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クレジットカードとクイックペイの違いは?2つを組み合わせて快適なショッピングライフを


クレジットカードと電子マネー「クイックペイ」は、キャッシュレス決済を可能にする共通点がありますが、それぞれ異なる特徴を持ちます。クレジットカードは、後払いで信頼に基づき高額の決済が可能であり、海外でも利用範囲が広く、キャッシング機能も備えています。一方、クイックペイはJCBが提供する電子マネーで、スマホを使って迅速に支払いができる点がメリット。入会審査が不要で、プリペイドやデビット、ポストペイといった多様な支払い方法が可能です。利用上限はありますが、クレジットカードと組み合わせることで、ポイント獲得も含め効率的に支払いができます。クイックペイはカードに対応機能があればスマホで利用可能で、日用品などの少額決済に向いています。双方をシーンに応じて使い分けることで利便性が高まります。

クレジットカードは、キャッシュレス決済の手段として以前から広く使われている決済方法の一つです。しかし近年は、電子マネーもキャッシュレス決済の手段として定着しつつあります。

今回は、JCBが運営する電子マネー「クイックペイ」を取り上げクレジットカードと比較します。

クレジットカードとクイックペイの違い

(画像=PIXTA)

クレジットカードと電子マネーの「クイックペイ」、どちらもキャッシュレスで買い物ができる点では同じですが異なる点がいくつかあります。

クレジットカードとは

クレジットカードは、後払い決済をするためのカードです。実店舗やネットでの買い物だけでなく公共料金や税金の支払いにも利用できます。クレジットカードを使って買い物をするとその場では現金を払う必要がありません。なぜならクレジットカード会社が決済する資金を立て替え払いしてくれるからです。

後日クレジットカード会社から支払いの請求が来ます。「クレジット(credit)」は、英語で和訳すると「信頼・信用」という意味があるように、クレジットカードは、利用者の信用をもとに後払いする仕組みです。そのためクレジットカードを作る際には、カード会社の審査に通る必要があります。審査では、申込者の年収や勤務先といった属性をもとに利用上限枠が決められるのが一般的です。

また多くのクレジットカードでは、年会費が必要になります。利用上限枠は、年収や他での借り入れ状況によっても異なりますが、数十万円や数百万円単位で設定されることが多い傾向です。まとまった金額の決済ができるため、高額の買い物に向いています。なお利用上限枠には、買い物に使えるショッピング枠のほか、キャッシング枠や分割払い枠といった金額が含まれているため、注意が必要です。

ちなみに利用上限枠とは「1ヵ月の利用額」ではなく「利用者がカードを使える上限額」のため、カードを利用するごとに利用上限枠は減少し、カード会社からの請求金額を決済すると利用枠はもとに戻ります。クレジットカードを利用するときは、実店舗なら読み取り端末にカードを挿入して暗証番号を入れるか、店側が保管するレシートなどにサインを書くのが一般的です。

近年は、コロナ禍の対応の一環としてクレジットカードを端末にかざすだけで決済が完了するものも登場しています。

クレジットカードの発行に迷う方必見!

クイックペイとは

クイックペイ(QUICPay)は、JCBが運営しているクレジットカードやデビットカードなど対応したカードをスマホ上で設定することで決済できるシステムです。電子マネーは、お金をデジタル化したもので現金と同じように使うことができます。クレジットカードのようにカードを出したり暗証番号を入れたりする必要がありません。

そのためスマホで設定されていればスピーディーかつ安全に支払いができます。クレジットカードのような審査も入会費も不要です。その代わりチャージの上限額や1回の利用額に上限が設けられていることがあります。

支払いのタイミングは主に以下の3つです。

・プリペイド(前払い)タイプ:事前にお金をチャージして使う
・デビット(銀行口座からの即時引き落とし)タイプ:銀行口座と紐づけて使い電子マネー利用と同時に銀行口座から引き落とされる
・ポストペイ(後払い)タイプ:クレジットカードと紐づけて使うタイプ

クイックペイは、175社以上のカード発行会社が発行するクレジットカード・デビッドカード・プリペイドカードと連携しています。カードにクイックペイのマークや対応しているカード会社名・ロゴが表示されていればクイックペイを利用可能です。カードの種類によってスマホだけに対応しているものとスマホ・カードの両方に対応しているものがあります。

クイックペイを使うときは、支払い時に「クイックペイで支払います」とお店の人に告げましょう。なおクイックペイは、1回あたり2万円の利用上限額が設定されています。またクイックペイと連携しているカードには、各カード会社の利用可能枠が設定されているので注意が必要です。

クレジットカードとクイックペイの共通点

ここでは、クレジットカードとクイックペイの共通点について見てみましょう。

キャッシュレス

どちらもカードやスマホを使って支払いができるため、現金を持ち歩く必要がありません。財布から紙幣や小銭を出す手間がなくスピーディーに支払いができます。また人と人との間で現金の受け渡しが発生しないので新型コロナウイルスの感染リスクを下げることにもつながるでしょう。

ポイントが貯まる

クレジットカードは、利用額に応じてポイントが付与されますが、クイックペイを利用した場合も対応しているカードのポイントが貯まります。

後払いである(クレジットカード型の場合)

先述したようにクイックペイ対応のクレジットカード(このカードの情報を読み取ったスマホ)を使って支払いをすると後払いになります。 ※クイックペイ対応のクレジットカードを作る場合、クレジットカードと同様の審査があります。

クレジットカードを利用するメリット

クレジットカードには、クイックペイにはないメリットがあります。

海外旅行やネットショップなど利用幅が広い

クレジットカードの強みは、海外でも買い物ができることです。クレジットカードに「Visa」「Mastercard®」「JCB」「American Express®」「Diners Club」といった国際ブランドのロゴが入っているカードなら、世界各国の加盟店で使えます。

日本国内で発行されているクレジットカードは、発行会社によって銀行系や信販系、流通系など系統がさまざまです。しかしいずれも国際カードブランドのシステムを利用しています。また国際カードブランドのカードは、多くのネットショップでも利用できる点はメリットです。

キャッシング機能がついている

一般的にクレジットカードの利用上限枠には、ショッピング枠のほかにキャッシング枠が付帯しています。そのため例えば「急ぎで現金が必要になった」という場合でもお金を借りることが可能です。

ステータスとして持つこともできる

クレジットカードの発行会社は、各社とも数種類のグレードのカードを発行しています。例えばプラチナカードなど最高グレードのカードは、審査のハードルが通常のカードよりも高いですが持っているだけでもステータスになる点はメリットです。ホテルや空港ラウンジの利用などで特典が受けられたりレストランやコンサートチケットが手配できるコンシェルジュサービスが利用できたりします。

クイックペイを使うメリット

クイックペイは、利便性の面でクレジットカードよりもメリットがあります。

決済がスピーディー

スマホやカードを端末にかざすだけで決済できる点は大きなメリットです。クレジットカードのようにサインや暗証番号の入力が不要なのですばやく支払いを済ませることができます。

支払い方法が選べる

クイックペイは、申し込むカードによってプリペイド(前払い)・デビット(即時払い)・ポストペイ(後払い)の3つの支払い方法に分かれています。無駄遣いを防止したいならプリペイドカードやデビットカード、チャージや銀行口座への入金が面倒であればポストペイタイプのクレジットカードを選ぶとよいでしょう。

財布を持ち歩く必要がない

クイックペイが利用できるカードをスマホに読み込むと支払い端末にかざすだけで支払いが可能です。そのため財布を持ち歩かなくてもよくなります。Android系のスマホは「Google Pay」、iPhoneは「Apple Pay」(「Wallet」アプリ)を使ってカードを読み込みますが、カードの種類によっては一方の機種しか対応していない場合があるため、対応カード会社一覧で確認しておきましょう。

クイックペイの機能がついたクレジットカードも存在する

先述したようにクイックペイは、さまざまなクレジットカードやプリペイドカード、デビットカードに搭載されています。なかでも最も多いのがクレジットカードです。JCBカードやアメリカン・エキスプレスカードをはじめ三菱UFJニコスカード、JR西日本が発行するJ-WESTカード、楽天カードなどにクイックペイの機能がついています。

これらのクレジットカード会社にクイックペイ機能がついたクレジットカードを申し込めばクイックペイ一体型クレジットカードの発行が可能です。またクイックペイに対応しているカード会社のクレジットカードならクイックペイ一体型クレジットカードでなくてもスマホで情報を読み込むことでクイックペイが使えるようになります。

クイックペイの機能がついたクレジットカードの主な特徴

クイックペイの機能がついたクレジットカード(またはクイックペイ対応のクレジットカードを取り込んだスマホ)は、クレジットカードとクイックペイのいいところを兼ね備えています。日用品など少額の買い物では、クイックペイでスピーディーに支払い、高額の買い物はクレジットカード払いをするといったように1枚のカードで使い分けるといいでしょう。

クレジットカード払いなら分割払いやリボ払いも利用可能です。またクイックペイとクレジットカードそれぞれの利用でクレジットカード会社のポイントが1枚のカードにまとめられるため、効率よくポイントを貯めることができます。

おすすめのクイックペイ付きクレジットカード

おすすめのクイックペイ付きクレジットカード(カードタイプ・スマートフォンタイプ)を2つ紹介します。

JCBカードS

クイックペイを運営するJCBが発行している標準タイプのカードです。年会費は無料です。JCBカードを利用することで1,000円(税込み)で1ポイントの「OkiDokiポイント」を貯めることが可能です。

1回の利用が1,000円未満でも毎月の利用をすべて合計してポイントに変換するため、少額利用でもクイックペイを利用してポイントをコツコツと貯めることができます。以下の方法でクイックペイ機能とクレジットカード機能が使用可能です。

①利用クイックペイ搭載型カードを申し込む
②クイックペイ非搭載のカードを「Apple Pay」「Google Pay」でスマートフォンに読み込ませる
③クイックペイ機能に限定した専用カード、またはクイックペイ機能のついたnanacoカードを追加で申し込む

楽天カード

楽天カード株式会社が発行する楽天カードの標準タイプです。楽天カードは、「Visa」「Mastercard®」「JCB」「American Express®」の4ブランドの中から選べますが、クイックペイを使いたい場合は「Visa」「Mastercard®」「JCB」の中から選びます。American Express®では、クイックペイが利用できないため、注意しましょう。

カード利用で貯まる楽天ポイント100円につき1ポイント。楽天市場での買い物を楽天カードで決済すると貯まるポイントが3倍になるので楽天のサービスを使う人におすすめです。年会費が無料なので作りやすいのも魅力ですね。

まとめ

クレジットカードと電子マネーには、共通点と相違点があります。電子マネーの中でもクイックペイは、紐づけるカードによって先払い・即時払い・後払いが選べる点が大きな特徴です。クレジットカードとクイックペイを紐づけることで双方のメリットをどちらも取り入れることができます。買い物のシーンに合わせて上手に使い分けましょう。

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