【トストルプAFP=時事】デンマーク首都コペンハーゲン郊外にある工業地帯の一角にこのほど、欧州最大規模の「垂直農場」が誕生した。(写真はデンマーク・トストルプのノルディック・ハーベストの垂直農場)
 同国のスタートアップ企業ノルディック・ハーベストが、トストルプにある床面積7000平方メートルの倉庫に開設したこの垂直農場には、レタスやハーブなどの苗床が、床から天井まで14段積み重ねられている。
 ここには土も太陽光もないが、特殊なLED電球2万個で1日24時間絶え間なく照らされて育てられる野菜は、年15回収穫される予定だ。
 この未来を思わせる農場では、小さなロボットによって種の入ったトレーが各通路に運ばれる。
 創業者のアンデシュ・リーマン氏は、来年第1四半期に野菜約200トンの収穫を見込んでおり、来年末までに工場がフル稼働すれば、年間約1000トンの生産能力があるとしている。
 地方部の農家は当然ながら、冷ややかな目を向けている。こういった都市農場の供給能力を疑問視するとともに、電力消費量を批判している。
 だがリーマン氏は、自身の農場は環境面でも利点があると主張。「垂直農場の特長として、水と栄養、肥料全てを再利用できる」、「風力発電からの電力のみを使用しているため、カーボンニュートラルだ」と話している。農薬も使用しないという。
 約10年前に考案された垂直農場はアジアや米国で増えており、欧州でも近年徐々に広がり始めている。【翻訳編集AFPBBNews】
〔AFP=時事〕(2020/12/09-10:19)

情報提供元:時事ドットコム ワールドアイ
記事名:「欧州最大規模の「垂直農場」、デンマークに誕生