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全国初、現時刻の浸水シミュレーション公開


静岡市では、2025年5月から「巴川浸水情報システム」が本格運用されています。このシステムは、株式会社建設技術研究所が開発支援を行い、河川と下水道を統合した現時刻の内外水氾濫シミュレーションに基づき、リアルタイムで市民に浸水情報を提供するものです。システムは雨水流出、河川および下水の流れを一体的に解析し、精度の高い浸水範囲を10分ごとに推定する機能を持っています。また、117箇所の浸水センサーからのデータも統合し精度を向上させています。このようなシステムを地方公共団体が公表するのは全国初の試みであり、豪雨時の早期避難や車両退避の判断支援にも役立つとされています。

静岡市「巴川浸水情報システム」

2025年6月2日
株式会社建設技術研究所

株式会社建設技術研究所(本社:東京都中央区、代表取締役社長:西村達也)は、静岡市が2025年5月から本格運用を開始した「巴川浸水情報システム」の開発を技術支援しました。本システムは、河川と下水道を一体的に捉えた現時刻の内外水氾濫シミュレーションに基づき、現時刻の浸水範囲を市民に直接提供するものであり、全国でも先進的な取り組みです。

1.静岡市が現時刻の浸水情報を市民へ発信する新システムを導入
静岡市が新たに導入した「巴川浸水情報システム」は、降雨や河川水位などの実績データをもとに、数値シミュレーションにより「現時刻の浸水範囲」を推定し、リアルタイムで市民へ公表する新たな防災情報システムです。当社は、本システムの開発において、浸水予測モデルの構築及び現時刻浸水情報の表示・提供の仕組みを技術支援しました。

2.流域から市街地までを統合的に解析する高精度シミュレーション
このシステムの大きな特徴は、流域からの雨水流出、河川・水路内の流れ、下水管内の流れ及び市街地等でのはん濫流を一体的に解析することができる点にあります。流出解析モデル、河川・水路一次元不定流モデル、下水管路モデル及び平面二次元氾濫モデルを統合することにより、外水(河川はん濫)と内水(排水不良などによる浸水)を一体的に捉えた高精度な浸水範囲の推定が可能となり、現実に即した詳細な浸水情報の提供を高速・高頻度(10分毎)で実現しています。加えて、2024年度に市内117箇所に設置された浸水センサーによる検知情報も反映させることで、現時刻の浸水範囲の精度を大きく向上させています。

3.全国初、地方公共団体自ら現時刻の浸水範囲の発信
このように地方公共団体がシミュレーションによる現時刻の浸水推定範囲を公表する取り組みは、当社調査によれば全国初となります。また、静岡市の行政担当者が利用することを前提に、将来の予測雨量に基づく6時間先までの浸水シミュレーションも10分毎に行っており、早期の避難情報の発表や車両退避の呼びかけといった豪雨時の事中対策の判断支援にも活用が期待されています。

4.当社開発のプラットフォーム「RisKma」で迅速な情報提供を実現
本システムには、当社が長年開発してきた水災害リスクマッピングシステム「RisKma(リスクマ)」のプラットフォームが活用されており、3D表示を含む迅速な可視化・情報発信機能を支えています。今後は、治水対策効果のシミュレーションへの応用も予定されており、地方公共団体の防災・減災対応力のさらなる強化に資するものと期待されます。

 
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202506029887-O2-mKJP3w7j

 
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