2024年7月現在、トルコの政策金利は50.0%という非常に高い水準にあります。この高金利は他の高金利国と比べても突出しており、トルコリラ円のスワップポイントを魅力的な高さに押し上げている理由の一つです。
多くの投資家がトルコリラ円に注目している一方で、「どのFX会社のスワップポイントが最も高いのか」「今後の価格の見通しはどうか」「リスクをどのように抑えるか」といった疑問を抱く人も少なくありません。
そこで、今回はトルコリラ円のスワップポイントが高いFX会社を紹介し、あわせて今後の為替動向の見通しや自分に適したポートフォリオの組み方について解説します。
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class="article-index-accordion" for="index-accordion">目次
- トルコリラ円のスワップポイントを一覧で比較!
- トルコリラ円の取引におすすめのFX会社ランキング3選
- トルコリラとは?特徴を解説!
- トルコリラ円の価格推移をおさらい
- トルコリラ円の今後の見通しを予想!
- 【利回りを計算】トルコリラ円を取引するとどれくらい儲かる?
- トルコリラ円で稼いでいくためのポートフォリオとは?
- トルコリラ円のスワップポイントだけで生活することは可能か?
トルコリラ円のスワップポイントを一覧で比較!
ここでは、国内FX会社11社のトルコリラ円の買いスワップ・売りスワップ・スプレッドを一覧表で徹底比較します。
なおランキングの算出にあたっては、「スワップポイントに対する実際のユーザーの評判・口コミ」も参考にしています。
データの参照元:GMOクリック証券「スワップポイントカレンダー」
みんなのFX「スワップカレンダー」
LIGHT FX「スワップカレンダー」
SBI FXトレード「スワップカレンダー」
GMO外貨「スワップカレンダー」
外為どっとコム「スワップポイントカレンダー」
IG証券「スワップポイント」
DMM FX「スワップカレンダー」
ヒロセ通商「LION FXスワップポイント」
JFX「スワップポイント」
セントラル短資FX「スワップカレンダー」
トルコリラ円の取引におすすめのFX会社ランキング3選
トルコリラ円のスワップポイントを狙った取引を上手く進めるには、スワップポイントの高さはもちろん、トルコリラに関連する最新情報へのアクセスなどが重要になります。これらの点を踏まえ、トルコリラ円の取引におすすめのFX会社を3社厳選しました。
GMOクリック証券
GMOクリック証券では、トルコリラ円を含む多くの通貨ペアのスワップポイントが業界最高水準となっています。これはスワップポイントを狙う取引において、複数の通貨ペアを活用したい投資家にとって魅力的な要素です。
例えば、トルコリラ円とメキシコペソ円、南アフリカランド円と米ドル円といった通貨ペアでポートフォリオを組んだ場合、それぞれの通貨ペアで高いスワップポイントが獲得できます。
とくにトルコリラ円の買いスワップポイントは、10万通貨あたり約416円(2024年7月15~19日の平均値)と業界でもトップクラスの高さを誇ります。こうした高いスワップポイントは、トルコリラ円を軸にした複数の通貨ペアでのポートフォリオ構築を、より魅力的なものにしてくれるでしょう。
GMOクリック証券の取引ツールは、高度な機能と直感的な操作性を兼ね備えており、初心者から上級者まで幅広いトレーダーに対応しています。
スワップポイント狙いの長期的な取引であっても、適切なタイミングでのエントリーや決済が不可欠です。そのため、それを支える取引ツールの質が、トレードを成功に導く鍵を握っています。
GMOクリック証券では、複数の取引ツールが用意されています。例えばスマホアプリの「GMOクリック FXneo」は、見やすいチャートと発注のしやすさが特徴の取引ツールです。
PCが手元にない環境や外出先でもスマホひとつでチャートを確認できるため、時間や場所を問わずタイムリーな取引判断が下せます。
GMO外貨
GMO外貨は、高いスワップポイントや狭いスプレッドが特徴のFX会社です。FXに加え、バイナリーオプションや株価指数など、多様な金融商品を取り扱っています。東証プライムに上場しているGMOインターネットグループ株式会社のグループ企業であることから、信頼性の高さにも定評があります。
GMO外貨は、米ドル円などの主要通貨ペアからトルコリラ円などの高金利通貨ペアに至るまで、高水準のスワップポイントを提供しています。スワップポイントを狙うトレーダーにとって、スワップポイントの条件がよい環境で取引できるのは大きなメリットです。
例えばトルコリラ円においては、10万通貨あたり381円(2024年7月15~19日の平均値)という高いスワップポイントを提供しており、GMOクリック証券とほとんど差がありません。
GMO外貨であればトルコリラ円の単一通貨だけでなく、他の通貨ペアとポートフォリオを組んだ場合でも高いスワップポイントが獲得できるでしょう。
GMO外貨のスマホ用取引ツール「外貨exアプリ」は、見やすさと使いやすさを兼ね備え、初心者にも使いやすい設計になっています。特に注文画面は視認性が高く、複雑な注文方法でもストレスなく入力可能です。
アプリ画面を4分割して表示できるため、同じ通貨ペアの異なる時間軸での分析(マルチタイムフレーム分析)もすばやく行えます。トルコリラ円や南アフリカランド円、メキシコペソ円といった高金利通貨ペアを一度にチェックし、効率よく取引することも可能です。
スマホで取引する場合、アプリの使い勝手が悪いと取引をスムーズに行えず、チャンスを逃したり取引成績に悪影響を及ぼしたりする可能性があります。そのため、外貨exアプリのような高い操作性を有したツールの利用は、ユーザーにとって大きなメリットとなるでしょう。
LIGHT FX
LIGHT FXは通常の通貨ペアでもスワップポイントが高水準ですが、スワップポイントがさらに優遇される「LIGHTペア」を取り扱っている点が魅力的です。例えばトルコリラ円などで、より多くのスワップポイントが受け取れます。
自動売買機能やデモ口座が利用できないというデメリットもありますが、スワップポイント重視の人であればLIGHT FXは有力な選択肢の一つです。
LIGHT
FXでは通常の通貨ペアに加えて、トルコリラ円などのスワップポイントがさらに増額される「LIGHTペア」を提供しています。1回の取引の最大発注数量や建玉数量の上限に制限があるものの、スワップポイントやスプレッドが優遇される点がメリットです。
2024年7月15~19日の平均値をみると、トルコリラ円のLIGHTペアの買いスワップポイントは、10万通貨あたり約409円でした。同期間の同一通貨ペア(通常)の平均値が381円であったことから、LIGHTペアのほうが高いスワップポイントを得られることがわかります。
そのため、LIGHT FXでスワップポイント狙いの取引をする場合は、通常の通貨ペアよりLIGHTペアで取引するほうが好条件です。
LIGHT
FXでは高金利通貨に特化した為替ニュースを無料で配信しており、取引画面から簡単に閲覧できます。高金利通貨に関連する情報を自力で入手するのは難しいため、情報収集の手間を減らしてくれるニュース配信サービスの存在は投資家にとって魅力的です。
例えば「今日のポイント」というニュースでは、トルコリラ円を含む高金利通貨の取引に役立つ重要な情報が配信されています。こうしたFX会社によるニュースは、取引の際により精度の高い判断を下すのに役立つことから、LIGHT
FXでトルコリラ円を取引する大きなメリットといえるでしょう。
トルコリラとは?特徴を解説!
トルコリラには、スワップポイントが高い理由になっている「高金利政策」と、高金利通貨のなかでも際立つ「高いボラティリティ」といった2つの大きな特徴があります。以下でそれぞれ詳しく解説していきます。
高金利政策
トルコリラの最大の特徴は、インフレを抑えるためにトルコ中央銀行が実施している高金利政策です。この政策によって、トルコリラ円のスワップポイントは非常に高くなっています。
2024年7月時点でトルコの政策金利は50.0%に設定されており、これは高金利で知られるメキシコの11.0%や南アフリカの8.25%と比較しても非常に高い水準です。0.25%程度に設定している日本との間には、大きな差があります。
ただし、トルコの金融政策には不安定な側面も存在します。通常、高インフレの環境下では金利が上がりやすいものですが、過去にエルドアン大統領が従来の経済理論と逆行する利下げを実施し、インフレが加速する事態が生じました。
今後も、多大な影響力を持つエルドアン大統領の発言や政策介入が、市場に大きな影響を与える可能性が懸念されます。
また、世界経済が安定期に入ると、投資家の間でリスクオン (リスク選好) のムードが高まり、高い利回りを求めてトルコリラに資金が流入しやすくなります。それにともない、トルコリラ円の価格上昇も期待できるでしょう。
しかし一方で、世界的な金融危機や戦争、災害が発生するとリスクオフ (リスク回避)のムードが高まります。そうすると政治や経済が安定した先進国の通貨へ資金が流出し、トルコリラ円は下落しやすくなります。
したがって、トルコリラ円を取引する際はトルコ国内の状況だけでなく、世界的な政治経済の動向にも注目しておくことが大切です。
非常に高いボラティリティ
ボラティリティの高さもトルコリラの特徴の一つです。トルコのインフレ率や政策金利の変動の激しさなどが背景となり、トルコリラは高金利通貨のなかでも特にボラティリティが高いことで知られています。
例えば、2022年10月にトルコリラ円は8.2円台まで上昇しましたが、2024年8月現在では4.2円から4.3円付近で推移し、2年間で価格はほぼ半減しました。
トルコリラはハイリスク・ハイリターンの傾向が強い高金利通貨です。そのため、トルコリラ円の取引には細心の注意が求められます。レバレッジを適切に管理し、リスク管理を徹底するよう心がけましょう。
トルコリラ円の価格推移をおさらい
トルコリラ円の過去の価格推移を振り返ってみましょう。上の画像は、2010年から2024年までの14年間におけるトルコリラ円の月足チャートです。
2013年5月、トルコリラ円は56円台後半まで回復を見せたものの、その後は徐々に下落。2018年8月には米国人牧師の拘束問題に端を発する米国の制裁により、トルコリラ円は15円台まで急落しました。
2021年にはインフレが深刻化するなか、エルドアン大統領の意向でトルコ中央銀行が9月から12月にかけて異例の4回にわたる利下げを実施。コロナ禍で観光収入が途絶えていたこともあり、年末にかけてトルコリラ円は6円付近まで大幅に下落しました。
2022年8月には、トルコ中央銀行が「秋にインフレ率は約85%に上昇する」と予測するなかで利下げを再開。その結果、トルコリラ円は7円台で低迷しました。2023年から2024年にかけては約1年におよぶ段階的な利上げを実施したものの、日本銀行による利上げの実施もあり、2024年8月には過去最安値となる4.2円台まで下落しています。
最近の動きも確認してみましょう。上の画像は、2024年1月から8月までのトルコリラ円の日足チャートです。
トルコの利下げから利上げへの方針転換や歴史的な円安の影響もあり、トルコリラ円は7月に5円付近まで上昇しました。しかし、その後は日本銀行による為替介入や追加利上げの実施などによって、7月から8月にかけて価格は大きく下落しています。
トルコリラ円の今後の見通しを予想!
トルコリラ円は2024年7月から8月にかけて急落し、現在は下降トレンドにあります。5円付近から4.2円台まで下落しており、今後の底値がどこになるか予測が難しい状況です。
トルコの経済基盤はインフレ率の低下などで改善が見られるものの、これが即座にトルコリラ円の価格上昇につながるわけではありません。また、イランでのイスラム組織ハマスの最高幹部殺害事件など、中東の地政学的リスクの拡大や、世界的な株価の急落がリスク回避ムードを強め、トルコリラの売り圧力を増加させています。
急落後のリバウンドを狙う場合でも、史上最安値の更新で反転する価格の目安がつかみにくい状況です。トルコリラのような高金利通貨は市場の落着きを待つ必要があるため、現在の波乱含みの市況で大きな動きは取りにくいでしょう。
50.0%という高い政策金利を背景とする多額のトルコリラ円のスワップポイントは魅力的ですが、世界的なリスク回避の流れが落ち着くまでは積極的な購入を控え、少量ずつ分散して投資することをおすすめします。
エントリーする際のポイント
トルコリラ円の取引では、レバレッジを低めに設定することが重要です。高金利通貨は主要通貨と比べて値動きが激しい傾向があり、特にトルコリラのようにボラティリティが高い通貨では、高いレバレッジが大きなリスクを招きます。
高金利通貨ペアの取引において、投資家はスワップポイントを狙って取引量を増やす傾向があります。ただし、予期せぬ価格の急落時にロスカットのリスクが高まるため、レバレッジのかけすぎには注意しましょう。
また、トルコリラには経済的および地政学的なリスクが多く存在します。インフレ問題やエルドアン大統領の政策変更、中東情勢の悪化などが原因となり、一時的な急落が発生することも十分考えられるでしょう。こうしたリスクを避けるためにも、トルコ関連のニュースには常に注意を払っておく必要があります。
トルコリラ円のスワップポイントがつかない?
トルコリラ円におけるスワップポイントは、基本的に毎日利益が見込めるものです。ただし、特定の状況下では発生しないことがあります。。例えば、トルコリラに対する信用が大きく低下した場合、FX会社が通貨ペアの取引を停止する可能性もゼロではありません。この場合、ユーザーは保有しているトルコリラ円のポジションを強制的に決済させられ、スワップポイントを失う可能性があります。
また、土日や祝日のスワップポイントは、通常平日にまとめて付与されます。多くのFX会社では、水曜から木曜にかけて建玉を持ち越した場合に、土日分のスワップポイントが一括で適用されます。言い換えると、土日自体にはスワップポイントの受け渡しは発生しません。
【利回りを計算】トルコリラ円を取引するとどれくらい儲かる?
トルコリラ円をスワップポイント目的で取引すると、どの程度の利益が見込めるのでしょうか。今回は、LIGHT FXの「スワップシミュレーション」を用いて、以下の4つの保有ケースを検証します。
※スワップポイントは変動するため、あくまで参考値としてください。また、計算に税金は考慮されていません。
1万通貨保有した場合
まず、トルコリラ円を1万通貨保有した場合のスワップポイントを見てみましょう。
運用期間 | スワップポイントの金額 | 利回り(レバレッジ3倍の場合) |
---|---|---|
1ヵ月 | 1,227円 | 8.50% |
1年 | 14,929円 | 103.50% |
5年 | 74,643円 | 517.70% |
10年 | 14万9,285円 | 1035.50% |
35年 | 52万2,498円 | 3624.20% |
10万通貨保有した場合
次に、10万通貨保有した場合を見ていきます。
運用期間 | スワップポイントの金額 | 利回り(レバレッジ3倍の場合) |
---|---|---|
1ヵ月 | 12,270円 | 8.50% |
1年 | 14万9,285円 | 103.60% |
5年 | 74万6,425円 | 517.80% |
10年 | 149万2,850円 | 1035.50% |
35年 | 522万4,975円 | 3624.30% |
1ヵ月保有した場合は12,270円のスワップポイントが見込まれ、インテリアや高級食品、親しい人へのささやかなプレゼントなどに使えそうです。利回りは1年間保有すると103.6%となり、価格が変わらなければスワップポイントによって資金が2倍以上に増えることが期待されます。
50万通貨保有した場合
続いて、50万通貨保有した場合です。
運用期間 | スワップポイントの金額 | 利回り(レバレッジ3倍の場合) |
---|---|---|
1ヵ月 | 61,350円 | 8.50% |
1年 | 74万6,425円 | 103.60% |
5年 | 373万2,125円 | 517.80% |
10年 | 746万4,250円 | 1035.50% |
35年 | 2,612万4,875円 | 3624.30% |
1ヵ月保有すれば61,350円のスワップポイントが見込まれ、生活の大きな助けになりそうです。洋服や電化製品などの大きな出費に使うこともできるでしょう。
100万通貨保有した場合
最後に、100万通貨保有した場合を見てみましょう。
運用期間 | スワップポイントの金額 | 利回り(レバレッジ3倍の場合) |
---|---|---|
1ヵ月 | 12万2,700円 | 8.50% |
1年 | 149万2,850円 | 103.60% |
5年 | 746万4,250円 | 517.80% |
10年 | 1,492万8,500円 | 1035.50% |
35年 | 5,224万9,750円 | 3624.30% |
1ヵ月保有した場合、12万2,700円のスワップポイントが見込まれます。この収益により、生活の質を大幅に向上できるかもしれません。また、将来の資産形成に役立てるために、収益を貯金や投資に回すことも考えられます。ただし投資に回す場合はリスク分散を図るためにも、高金利通貨だけでなく、値動きの安定している主要通貨への投資も検討しましょう。
トルコリラ円で稼いでいくためのポートフォリオとは?
トルコリラ円を取引する際には、他の通貨ペアとポートフォリオを組むことが重要です。なぜなら、一つの通貨ペアに依存していると、急落時に大きな損失を被る可能性があるからです。
実際に、2024年7月末の日銀の利上げにともないトルコリラ円が急落し、多くの投資家にリスク管理の重要性を再確認させる事態となりました。
ここでは、異なるリスク許容度に基づいたポートフォリオ戦略を3つ紹介します。自分のリスク許容度に合ったポートフォリオを見つけ、効果的にリスクを管理しましょう。
リスク回避型
リスク回避型のポートフォリオ構成例
- トルコリラ円:50%
- 米ドル円またはユーロ円:50%
トルコリラ円の高いボラティリティリスクを抑えたい人には、トルコリラ円に主要(メジャー)通貨ペアを組み合わせるリスク回避型のポートフォリオがおすすめです。トルコリラ円は高金利通貨ペアのなかでも特に激しい値動きで知られていることから、この通貨ペアだけに集中すると大きな損失を招くリスクがあります。
そのため、比較的値動きが安定している主要通貨ペア、例えば米ドル円やユーロ円と組み合わせることで、リスクを低減します。これがリスク回避型ポートフォリオの狙いです。米ドルやユーロ、円は世界で広く取引されている主要通貨であり、これらを組み合わせた主要通貨ペアは、比較的安定した価格動向を示す傾向にあります。
ただし、主要通貨ペアのスワップポイントはトルコリラ円と比べてかなり低いため、リスク低減の一方でリターンも低くなりやすい点に注意しましょう。リスク回避型のポートフォリオは、リターンよりもリスクの低減を優先するトレーダーに適しています。
ハイブリッド型
ハイブリッド型のポートフォリオ構成例
- トルコリラ円:30~40%
- 南アフリカランド円またはメキシコペソ円:30~40%
- 米ドル円またはユーロ円:30~40%
リスクとリターンのバランスを取りながら、高いスワップポイントを狙いたい人におすすめなのがハイブリッド型です。ハイブリッド型ではトルコリラ円を軸に、高金利通貨ペアと主要通貨ペアを組み合わせます。
例えば、トルコリラ円に高金利通貨ペアとして南アフリカランド円またはメキシコペソ円、主要通貨ペアとして米ドル円またはユーロ円を組み合わせます。これにより、高金利通貨ペアの高いスワップポイントを得ながら、主要通貨ペアで為替変動リスクをある程度分散可能です。
ただし、リスク回避型より高金利通貨ペアの比率が高いため、相場の変動による損失が大きくなりやすい点には注意してください。各国の経済指標やニュースをこまめに確認し、柔軟にポートフォリオを調整することが重要です。
アグレッシブ型
アグレッシブ型のポートフォリオ構成例
- トルコリラ円:30~40%
- 南アフリカランド円:30~40%
- メキシコペソ円:30~40%
アグレッシブ型ポートフォリオは、ハイリスクを受け入れ、スワップポイントから高いリターンを狙う戦略に適してます。高金利通貨ペアを積極的に組み合わせ、ポートフォリオの期待収益を最大化するのがアグレッシブ型の狙いです。
例えば、トルコリラ円をメインに、南アフリカランド円やメキシコペソ円などの高金利通貨ペアを保有し、高金利通貨ペアのなかで分散投資を試みます。こうすることで高いスワップポイントが得られるため、ハイリターンが期待できる仕組みです。
ただし、高金利通貨の発行国は政治や経済が不安定な国が多いため、為替変動リスクが高い傾向にあります。
アグレッシブ型のポートフォリオを採用する場合は、各国の政治経済ニュースを頻繁にチェックし、リスク管理を徹底しましょう。
トルコリラ円のスワップポイントだけで生活することは可能か?
トルコリラ円のスワップポイントだけで生活することは、一般的にはかなり困難です。その理由は、相当な資金が必要になるからです。
例えば、トルコリラ円でスワップポイントを月に約20万円得るためには、約163万通貨も保有しなくてはいけません。
※スワップポイントは変動するため、あくまで参考値としてください。また、計算に税金は考慮されていません。
スワップポイントを月に約20万円得るために必要なポジション量
- トルコリラ円:約163万通貨
- 1日に必要なスワップポイント:20万円÷30日=約6,667円
- 1日あたりのスワップポイント(1万通貨):40.9円
- 必要な保有通貨量:約6,667円÷40.9円=約163万通貨
LIGHT FXの「スワップシミュレーション」を使用し、必要な資金を計算したものが以下の画像です。
レバレッジ3倍で運用する場合は約230万円の資金(推奨証拠金)が必要になり、レバレッジ25倍で運用する場合は約27万円の資金(ポジション必要証拠金)が必要です。
通常、スワップポイント狙いの取引は長期的な取引が基本となるため、ロスカットされないようにレバレッジは3倍程度に抑えることが推奨されます。ただし、レバレッジ3倍でも多額の資金を準備しなくてはいけません。
特にトルコリラ円はボラティリティが非常に高いことから、世界的な金融危機などが発生した場合、さらにレバレッジを下げる必要が生じる可能性があります。
また、スワップポイントの減少や通貨価格の下落による損失も考慮する必要があります。これらのリスクを踏まえると、トルコリラ円のスワップポイントだけに頼った生活はリスクが高く実現可能性の低い試みといえるでしょう。
月5万円程度ならスワップポイントで稼ぎやすい
スワップポイントのみで生計を立てるのは困難ですが、スワップポイントが高いトルコリラ円を運用する場合、月5万円程度で十分狙える金額です。
例えば、トルコリラ円でスワップポイントを月に約5万円得るには、約41万通貨を保有する必要があります。
スワップポイントを月に約5万円得るために必要なポジション量
- トルコリラ円:約41万通貨
- 1日に必要なスワップポイント:5万円÷30日=約1,667円
- 1日あたりのスワップポイント(1万通貨):40.9円
- 必要な保有通貨量:約1,667円÷40.9円=約41万通貨
レバレッジ3倍での運用に必要な資金が約57万円で、レバレッジ25倍の場合は約7万円の資金が必要です。
一度に57万円を用意するのは難しいかもしれませんが、長期的な取引を通じて徐々にポジション量を増やしていけば、分散投資をしながら目標の通貨保有量に近づけていけます。
当記事で紹介している会社は、すべて金融庁から許可を受け target="_blank">財務局に登録されおり、かつ金融先物取引業協会に加入している業者です。
本記事で参考にしたサイト一覧
- GMOクリック証券
- みんなのFX
- GMO外貨
- ヒロセ通商
- DMM FX
- IG証券
- 外為どっとコム
- JFX株式会社
- LIGHT FX
- SBI FXトレード
- 松井証券
- マネーパートナーズ
- インヴァスト証券
- 外為オンライン
- FXブロードネット
- LINE FX
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