
シンガポールでは旅行制限の影響でクルーズ船の運航は数か月間中止されていたが、先月ようやく、どこにも寄港しないクルーズ旅行が開始されていた。
しかし、米客船大手ロイヤル・カリビアン・インターナショナルが運航するクァンタム・オブ・ザ・シーズ号の乗客(83)が、新型ウイルス検査で陽性反応を示し、同船は4日間の旅の3日目でシンガポールに引き返すことになった。当時船には乗客1680人と乗組員1148人が乗っていた。
シンガポール保健省によると、3回目の最後の検査を行ったところ、男性がコロナに感染していないことが10日に確認されたという。
シンガポールの観光当局は、新型ウイルス流行で大打撃を受けたクルーズ業界の再生を目指す「どこにも行かないクルーズ」は継続すると明らかにし、今回の出来事への迅速な対応をたたえた。【翻訳編集AFPBBNews】
〔AFP=時事〕(2020/12/11-13:17)