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マレーシア密林で遺体で見つかった英在住少女、「不幸な事故」と検視官

  • 2021年01月05日 10:48:00

【クアラルンプールAFP=時事】英国から家族旅行でマレーシアのリゾートを訪れていた学習障害のある少女が行方不明になり、10日後に密林の中で遺体で発見された2019年の事件で、現地の検視官は4日、性的暴行を受けたり殺害されたりした痕跡はなく「不幸な事故」だったと結論付けた。(写真はマレーシアで行方不明になり、後に遺体で発見されたノラ・コワランさん。家族提供)
 フランス人の父親とアイルランド人の母親の間に生まれたノラ・コワランさん(当時15)は2019年8月、マレーシアの首都クアラルンプール郊外のドゥスンリゾートを家族と共に訪れたが、チェックイン翌日に失踪。ヘリコプターや捜索犬を投入した数百人規模の捜索活動の末、密林の渓流のそばで遺体で見つかった。服を着ていなかったとの情報もある。
 現地警察は、事件性はないと断定。マレーシアで行われた検視では、コワランさんは密林を何日もさまよい、飢えと内出血が原因で死亡した可能性が高いとされた。
 だが、コワランさんの両親は、娘が誘拐されたと考えており、警察が主張するようにコワランさんが別荘の窓を乗り越えて真夜中に出ていくはずがないと訴えてきた。
 マレーシア・スレンバンの裁判所で4日、マイムーナ・アイド検視官は、「関連性のある全証拠を検証した結果」コワランさんの「死には何者も関与していなかったと断定した」と説明。性的暴行を受けたり殺害されたりしたことを裏付ける証拠も見つからなかったとして、「不幸な事故」による死だと結論付けた。家族は、死因不明の評決を望んでいた。
 検視官は、コワランさんが宿泊先を「ひとりで抜け出した後、パームヤシの廃農園で迷子になった」との見方を示した。当時、一家は英国からの長旅とリゾート到着当日の活動で疲れきっていただろう点に検視官は着目。「家族は皆、時差ぼけで疲れていた」とし、コワランさんも「疲労度が増していた」ため「見知らぬ新しい場所」から自分の意思でさまよい出てしまったのだろうと述べた。
 検視審問では昨年8~12月に40人以上が証言し、その様子は新型コロナウイルス流行を受けてオンライン中継された。
 英国からビデオ通話を介して証言したコワランさんの両親は、娘の失踪時のマレーシア当局の対応を厳しく批判。母親のメーブさんは、警察が大規模捜索に踏み切るのが遅く、犯罪に巻き込まれた恐れを指摘したのに取り合わなかったと訴えた。また、父親のセバスティアンさんは、娘が失踪した夜に別荘で奇妙な「くぐもった音」を聞いたと主張し、誘拐説を強調していた。【翻訳編集AFPBBNews】
〔AFP=時事〕(2021/01/05-10:48)
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