯太の連続3ポイントシュートで点差を詰められたものの、確実にフリースローを沈め、104-98で勝利した。
第2戦、序盤から互いに点を取り合うハイスコアリングな展開になる。4点リードして試合を折り返した仙台だったが、三遠の破壊力のあるオフェンスを止めきれず、前半からファウルがかさんでしまう。第3Q開始早々に、ネイサン・ブース、カルバーの連続3Pでリードを10点に広げたものの、イージーミスから三遠・湧川颯斗に3Pを許すと、ヌワバとメイテンに連続でバスケットカウント・ワンスローを決められ、逆転を許す。第3Q終了間際に岡島和真がこの日2本目となるブザービーター3Pを沈め、70-77で迎えた第4Q、仙台はカルバーや渡辺翔太、ダーウィッチら主力メンバーがファウルアウトしてしまい、99-104で敗戦。第31節を1勝1敗で終え、今シーズンのレギュラーシーズンでの三遠との対戦を3勝1敗とした。
第2戦では仙台は、カルバーが36得点、ダーウィッチが14得点、ブースと岡島が共に12得点を記録。東地区6位の仙台は31節を終えて31勝21敗としており、チャンピオンシップ進出圏内のアルバルク東京(35勝17敗)とは4ゲーム差のワイルドカード6位につけている。
第2戦後の記者会見ではダン・タシュニーHCと岡島が記者の質問に答えた。

ダン・タシュニーHCの三遠戦後のコメント
――三遠戦(第2戦)の総括
非常に難しいゲームでした。前半の段階でファウルトラブルになってしまい、なかなかフラストレーションも解消できない中で戦い続けるという、自分たちにとって厳しい試合でした。その中でもオフェンスでは良いシーンがありましたが、自分たちが掲げているディフェンスとして、ペイントで48得点取られ、フリースローラインに32回立たせてしまっていては勝てないと思います。それがなぜ起きてしまったのかという細かい部分はしっかりと映像を見て客観的に見て今日(第2戦)の試合から学び、これからもっと成長して残りの試合に備えたいと思います。

――今節を1勝1敗で終えたことについてどう考えるか
まず昨日(第1戦)の勝利は非常に大きな勝利だと思います。特に昨日の勝利の意味は、三遠さんに今日負けたとしても3勝1敗、並んだとしても自分たちが上に行けるという勝利を勝ち取った意味で非常に大きな勝利だったと思います。しかし自分たちは二つ勝利を取りに来ていたので、それができなかったという部分で言えば1勝1敗は悔しく思っています。
もう上位陣が負けない状況ですので、自分たちが黒星を喫して後退するのはCSに行くには許されない状況だと思いますので、そういった部分で今日勝ちきれなかったのは非常に悔しく思います。ここから自分たちの何がだめだったかを修正して残りの8試合全て勝つつもりで1試合1試合やりきるだけだと思います。
――タフショットを沈め、存在感を発揮した岡島和真の評価は
本当に今日のパフォーマンス、そしてシーズンを通して彼の成長は誇りに思えるものだと思います。今日も彼は非常に大きな経験をしました。リーグのベストポイントガードと言われるような佐々木選手、大浦選手とマッチアップして、その中でもビッグショットを決めて、本当に彼のパフォーマンスは誇りに思いますし、明るい将来は間違いないと思っています。
ただ、明るい将来に行くためには彼自身成長し続けなければいけませんし、自分もその背中を押し続けたいと思います。本当に今日のパフォーマンスは素晴らしく誇りに思えるものですが、ただやはり足りない。勝ちという結果に繋がらなかったというのは彼も含めてもっとタフになってやらなければいけないという部分も同時にあると思います。
岡島和真の三遠戦後のコメント
――三遠戦(第2戦)の総括
三遠さんはハイスコアゲームが得意なチームで、昨日(第1戦)は自分たちのシュートが入って、良い感じでリードを保てていたんですけど、今日はやっぱり相手のペースに付き合ってしまい、それが敗戦に繋がったのかなと思います。

――ベンチメンバーの果たすべき役割とは
メイテン選手はものすごくインサイドが強い選手なので、ネイサン(ブース)だったり、JC(カルバー)だったりがファウルトラブルになってしまった時に、ベンチから出る選手、特に日本人選手がリバウンドでファイトして、ファウルを使わなければいけない場面だったら自分たちが使うくらいの覚悟でやっていかないと、ああやって最後ファウルトラブルになってしまって(コートに立てなくなる)。
やっぱり自分たちはどうしてもJCとセルジオ(エルダーウィッチ)のチームだと思うので、その二人が(ファウルアウトで)欠けてしまったというのは、ベンチや他の日本人選手がアグレッシブにできなかったせいかなと思います。
――CS進出を目指す両チームの直接対決になる今節を、どう迎えたか
今節に関しては2敗したらその時点でプレーオフから追い出されてしまいますし、1敗でもかなり厳しい状況になるとわかっていたので、何が何でも二つとるという気持ちでした。昨日の勝利で慢心する選手はいませんでしたし、すごくフォーカスしたことができていたと思うんですけど、3クォーターの入りで、相手の方が気持ちや戦略の部分で上回っていたのかなと思います。
――ブザービーターを2本、24秒ギリギリのところで3Pを沈めていたが、得意とするプレーだったか
昨シーズン、B2でやっていた時はああいうシュートをよく打っていたんですが、今シーズンは自分より素晴らしいハンドラーがものすごくたくさんいるので、そこに対して、そういう選手が不調だったり、ファウルアウトしてしまったりした時に自分がそういった役割もできるということを見せられたのは一ついいところだったと思います。外国籍選手を楽にプレーさせてあげるというか、きつくないマークでプレーさせるためには、そういう底上げが大事なのかなと思います。
――HCから高く評価をされており、さらなる成長を求められていた。佐々木、大浦とのマッチアップはどうだったか
前からのプレッシャーもすごいですし、佐々木選手の大浦選手も日本を代表するポイントガードなので、ただガツガツプレーしているだけでは、そういった選手についていけないというのを改めて実感させられました。ああいうクラッチタイムで二人ともがボールを持てる選手というのは、こちらにはものすごい脅威になりますので、そういった選手に自分がなれるかどうかは、アグレッシブにやり続けられるかというのが一つ大事なことだと感じました。
――残り8試合をどう戦っていくか。個人としての目標は
チームとして残り全試合勝たなければいけない中で、JC、セルジオ、ネイサンが出ているファーストラインナップより、セカンドラインナップが相手にとって脅威ではない状態になっているので、自分と秀さん(荒谷)を中心にセカンドラインナップを引っ張っていきたいと思います。
(高久理絵)
