EY調査、「テクノロジー企業のビジネスオポチュニティ・トップ10 - 2026」を発表
■ 企業全体でのAIの価値創出、次世代のエージェント型エコシステム、成果ベースモデルへの注力が優先課題として浮上
■ 機動的な取引、データやAIの管理・統制を前提とした設計、ボーダーレスな人材戦略がAIファーストのオペレーティングモデルの転換を推進
■ 事業現場と伴走しながら導入・運用を支える技術専門職などの新たな技術人材と、AI ROIへの注力が、2026年の成功に不可欠
EYは、「テクノロジー企業のビジネスオポチュニティ・トップ10」(以下、本調査)の2026年版を発表しました。作成にあたり、テクノロジー企業が直面するさまざまな成長機会および業務向上の機会を踏まえ、取り得るアクションについて、バランスの取れた見解を提示しています。本調査は、机上調査の分析に加え、世界各地のテクノロジー分野におけるEYのパートナー、テクノロジーセクターのプロフェッショナルインサイトおよび提言を反映して作成されたものです。
2026年にテクノロジー企業が取り組むべきオポチュニティ・トップ10は以下のとおりです。
1.AIが超高速で進化する今、M&Aやジョイントベンチャーを通じたエコシステム戦略により、規模拡大を加速する
2.エージェント型の相互運用性とフィジカルAIに対応した設計を行う
3.特にAI導入が成熟・拡大する局面において、安全で信頼性の高いAIを業務に実装するため、部門リーダーに権限を委譲する
4.AIエージェント時代に対応した商業戦略を再構築する
5.AIモデル選択の柔軟性を最大化する
6.データ主導を前提に設計し、ボーダーレスな人材モデルを構築する
7.複雑化するAIプラットフォームに対応するため、技術専門職を現場に配置する
8.デジタルインフラとAIの時代を見据えて、税務戦略を見直す
9.AI FinOpsを制度化し、財務をROI創出の中核基盤へと位置付ける
10.AI、アイデンティティ、国家レベルの脅威に対応するため、企業セキュリティを再定義する
テクノロジー業界は、競争優位性を再定義する人工知能(AI)の急速な進化を背景に、2026年に向けて動きを一段と加速しています。本調査によれば、AIイノベーションと導入の急速な進展を受け、企業は次の変革の波に備えるべく、迅速な対応を迫られています。経営陣はいま、AIネイティブな戦略をいかに安全で信頼性の高い形で実装し、エージェント型ソリューションを通じてどのように価値を創出するか軸足を移しています。
2026年の成功を左右するキーワードは「スピード」です。AIイノベーションは極めて速いペースで進展しており、企業が規模拡大と競争優位性を確保するうえで、スピードは最優先課題となっています。相互運用性やガバナンスを損なうことなく迅速に行動できる企業ほど、価値を独占し、競争環境において優位に立つことができます。
EY Global and Americas テクノロジーセクターリーダーのJames Brundageは次のように述べています。
「AIが超高速で進化する今、競争環境を勝ち抜くためには、具体的な行動が不可欠です。すなわち、企業価値を高めるジョイントベンチャーや買収を通じてデータやケイパビリティを確保し、データの管理・統制を前提とした設計を組み込みながら、エージェント型の相互運用性やエッジ環境におけるフィジカルAIを見据えたアーキテクチャの構築を進めていくことが求められます。こうした動きはフロントオフィスに留まりません。テクノロジー企業は、AI FinOpsの導入を通じて財務機能をROI創出の基盤へと変化させています。AIは、これまで課題とされてきた見積もりから入金までの一連のワークフローを改善すると共に、相互運用性をさらに高めることで、企業間の連携を効率化し、プラットフォームやエコシステム全体での新たな価値創出の可能にしています」
エコシステムやパートナーシップ全体にガバナンスを組み込み、利害を一致させることで、差別化された価値を提供するレジリエントで適応力の高い体制を構築できます。これにより、地政学的環境や規制、技術要件が変化するなかでも、スピード感を持って適応できる俊敏性を確保できるでしょう。
【EY Japanの視点】
EYストラテジー・アンド・コンサルティング株式会社
テクノロジー/メディア・エンターテインメント/テレコムセクター
パートナー 大山 昇
AI時代に求められる変革とは──ROIと責任ある実行を両立するために
「AIの社会実装が加速する中、世界のテクノロジー企業では、スピードと責任ある実行を両立させながら、AI投資のROIを明確に示すことがこれまで以上に求められています。不確実性が高まる経営環境において重要なのは、AIを単に既存業務に追加することではなく、AIの活用を前提に、業務や意思決定の進め方そのものを見直し、価値創出と事業成長へと継続的につなげていくことです。こうした変革は、技術基盤やビジネスモデルにとどまらず、組織の設計、ガバナンスの在り方、人材の活用、さらにはエコシステムとの連携にまで及びます。このように変革の対象が企業全体に広がる中で、日本企業がこれまで培ってきた品質管理やリスク管理を重視する考え方は、AIの判断や結果を適切に管理し、社会や顧客からの信頼を損なうことなく、AIを大規模かつ持続的に展開していく上で、重要な競争力の源泉となるでしょう」
オポチュニティ・トップ10(日本語版)の全文は、こちらでお読みいただけます。
2026年におけるテクノロジー企業のビジネスオポチュニティ・トップ10
※本ニュースリリースは、2025年12月16日(現地時間)にEYが発表したニュースリリースを翻訳したものです。英語の原文と翻訳内容に相違がある場合には原文が優先します。
英語版ニュースリリース: Tech industry enters a hyper-velocity AI moment, unlocking new opportunities for 2026
〈EYについて〉
EYは、クライアント、EYのメンバー、社会、そして地球のために新たな価値を創出するとともに、資本市場における信頼を確立していくことで、より良い社会の構築を目指しています。 データ、AI、および先進テクノロジーの活用により、EYのチームはクライアントが確信を持って未来を形づくるための支援を行い、現在、そして未来における喫緊の課題への解決策を導き出します。 EYのチームの活動領域は、アシュアランス、コンサルティング、税務、ストラテジー、トランザクションの全領域にわたります。蓄積した業界の知見やグローバルに連携したさまざまな分野にわたるネットワーク、多様なエコシステムパートナーに支えられ、150以上の国と地域でサービスを提供しています。
All in to shape the future with confidence.
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