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「米国で最も憎まれる男」と取材記者のラブストーリー、SNSで話題

  • 2020年12月23日 08:10:00

【ニューヨークAFP=時事】「米国で最も憎まれる男」と呼ばれる受刑者を取材したことから、この元製薬会社幹部と恋に落ちたという元記者が雑誌のインタビューでその経緯を明かし、ソーシャルメディア上で話題になっている。(写真はマーティン・シュクレリ受刑者)
 米ブルームバーグの元記者、クリスティー・スマイス氏(37)は女性誌エルが20日に公開したインタビューで、夫と別れ、証券詐欺で禁錮7年の刑に服しているマーティン・シュクレリ受刑者の元へ走ったことについて語った。
 翌21日、このインタビューに対する米メディアの論調は大きく割れ、報道倫理に反するという非難と、自らの体験を明かしたことへの称賛が入り乱れた。
 米製薬会社チューリング・ファーマシューティカルズ経営していたシュクレリ受刑者は2015年、エイズ患者向け感染症治療薬「ダラプリム」の価格を1錠13ドル50セント(約1400円)から750ドル(約7万7000円)へと50倍に引き上げ、物議を醸した。
 また同年、シュクレリ受刑者はヒップホップ界の重鎮ウータン・クランの世界に1セットしか存在しないアルバム「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・シャオリン」を200万ドル(約2億円)で購入したことでも話題になった。
 同年12月にシュクレリ受刑者が薬価つり上げとは無関係の証券詐欺事件で逮捕された際、スマイス氏はその報道に携わり、2018年に刑が確定するまでシュクレリ受刑者の裁判を傍聴し続けた。その後、服役中のシュクレリ受刑者との面会に通う中で、だんだん恋に落ちていったとエル誌に語った。
 スマイス氏はある面会を回想し、「私はマーティンに愛していると言った。すると彼も愛していると言った」と述べ、「これ以上の幸福を感じたことはまずないと思う」と語った。
 スマイス氏は2018年にブルームバーグを退職し、昨年夫と離婚した。残り3年で出所するシュクレリ受刑者を待つつもりで、シュクレリ受刑者と子どもを持つことも考えていると語った。
 スマイス氏は20日夜、ツイッターに「人にどう思われようと、公表したことでとても気が楽になった」と投稿。「こういった話を抱え込むことがどれだけつらいか、みなさんには想像がつかないだろう。とても厄介で複雑。でも上手く伝えられて良かった」と言い添えた。【翻訳編集AFPBBNews】
〔AFP=時事〕(2020/12/23-08:10)
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