【ワシントンAFP=時事】第46代米大統領に就任したジョー・バイデン氏(78)は、妻のジル氏(69)とともに、ホワイトハウスの新たな住民となる。(写真は米大統領選で当選確実が伝えられ、家族と共に米デラウェア州ウィルミントンのステージで勝利宣言したジョー・バイデン氏)
 バイデン氏は、キャリアを通じて自らの家族に重きを置いてきたが、2020年の大統領選挙戦では家族のメンバーが衆人の注目を集めた。物議をかもす者、障壁を打ち砕く者、さまざまだ。
 米国の新しい「ファーストファミリー(大統領一家)」のメンバーを紹介する。

■ ファーストレディー(大統領夫人)
 教育者のジル氏は、ホワイトハウスに移り住む前からすでに、自分のこれからの役割を変革するつもりだった。
 従来、ファーストレディーは儀礼的な役目を果たすだけだったが、自分の生徒たちに「ドクターB」と呼ばれているジル氏は、英語教師としてフルタイムの仕事を続ける意向だ。
 ファーストレディーとして、教育問題に取り組むとともに、元ファーストレディーのミシェル・オバマ氏と2011年に立ち上げた、米軍兵士とその家族を支援する活動「ジョイニング・フォーシズ」を再開するとみられている。
 夫妻の出会いは1975年。デラウェア州選出の上院議員だったバイデン氏が、最初の妻と娘を自動車事故で失うという不運に見舞われた数年後のことだった。「私たち(家族)をもう一度、一つにしてくれた」とバイデン氏は2番目の妻となったジル氏についてよく語っている。
 二人は1977年に結婚。ジル氏は事故で生き残ったバイデン氏の2人の息子、ハンター氏とボー氏の「ママ」となった。夫妻の間には娘のアシュリーさんが生まれている。
 子育てをしながらジル氏は二つの修士号を獲得、さらには教育学で博士号を得ている。
 また、夫の3度の大統領職への挑戦を支え、昨年の選挙戦では精力的な支持者であり献身的な運動員でもあった。

■ ファーストチルドレン(大統領の子どもたち)
 バイデン氏は、政治家としてのキャリアを積む中で苦しんだ時も、再婚した時も、2人の息子とのつながりで助けられたと何度も語っている。
 上院議員時代、できるだけ2人の息子のそばにいるため、家族の住む自宅と首都ワシントンの間を片道2時間かけて電車通勤した。
 長男のボー氏は、父親から公共奉仕の精神と政治手腕を受け継いだと評判だった。イラクで兵役に就いた後、デラウェア州の司法長官となる。しかし、脳腫瘍のため2015年に46歳で亡くなった。
 バイデン氏は、たびたび政治演説でボー氏について触れている。また彼の墓と、亡くなった最初の妻や娘の墓も折に触れて訪れている。
 バイデン氏の次男ハンター氏(50)は、アルコールと薬物依存に苦しみ、2014年にはコカインの陽性反応が出た後、海軍予備役の任を解かれた。
 ハンター氏は中国やウクライナとの商取引をめぐり、昨年11月3日の大統領選投票日前に、ドナルド・トランプ大統領(当時)の攻撃の格好の的にもなった。
 現在はロサンゼルスを拠点にアーティストとして活動するハンター氏は、商取引で「誤った判断」を下したことがあると認めているが、不正行為については一切否定している。
 息子に対するバイデン氏の支援はゆるぎない。最後の大統領選討論会で、トランプ氏がハンター氏のコカイン使用を嘲笑したが、バイデン氏はこう答えた。「私は息子を誇りに思う」

■ ファーストペット(大統領のペット)
 トランプ氏は、この100年あまりで犬を飼わない初の大統領だったが、バイデン夫妻はホワイトハウスに2匹を連れ込む。チャンプ、メジャーと名付けられたジャーマンシェパードだ。ネコも1匹いるが、種類も名前も未だ明かされていない。
 チャンプは2008年からバイデン夫妻と暮らしている。2018年には動物保護施設にいたメジャーを引き取った。保護施設出身の犬がホワイトハウスに入居するのは初めてだという。
 2匹は、バイデン氏の選挙戦の広告に登場。有権者に向かって「人間を賢く選ぼう」と呼びかけるメッセージが発信された。大統領のペット飼育を蔑視するトランプ氏の映像が組み込まれている。
 バイデン氏のクリスマス・ビデオメッセージでも2匹は大活躍。「おめでとうクリスマス」の楽器だけのバージョンが静かに流れる中、チャンプはクリスマスツリーの脇でくつろぐ。メジャーは、同じ曲のエレキギター版に合わせ家中で跳ね回っていた。【翻訳編集AFPBBNews】
〔AFP=時事〕(2021/01/21-13:16)

情報提供元:時事ドットコム ワールドアイ
記事名:「米国の新ファーストファミリー、バイデン家 ペットも