【ストックホルムAFP=時事】スウェーデンの家具大手イケアは7日、人気を博していた年刊商品カタログを廃刊する方針を明らかにした。利用客のデジタル移行に対応するため、70年の伝統に終止符を打つ。(写真は資料写真)
 同社の家具に囲まれた暮らしを紹介するカタログは大きな人気を集め、全世界の発行部数はピーク時の2016年には32か国語で2億部に到達。印刷部数は聖書やイスラム教の聖典コーラン、ファンタジー小説「ハリー・ポッター」シリーズと比較されるほどだった。
 しかし同社は、オンラインショッピングの利用が増加し、印刷されたカタログを読む人が少なくなったことを受け、「成功を収めてきたイケアカタログを謹んで終了する決断」を下したと説明。印刷版に加え、2000年に立ち上げられた電子版も廃止される。
 AFPの取材に応じたインター・イケア・システムズのマネジングディレクター、コンラート・グリュース氏は、カタログの廃刊は「感慨深いが、非常に合理的な決定だ」と説明。利用客の行動は大きく変化し、「ウェブ、アプリ、ソーシャルメディア上での交流」も選ぶようになっていると指摘した。
 今年の夏に発行された2021年版が、最後の印刷カタログとなった。【翻訳編集AFPBBNews】
〔AFP=時事〕(2020/12/08-10:25)

情報提供元:時事ドットコム ワールドアイ
記事名:「イケア、商品カタログを廃刊 70年の伝統に幕