【バンコクAFP=時事】タイ首都バンコクの空港から17日、密輸されたスマトラオランウータン2頭が故郷のインドネシアに向けて出発した。(写真はタイ・バンコクのスワンナプーム国際空港で、インドネシアへの出発を控えるスマトラオランウータン)
 スマトラオランウータンは、国際自然保護連合の「レッドリスト」で「絶滅危惧IA類」に分類されている。
 東南アジアでは、ペットとして販売する目的でのスマトラオランウータンの密猟が頻発。警察によると、4歳のこの2頭は観光施設に売られる予定だったという。
 野生動物の密輸業者は2017年6月、この2頭を、ハミルトンガメ39匹、インド原産のカメ12匹、アライグマ6匹と共にマレーシア経由でタイへ持ち込もうとした。しかし通報を受けた警察が、国境で押収した。
 2頭はこれまでタイにある野生動物保護センターで暮らしてきた。インドネシア到着後は、スマトラ島の自然に返るためのリハビリを受ける。
 出国前に新型コロナウイルス検査も済ませ、無事帰途に就いた2頭だが、その前途は明るいばかりではない。
 スマトラオランウータンの個体数は1万5000頭に満たないとみられており、その生息地は森林伐採やパーム油栽培、採鉱によって激減している。また農業従事者らや住民が、有害動物とみなしてオランウータンを攻撃することもある。【翻訳編集AFPBBNews】
〔AFP=時事〕(2020/12/18-11:27)

情報提供元:時事ドットコム ワールドアイ
記事名:「密輸されたオランウータン2頭、タイから故郷インドネシアへ