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B2東地区首位を走る信州ブレイブウォリアーズ 好調のチームで目立つ「リーダー」エリエット・ドンリーの成長


信州ブレイブウォリアーズのエリエット・ドンリー(左)

 Bリーグ2部(B2)は1月30日から2月1日にかけて各地でレギュラーシーズンの第18節が行われ、東地区首位の信州ブレイブウォリアーズはホームのエア・ウォーターアリーナ松本(松本市)で同地区3位の横浜エクセレンスと対戦。第1戦を84-78、第2戦を67-60でそれぞれ勝利した。

 第1戦、第2戦ともにロスター全員が揃ったのは今季初めて。プレータイムに制限がある選手はいたものの、ロスター全員が試合に出場し、層の厚さを披露した。

 とりわけ活躍を見せたのが、エリエット・ドンリーだ。第2戦ではスターティングラインアップから外れたものの、チーム最多となる13得点に加え、5リバウンド2アシスト2スティールを記録するなどして、チームをけん引。所属3季目を迎える中で頭角を表しているドンリーの活躍と、リーダーシップの変化を振り返るーー。

重要な第4Qにフル出場 勝久HCの起用に応える

 強気なリングへのアタック、スポットアップの3ポイントシュート、献身的なリバウンドやディフェンス、試合中に見せるリーダーシップなど、あらゆる面で成長を続けているドンリー。第2戦ではベンチスタートとなったが、勝負どころの第4クォーター(Q)では、10分間コートに立ち続け、勝利を手繰り寄せる活躍を見せた。

 ドンリーの起用法について、勝久マイケルヘッドコーチは明かす。

「今日(第2戦)はスタートから外したんですけど、それは昨日(第1戦)のプレーだけでなく、今のいろんな選手のプレータイム制限だったり、ラインナップのバランスだったりの方が理由は大きかったですが、それでも(ドンリーのプレーは)バウンスバックが必要な内容でした。

 昨日は短い会話でしたけど、彼とその話をしたら『I got you(理解しているよ)』って言ってくれましたし、絶対やってくれると思っていました。ミスもありましたけど、冷静さ、アグレッシブさ、集中力が良いバランスをとって、良いメンタリティーでコートに立てていたなと思っています」

 41-41で迎えた第4Q最初のポゼッションでは、渡邉飛勇の3ポイントシュートをアシストし、直後のディフェンスではスティールを記録。渡邉の連続得点に繋がった。リバウンドにも積極的に飛び込み、第4Qだけで2得点4リバウンド1アシスト1スティール0ターンオーバーを記録。オールラウンドな活躍を見せたドンリーは自身の活躍を振り返る。

「昨日はフロア自体あまりよく見えていなかったと思っていました。そういう点では、相手のディフェンスについて、どの部分にアタックできるかはフィルムを見て分かったので、そこはよくできました」

「まだターンオーバーも多かったし、冷静さをもっと見せなければいけない場面はあったと思います」と語る通り、状況判断などで改善の余地はあるものの、試合を通してチームをけん引するプレーも多く見られた。

「昨日よりは良かったと思うんですけど、まだまだ成長するところはあると思います」

第4Qには好プレーを見せた©Basketball News 2for1

磨かれるリーダーシップ「責任感を持ってステップアップしたい」

 信州で3季目となるドンリーは、リーダーとしても成長を見せている。印象的だったシーンは第4Q終盤。横浜EXは河合竜児HCが退場したあと、オールコートでプレッシャーをかけて信州のミスを誘い、連続得点に成功。パニックを起こしている選手たちに、ドンリーはすぐにハドルを組んで落ち着かせるような仕草で声をかけていた。

 自身のリーダーシップへの意識について、ドンリーはこう話す。

「リーダーシップ面も、昨季よりも絶対にステップアップしたいと思っていました。昨年はP(ペリン・ビュフォード)がいて、言いたいことは躊躇なく言った方がいいことを学びました。特にこのチームはそういうことを言えるチームだと思うし、僕は日本語も英語も話せるので(日本人選手と外国籍選手との)ギャップではないですけど、ちゃんと言えます。でもどちらかといえば、みんなが聞いてくれることがありがたいです」

 リーダーシップについては、普段の練習時にも発揮されている。今季はチームも若返り、勝久HCが求める緻密な戦術に対して、特に前半戦は苦戦する新加入選手も多かった。そんな新加入選手たちにしっかりと寄り添い、HCとの架け橋になっていたのがドンリーだった。

「プレーだけじゃなくて、もっと声を出したり、新人も多いので、そういうところ(バスケへの理解)を手伝ったり、そういう部分でもっと成長したいと思っています。『まだ若い』という気持ちはありますけど、歳もベテランに近づいているので、もっと責任感を持ってステップアップしていきたいです」

 プレーでも堅実に進化している。昨季と比較して、平均出場時間は20分8秒から20分59秒へとわずかに増加し、平均得点も7.8得点から8.6得点と伸ばしている。迷いもなくなり、自信を持ってプレーしているシーンも多い。記者会見などではインタビューに対して笑顔で長い言葉を話すことも増えた。チームは東地区首位を走っており、心身ともに充実したシーズンを送れている表れだろう。

 最後にドンリーは2連勝で終えた横浜EXとの対戦をこう総括する。

「本当に大事な試合だったので、2勝できたのはうれしいですけど、やっぱりマイケルさんも言ってた通り、スタンダードを高くしなければいけないです。5月のプレーオフの時に繋がる課題はいっぱいあるので、そういうところはもっと、チームとして責任感を持って、上手くならなければいけないと思っています」

 チームの核として成長を見せているエリエット・ドンリー。勝負の後半戦、その存在感はさらに高まっていくことだろう。

成長を見せているドンリー(中央)©Basketball News 2for1

(芋川史貴)

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