starthome-logo 無料ゲーム
starthome-logo

10-12月期に投資家が注目すべき10のポイント


インベスコ・アセット・マネジメントは、2023年10月から12月の注目点として10のポイントを挙げています。中東情勢の緊迫化による原油価格の上昇リスクや、好調な米国の雇用統計を受けた経済の過熱懸念に焦点を当てています。金価格は地政学的リスクのヘッジとして注目され、ユーロ圏はインフレの低下が進むも経済には下振れ圧力が存在。米連邦準備制度理事会(FRB)を含む中央銀行の金融政策は緩やかな進行が予想されます。英国株は魅力的なバリュエーションと配当利回りが評価され、中国の景気刺激策が欧州経済にも影響を及ぼす可能性が示されています。また、米国の決算シーズンがバリュエーションの鍵となると指摘。金利と株式市場のボラティリティについても注意が必要としています。

※インベスコ・アセット・マネジメント株式会社が提供するコンテンツです。

〔要旨〕

  • 原油価格:経済面での1つの大きな懸念は、中東情勢の緊迫化が原油価格の大幅上昇につながり得ること
  • 米国のインフレ:9月の雇用統計が極めて好調だったことから、米国経済の過熱への懸念が再燃
  • 金融政策:多くの主要中央銀行が、従来予想されたよりも緩やかに金融政策の歩みを進めていくと予想される

1. 原油価格

2. 米国株式市場のボラティリティ

3. 金価格

4. ユーロ圏経済

5. 米国のインフレ

6. 金融政策の歩み

7. 英国株

8. 米10年債利回り

9. 中国の景気刺激策

10. 決算シーズン

7-9月期は、ほとんどの先進国でディスインフレが続き、主要な欧米先進国の中央銀行が幅広く緩和を実施し、多くの地域で株価が力強い推移を見せ、各国経済及び市場にとってかなり重要な四半期となりました1 。10-12月期に入り、次に何が起こり得るでしょうか?注目すべき10のポイントを取り上げてみました:

1. 原油価格

米国の港湾労働者のストライキが収束してきました(少なくとも1月までには落ち着くと見られ、その頃には労使交渉は決着する可能性が高いと考えられます)が、もう1つの大きなマクロ的懸念は、中東情勢の緊迫化と、それによる原油価格への影響です。

良いニュースは、今は1970年代後半とは状況が異なるということです。現在米国は、単独で世界の原油総生産量の12.9%を生産する、世界最大の産油国となっています2 。過去6年にわたり、米国はこの地位を保ってきました(それ以前は、1970年代半ば以来首位に立ったことはありませんでした3 )。加えてOPECプラスは、価格維持につながる減産に関し、合意形成がより困難となっています。その結果、中東の紛争状況にもかかわらず、原油価格は比較的低水準で推移しています。

とは言え、イスラエルがイランの石油施設を攻撃するのではないかとの懸念から、先週、原油価格は大幅に上昇しました。実際ブレント原油価格は、9月26日時点で1バレル当たり72ドルを下回っていましたが、その後同80ドルまで上昇しました4 。私は直近の実績にも鑑み、これが短期的な急騰に過ぎないことを期待しています。2023年10月と2024年4月に、中東紛争の激化懸念から、原油価格が1バレル当たり90ドルを超えて急騰した後、すぐに反落したのがその例です4 。

2. 米国株式市場のボラティリティ

9月26日以降、原油価格の上昇につれて、VIXボラティリティ指数も15付近から20近くまで上昇しました5 。米大統領選挙が控えており、また原油価格の更なる上昇の可能性もあることから、私は短期的にVIXが更に上昇すると予想しています。しかし、ボラティリティの上昇や相場の変動は非常に感情に左右されやすいものであり、ミスプライスの機会ともなり得ることに留意する必要があります。

3. 金価格

金価格は7-9月期も上昇を続けました。私は、金を地政学的リスクに対するヘッジと見ています。金のような資産でポートフォリオをヘッジしている限り、リスク許容度の範囲を超えても気にしていないように見られます。この10年間で多くの投資家が、安全資産として米国債に代わって金を選ぶようになりました。米国の選挙をめぐる不確実性や中東の緊張の高まりを考えると、この傾向は続くと私は予想しています。また、金利低下に伴い金保有の機会費用が低下することから、一部の投資家にとっては金の魅力が増す可能性もあります。このような環境では、金価格の上昇が必ずしも「リスクオフ」の環境を示唆するとは限らないことを、認識することが重要です。

4. ユーロ圏経済

ユーロ圏経済は非常に堅調に推移してきましたが、徐々に下押し圧力がかかってきています。ユーロ圏の9月の購買担当者景気指数(PMI)をみると、製造業については縮小領域に深く入り込んでおり(特にドイツは非常に強い逆風に直面しています)、サービス業については拡大基調にあるものの、7ヵ月ぶりの低水準となりました6 。

良いニュースは、9月のユーロ圏インフレ率の速報値が1.8%と8月の 2.2%から低下したことで、インフレ率が2021年6月以来初めて、欧州中央銀行(ECB)の目標値である2%を下回ったことから注目に値します7 。これにより、来週のECB会合で再び利下げが決定される可能性が高まったと言えるでしょう。しかし一定のディスインフレの進展が見られるものの、サービスインフレは依然高止まりしていることから、それが「既定路線」であるとまでは言えません。ユーロ圏経済は大きなプレッシャーにさらされていることから、私はECBが緩和を継続し、待ち望まれているように景気の後押しをすると期待しています。

5. 米国のインフレ

先週発表された9月の雇用統計が非常に好調だったことから、米国経済が過熱しているのではないかとの懸念が再燃しています。新規雇用が予想を大幅に上回っただけでなく、時間当たり賃金の上昇率が前年同月比4.0%増と、7月の同3.6%増を大きく上回りました8 。実際この過熱懸念は、その前日に発表された9月のISMサービス業購買担当者景気指数(PMI)が、54.9と8月の51.5を大きく上回ったことに端を発したものです9。それだけでなく、9月は新規受注サブ指数も59.4と大幅に上昇し、8月の53.0を6ポイント以上も上回りました9 。これを受け、特に9月に米連邦準備制度理事会(FRB)が大幅な利下げを実施したばかりだったことから、市場には驚きが広がりました。

パウエルFRB議長が先週月曜日の講演で、以下のとおり、FRBは依然として(インフレデータを含め)データ次第で判断していくことを明確にしたことから、今後もデータを注視していきたいと考えています:「既に述べたとおり、政策金利を0.5%引き下げるとの我々の決定は、適度な経済成長とインフレ率の持続的な2%までの低下を背景として、政策スタンスの適切な調整により、労働市場の力強さを維持できるとの我々の確信の高まりを反映している。今後、経済が概ね見通しに沿って展開していけば、政策は時間とともに、より中立的なスタンスへ移行していくだろう。しかし、道のりが決まっているわけではない。リスクには二面性があり、我々は引き続き、各会合ごとに意思決定を行っていくつもりだ。追加的な政策調整の検討にあたっては、新しく出てくるデータ、変化する経済見通し、リスクバランスを注意深く評価していく10 。」

6. 金融政策の歩み

全体的に、私は多くの主要中央銀行が、従来予想されたよりも緩やかに金融政策の歩みを進めていくのではないかと予想しています。例えばFRBが路線を変更し、今年あと1回のみの利下げ実施に留まったとしても驚きはありません。また日本に新首相が誕生した今、慎重姿勢の日銀は、前回利上げへの市場の反応に鑑み、正常化のプロセスをより緩やかに進めようとするかもしれません。全体的に中央銀行は、各々の政策路線を継続すると思われますが、短期的にはより慎重になる可能性があります。

7. 英国株

英国株に期待せずにはいられません。10月30日に発表予定の予算案に関連した短期的な逆風が予想されることは承知していますが、MSCI英国指数のバリュエーションは、その他先進国のMSCI指数に対してより魅力的となっています11 。英国経済はこれまでよく持ちこたえており、直近では予算案への懸念から心理が悪化しつつあるものの、家計のバランスシートは堅調です。英国株上昇のきっかけになり得るのはシンプルに、予算案の発表による不確実性取り除かれることと、金融緩和の継続かもしれません。加えて、MSCI英国指数の配当利回りは3.64%と、MSCIオール・カントリー・ワールド指数の配当利回り1.87%を大きく上回っています12 。

8. 米10年債利回り

米10年債利回りは、市場がFRBの動向を再考する中、再び4%を上回りました13 。米国から発表された最近の好調な経済データに鑑みれば、これに驚きはありません。しかし今後数週間は大きなボラティリティが予想され、経済データ、「Fedspeak(FRB関係者の発言)」、また選挙をめぐる懸念を反映して、利回りは大きく変動すると思われます。

9. 中国の景気刺激策

以前にも述べたように、最近発表された景気刺激策は中国経済に大きな影響を与える可能性があります―また、中国の消費に左右される高級品メーカーなど、欧州経済の一部産業を活性化させる可能性もあるでしょう。もちろん、中国株も大きな恩恵を受けると考えられます。既に発表された景気刺激策の内容は好感されており、今後詳細が明らかになるにつれ、株価は更に上昇する可能性があると予想しています。これまでのところ、非常に勇気づけられる状況ではありますが、金融刺激策に伴って出される財政刺激策の詳細に、細心の注意を払いたいと考えています。

10. 決算シーズン

米国株のバリュエーションは高くなっており、それゆえ米国の決算シーズンは私にとって、更に重要性を増しています14 。ファクトセットは、S&P500種指数構成企業の7-9月期の前年同期比増益率を4.2%と予想しています15 。またこれまでのところ、これら企業のうち、プラスの利益ガイダンスを発表した企業が50社に過ぎなかった一方で、マイナスの利益ガイダンスを発表した企業は60社にのぼります15 。実際アナリストたちは、7-9月期の始まりから現在までの間に、利益予想を通常よりも大幅に引き下げています。しかし私は、引き下げられたこれらの予想を、より多くの企業が上回る可能性が高く、またマイナスの利益成長を発表する企業は全体のごく一部に留まりそうだという点を心強く思っています。

いつものように、私は決算説明会でのコメントやガイダンスに細心の注意を払いたいと考えています。これらは、経済状況や来期の業績のヒントを得る上で、非常に重要な情報となります。

クリスティーナ フーパー
チーフ・グローバル・マーケット・ストラテジスト

  1. 出所:MSCI、2024年9月30日までの第3四半期について、MSCI欧州指数のリターンは6.63%、MSCI英国指数のリターンは7.94%、MSCI米国指数のリターンは5.93%、MSCI日本指数のリターンは5.88%、MSCI中国指数のリターンは23.64%、MSCIエマージング・マーケット指数のリターンは8.88%となった。
  2. 出所:米国エネルギー情報局、2024年3月11日
  3. 出所:アメリカン・エンタープライズ研究所、2019年6月11日
  4. 出所:ブルームバーグ、2024年10月7日
  5. 出所:ブルームバーグ、2024年10月7日
  6. 出所:S&Pグローバル/HCOB、2024年10月
  7. 出所:ユーロスタット、2024年10月
  8. 出所:米国雇用統計、2024年10月4日
  9. 出所:米供給管理協会、2024年10月
  10. 出所:FRB講演記録、2024年9月30日
  11. 出所:MSCI、2024年9月30日、MSCIオールカントリー・ワールド指数の株価収益率21.76に対し、MSCI英国指数の株価収益率は12.86だった。
  12. 出所:MSCI、2024年9月30日
  13. 出所:ブルームバーグL.P.、2024年10月7日
  14. 出所:MSCI、2024年9月30日、MSCIオール・カントリー・ワールド指数の株価収益率21.76に対し、MSCI 米国指数の株価収益率は27.33だった。
  15. 出所:ファクトセット利益予想、2024年10月4日

ご利用上のご注意
当資料は情報提供を目的として、インベスコ・アセット・マネジメント株式会社(以下、「当社」)が当社グループの運用プロフェッショナルが日本語で作成したものあるいは、英文で作成した資料を抄訳し、要旨の追加などを含む編集を行ったものであり、法令に基づく開示書類でも金融商品取引契約の締結の勧誘資料でもありません。抄訳には正確を期していますが、必ずしも完全性を当社が保証するものではありません。また、抄訳において、原資料の趣旨を必ずしもすべて反映した内容になっていない場合があります。また、当資料は信頼できる情報に基づいて作成されたものですが、その情報の確実性あるいは完結性を表明するものではありません。当資料に記載されている内容は既に変更されている場合があり、また、予告なく変更される場合があります。当資料には将来の市場の見通し等に関する記述が含まれている場合がありますが、それらは資料作成時における作成者の見解であり、将来の動向や成果を保証するものではありません。また、当資料に示す見解は、インベスコの他の運用チームの見解と異なる場合があります。過去のパフォーマンスや動向は将来の収益や成果を保証するものではありません。当社の事前の承認なく、当資料の一部または全部を使用、複製、転用、配布等することを禁じます。

MC2024-124

The post 10-12月期に投資家が注目すべき10のポイント first appeared on Wealth Road.

    Loading...
    アクセスランキング
    1. メインシナリオ「第2部 終章」を題材とした朗読劇「FGO THE DRAMALOGUE -Cosmos in the Lostbelt-」のBlu-rayが発売決定!さらに「きのことたかしの一問一答」の質問募集を開始!

    2. 「ムーミン」のフタ付きステンレスマグカップ全2柄が新登場!真空断熱二重構造にスライド飲み口付き、各3,850円(税込)

    3. 仮面ライダーガヴの変身アイテムがメモリアル仕様で登場

    4. 全国34店舗のコーヒーショップ・ロースターが横浜に集結 「YOKOHAMA COFFEE FESTIVAL 2026」事前チケット販売開始

    5. クラブツーリズム、不正アクセスで約432万件の個人情報が流出の可能性

    6. 『仮面ライダーギーツ 4人のエースと黒狐』より「PREMIUM DX Xレイジングソード」をプレミアムバンダイで予約受付開始

    7. ゴンチャの期間限定ドリンクをチェック♪梨&りんごの新作フルーツティー全3種が発売

    8. ガーシー、新田真剣佑の“ヤリ部屋事情”を暴露でネット衝撃「イケメンだけど酷い人間」

    9. 猫と犬のかわいさに癒やされる6日間!横浜高島屋で 「ねこ休み展」&「鼻ぺちゃ展」10/29(木)~11/3(火・祝)開催  特別POP UP EVENTや会場限定グッズが登場

    10. 本好きにはたまらない10日間 「神田古本まつり」10月23日から開催 『本なら売るほど』作者・児島青さんが手がけた公式ガイドマップを配布

    1. 「箱だけ出品」もNGに?メルカリが取引ルールを改定、悪質転売への対応強化へ

    2. 猫と犬のかわいさに癒やされる6日間!横浜高島屋で 「ねこ休み展」&「鼻ぺちゃ展」10/29(木)~11/3(火・祝)開催  特別POP UP EVENTや会場限定グッズが登場

    3. メルカリが「匿名返品サービス」を提供開始 住所や氏名のやり取りがいらず無料で返品可能に

    4. 世界初 日本発 AI動画生成プラットフォーム Animon.ai 日本国内サービス開始 3分で高品質のプロ級の動くアニメが完成 気になる料金体系をチェック

    5. 全国34店舗のコーヒーショップ・ロースターが横浜に集結 「YOKOHAMA COFFEE FESTIVAL 2026」事前チケット販売開始

    6. 原宿の伝説的ハロウィンが11年ぶりに復活!「KAWAII MONSTER HALLOWEEN 2026」10月1日(木)より開催

    7. AI動画生成 DomoAI ドモエイアイ Google最新AI Nano Banana Pro Gemini 3 Pro Image に対応し無制限生成が可能に 圧倒的な制作精度向上と効率化でワンストップAI生成

    8. まだ9月なのにインフル流行入り!? ワクチンは“打って終わり”じゃない、研究で分かったワクチンの効果(抗体応答)を左右する生活習慣とは

    9. 全国34店舗のコーヒーショップ・ロースターが横浜に集結  「YOKOHAMA COFFEE FESTIVAL 2026」事前チケット販売開始

    10. 福田康夫元首相死去 90歳 首相在任1年、洞爺湖サミット議長

    1. 「箱だけ出品」もNGに?メルカリが取引ルールを改定、悪質転売への対応強化へ

    2. 猫と犬のかわいさに癒やされる6日間!横浜高島屋で 「ねこ休み展」&「鼻ぺちゃ展」10/29(木)~11/3(火・祝)開催  特別POP UP EVENTや会場限定グッズが登場

    3. メルカリが「匿名返品サービス」を提供開始 住所や氏名のやり取りがいらず無料で返品可能に

    4. 全国34店舗のコーヒーショップ・ロースターが横浜に集結 「YOKOHAMA COFFEE FESTIVAL 2026」事前チケット販売開始

    5. 世界初 日本発 AI動画生成プラットフォーム Animon.ai 日本国内サービス開始 3分で高品質のプロ級の動くアニメが完成 気になる料金体系をチェック

    6. 原宿の伝説的ハロウィンが11年ぶりに復活!「KAWAII MONSTER HALLOWEEN 2026」10月1日(木)より開催

    7. AI動画生成 DomoAI ドモエイアイ Google最新AI Nano Banana Pro Gemini 3 Pro Image に対応し無制限生成が可能に 圧倒的な制作精度向上と効率化でワンストップAI生成

    8. 都内最大級のアウトドアイベント「TOKYO outside Festival 2026」が国営昭和記念公園で開催

    9. 全国34店舗のコーヒーショップ・ロースターが横浜に集結  「YOKOHAMA COFFEE FESTIVAL 2026」事前チケット販売開始

    10. まだ9月なのにインフル流行入り!? ワクチンは“打って終わり”じゃない、研究で分かったワクチンの効果(抗体応答)を左右する生活習慣とは

    game_banner
    Starthome

    StartHomeカテゴリー

    Copyright 2026
    ©KINGSOFT JAPAN INC. ALL RIGHTS RESERVED.