【ワシントンAFP=時事】米イリノイ州シカゴで、警察が容疑者宅と勘違いした住宅に突入し、中にいた裸の黒人女性に手錠をかける場面を捉えた動画が公開され、同市当局に対する激しい批判が巻き起こっている。(写真は米シカゴのローリ・ライトフット市長)
 動画は警察のボディーカメラで2019年2月21日に撮影されたが、最近になって初めて公開された。地元テレビ局CBS 2が放送した動画には、警官らが金属棒を使ってアパートのドアを突き破り、居間に裸で立っているアンジャネット・ヤングさん(50)に手錠をかける様子が捉えられている。
 ヤングさんはおびえた様子で警官らに対し「何が起こっているの?」「何を探しているの?」と尋ね、繰り返し「家を間違えている」と伝えている。
 ヤングさんはCBS 2に対し、警察が突入した時には仕事を終えて帰宅したばかりで、寝室で着替えている最中だったと説明した。警察はやがて住所を間違えたと判断し、その場を去った。警官1人はヤングさんに謝罪し、他の警官らは壊れたドアを直そうとした。
 CBS 2によると、警察が追っていた容疑者は同じ敷地内のアパートに住んでいたが、情報提供者が警察に誤った住所を伝えていた。
 ヤングさんは警察を提訴。代理人を務める弁護士のキーナン・ソールター氏はCBS 2に対し、若い白人女性ならば同じ扱いを受けることはなかっただろうと指摘し、警察が「ヤングさんを人間以下とみなした」と批判した。
 この問題は、ケンタッキー州ルイビルで3月、同じく黒人女性のブリアンナ・テイラーさんが自宅に突入した警察により射殺された事件と比較されている。
 米国では5月、ミネソタ州ミネアポリスで黒人男性のジョージ・フロイドさんが警察により殺害される事件が起きたことをきっかけに、人種差別に抗議するデモが相次ぎ、テイラーさんの事件もこの運動に拍車をかけていた。【翻訳編集AFPBBNews】
〔AFP=時事〕(2020/12/21-14:53)

情報提供元:時事ドットコム ワールドアイ
記事名:「米警察、人違いで裸の黒人女性に手錠 動画公開で批判広がる