
2026年9月29日
株式会社ビデオリサーチ
株式会社ビデオリサーチ(本社:東京都千代田区、代表取締役社長執行役員:石川 豊、以下:当社)は、「テレビ視聴率」調査パネルをもとにAIにより生成した合成データ(※1)と、複数のデータソースからフュージョンした付帯情報を統合した“仮想のパネル”であるバーチャルパネル(以下:Virtual Panel)化技術を開発し、媒体横断の広告効果分析に応用する実証実験を実施しました。
本実験では、テレビ視聴データや動画配信プラットフォーム利用データと、各デジタル広告の出稿実績レポート(媒体レポート)を仮想的に統合し、Virtual Panel化しました。これにより、ID連携不要でプライバシーに配慮しながら、媒体横断での統合効果検証やマーケティング投資の最適配分分析が可能となります。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202609246536-O2-V583wKe2】
【実施背景】
近年、企業のマーケティング活動では、マーケティング施策全体の効果を横断的に評価・最適化することの重要性が高まっています。一方で、Cookieや広告IDの取得に関する法規制(※2)やプライバシーへの配慮の高まりにより、データ連携や統合分析は難しさを増しています。その結果、広告効果の評価は媒体単位で分断され、テレビやデジタルを横断した評価や、広告接触から態度変容・行動変容に至る生活者のファネル全体を一気通貫で把握することが困難になっています。
こうした課題に対し、特許出願中の技術を用いることで、当社が保有する「テレビ視聴率」調査パネルにて取得しているテレビ視聴データ(※3)、動画配信プラットフォームの利用データ(※4)をはじめとする各種データアセットと、各社が保有するデジタル広告の出稿実績レポートやターゲットの興味関心属性データを仮想的にシングルソース化するVirtual Panelを構築しました。
これにより、媒体横断での統合評価やマーケティング投資の最適配分分析など、これまで分断されていたデータの統合活用が可能になります。
実証実験の第1弾では、Virtual Panelを用いてテレビCMと各種デジタル広告の接触状況を統合的に分析し、媒体横断での重複・純増効果の把握や、効果最大化に向けた広告配分の最適化に関する示唆を得ることができました。
詳細は2026年10月7日(水)に開催する当社主催イベント「Video Research Forum 2026」内のセッション「メディア分散時代の広告効果測定をどう進化させるか~統合効果測定の新たなアプローチ~」にて紹介予定です。本セッションでは、株式会社東急エージェンシーとの取り組みを通じて、Virtual Panelを活用した統合効果検証の取り組みや、マーケティング領域における今後の活用展望についてご説明します。
【今後の想定活用シーン例】
Virtual Panelは各社ごとに異なるニーズに対応できるよう、個別のソリューションとして今後展開予定です。ビデオリサーチでは、今後も複数の実証実験を通じてVirtual Panelを用いた以下のような横断分析ソリューションの展開を検討しています。
・ファネル全体を網羅する クロスメディア広告コミュニケーション評価
キャンペーン効果検証調査結果やアンケートなどの意識データも組み合わせることで、コミュニケーション施策評価を共通の生活者像にもとづいて捉え、広告接触から態度変容・行動変容に至る生活者のファネル全体を網羅する統合評価が可能となります。
・意識データと行動関連データを組み合わせた生活者理解の高度化
アンケートなどで把握される意識や価値観に加え、各種行動関連データを組み合わせることで、特定商品・サービス利用者といったターゲット像をより立体的に把握・理解する分析を実現します。
・ブランド・商品カテゴリーごとのターゲット像の深掘り
属性情報や嗜好性、メディア接触、購買意向などの複数の観点を統合的に捉えることで、ブランドや商品カテゴリーごとのターゲット像をより詳細に把握し、マーケティング戦略の立案材料にできます。
※1…合成データ:元となるデータソースから学習した統計的特徴や分布を再現するように生成された「仮想の個票データ」のこと。プライバシーに配慮したデータに加工した上で、元のデータソースの価値を生かした分析ができることから近年注目されているデータ生成手法。
※2…改正個人情報保護法(2022年4月施行)や改正電気通信事業法(2023年6月施行)など。
※3…「テレビ視聴率」 https://www.videor.co.jp/service/media-data/tvrating.html
※4…「STREAMO(ストリーモ)」https://www.videor.co.jp/service/media-data/streamo.html
・Video Research Forum 2026 開催概要
開催日:2026年10月7日(水)
開催形式:会場(東京ミッドタウン・ホール)およびオンライン
参加費:無料(事前登録制)
主催:株式会社ビデオリサーチ
セッション名:メディア分散時代の広告効果測定をどう進化させるか~統合効果測定の新たなアプローチ~ 10:00~10:30
内容:Virtual Panelを活用した東急エージェンシーとの実証実験事例の紹介
特設ページ:https://vrforum.jp/2026/
株式会社ビデオリサーチ(https://www.videor.co.jp/)
株式会社ビデオリサーチは、テレビを含む動画ビジネスを支えるデータ&システム会社です。1962年にテレビ視聴率データを提供する調査機関として設立され、日本国内におけるテレビ視聴率調査や各種メディアデータ、マーケティングデータを提供しています。公正なデータと信頼性の高い指標を基盤に、企業のマーケティング課題解決をトータルサポートし、知恵と情熱でデータ&システムを駆使するソリューションカンパニーとして、企業の意思決定を支援しています。
