
株式会社 電 通
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コンセプトムービー URL:https://vimeo.com/1076575434/aa76e78a4a
株式会社電通(以下、電通)、株式会社電通デジタル(以下、電通デジタル)、株式会社日立製作所(以下、日立)は、このたび、生成AI領域で戦略的に協業していくことを合意し、生活者に寄り添った革新的な生成AIサービスの検討・提供を共同で行うプロジェクト「AI for EVERY」を立ち上げました。
本プロジェクトは、3社でのAI技術の開発・活用における専門性をベースに、国内電通グループが有する生活者視点を取り入れた体験設計やクリエイティビティと、日立が蓄積してきた社会イノベーションにおけるDXの技術・ノウハウや実装力を掛け合わせ、BtoBtoC領域で生活者と企業、社会のより良い接点を構築し、人手不足や廃棄ロスなどの社会課題解決に貢献する生成AIサービスの実現を目指すものです。さらに、生成AIサービスの提供を通じて、企業の売上向上にも寄与していきます。
協業の第1弾として、スーパーなど店舗での在庫状況を予測し、生成AIが考案したレシピや広告素材をデジタルサイネージなどを通じて生活者に訴求することで、食品ロス削減などの貢献を目指す「今日の気まぐレシピ」という新たな取り組みに関するフィジビリティスタディ(実現の可能性を探る調査)を開始します。今後、流通業界のニーズも取り込みながら共同でサービスの検討を推進していきます。
今後3社は、それぞれが持つ生成AI領域におけるテクノロジーやナレッジなどのアセットを組み合わせ、リテールや金融をはじめ幅広い分野で、生活者に寄り添った生成AIサービスの提供に取り組んでいきます。また、電通・電通デジタルが参画する、日立の「Lumadaアライアンスプログラム※1」を通じて、パートナーシップをより強化し、オープンイノベーションを加速させていきます。
■背景
近年、さまざまな業界で生成AIの活用が進展し、企業活動や生活においてもAIサービスが浸透、拡大しています。一方、信頼性や堅ろう性が求められる社会インフラや、私たちの暮らしに密着した生活インフラに生成AIを本格適用するには、生成AIを誰もが抵抗なく使えるようにする必要があります。つまり、生活者視点を取り入れ、使う人に寄り添ったUXデザインで、利用者が安心して心地よく使える環境、サービスが求められています。
電通・電通デジタルを含む国内電通グループは、「AI For Growth※2」のビジョンのもと、"人間の知"と"AIの知"の掛け合わせによって、顧客や社会の成長に貢献していくことに取り組んでいます。また日立は、Lumada※3として蓄積してきた幅広い事業領域におけるDXのノウハウと、1,000件を超える生成AIのユースケースを強みに、顧客協創でのイノベーション創出や生成AIの社会実装の促進に取り組んでいます。
今回、最適な顧客体験をデザインし実現する電通・電通デジタルの知見やノウハウと、国内外の多種多彩な領域でDXを実現してきた日立の技術力や開発力を掛け合わせ、社会全体の成長に貢献する新たなサービスを提供していくため、3社は生成AI領域で協業していくことに合意しました。
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「AI for EVERY」の概要図
■協業第1弾「今日の気まぐレシピ~これからのサステナブルな食材の選び方~」 の特長
第1弾として、日立の需給予測技術と電通・電通デジタルのUXデザイン・デジタル広告・サイネージ技術を掛け合わせた、流通業界向けの新サービス「今日の気まぐレシピ」の共同検討を推進していきます。
店舗では、季節・天候・需給状況・商品サイクルなどさまざまな要因に影響を受け、売れ残った食材が日々廃棄されています。そこで、日立の在庫管理システムや需給予測・受発注システムを基に売れ残りそうな食材を高精度に予測し、電通のクリエイターの知見を学習した生成AIがその食材に関連するユニークなレシピやクーポンを生活者に提案します。さらに、電通デジタルが提供するデジタル広告における制作プロセスの効率化・最適化をサポートするソリューション「∞AI Ads※4」のノウハウを活用し、これらのレシピやクーポンを、販促素材として自動生成し、店舗のアプリや店頭サイネージなどで配信する仕組みを目指します。
これにより、その瞬間に最適な情報を、アプリやデジタルサイネージなどを通して「売り場」の生活者に直接届けることが可能となり、生産者・流通事業者・生活者のそれぞれのニーズに合致した購買行動を促し、廃棄ロスの削減に貢献します。さまざまな要因で食卓に上ることが難しかった食材にスポットライトを当て、店頭での「思いがけない出会い」を演出し、3者の新たなマッチングを創出していきます。
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サービスイメージおよび想定フロー図
■今後の展望
本プロジェクトでは、今後、「金融業界向けのAIエージェント・AIアバター」「生体認証・決済サービスやAIアバターを活用した人手不足対策」「NFTアートを活用した購入商品のサポート、リユース品の品質担保・流通」などさまざまな分野に向けた生成AIサービスの検討も推進していきます。
※1 「Lumadaアライアンスプログラムとは」https://www.hitachi.co.jp/products/it/lumada/alliance/index.html#chapter01
※2 「AI For Growth」について https://www.dentsu.co.jp/labo/ai_for_growth/index.html
※3 「Lumada」について https://www.hitachi.co.jp/products/it/lumada/index.html
※4 「∞AI®」について https://www.dentsudigital.co.jp/services/AI/mugen-ai
■「AI for EVERY」共同代表からのメッセージ
dentsu Japan グロースオフィサー(特任執行役員)/エグゼクティブ・クリエイティブディレクター/主席AIマスター
並河 進
「電通・電通デジタルなどを含む国内電通グループは、人とAIがともに高め合う未来を思い描いて、これまでにないAI活用・AI開発を推進し、顧客企業の成長や社会の進化に貢献してきました。特に、生活者インサイトを捉えたマーケティングプランニングや創造的なクリエイティビティの領域で、AIによる革新を積極的に推進しています。社会を支えるインフラシステムを世界中で構築し、さまざまな分野のDXをリードする日立様の社会実装力に非常に期待しており、3社の協力によって生活者がワクワクするような生成AIサービスを提供していきます。」
株式会社電通デジタル CAIO(Chief AI Officer:最高AI責任者) 兼 執行役員/主席AIマスター
山本 覚
「電通デジタルは、クリエイティビティとテクノロジーを統合的に活用し、企業のあらゆるトランスフォーメーションを実現しています。今回、日立様との協業により、生成AIを用いた新たな価値創造に向けた取り組みが始まることを大変嬉しく思います。これまで電通デジタルがクライアント企業のマーケティング課題に対し、AIによるデジタル広告の効果最大化・顧客体験の高度化の支援を行ってきた知見を生かし、データドリブンかつクリエイティブなアプローチで生活者に最適な情報を届けることで、社会課題解決への貢献を目指します。」
株式会社日立製作所 AI CoE GenerativeAIセンター 本部長 兼 デジタルシステム&サービスセクター Chief AI Transformation Officer/GenAIアンバサダー
吉田 順
「日立は、お客さまや社会の課題をデータとデジタルで解決する社会イノベーション事業をLumadaで加速させながら、数多くのユースケース・ソリューションを蓄積してきました。また、人間中心のAIの開発・社会実装に向けて、『AIの人への寄り添い方』を重視し顧客協創を推進してきました。今後、利用者が心地よく使えるAIサービスを拡大する上では、生活者インサイトやクリエイティビティを有する電通様、電通デジタル様とのパートナーシップが非常に重要だと考えています。今回の協業を通じ、日立の幅広い技術やナレッジを、エンドユーザーである生活者との接点にも生かすことで、生活者のニーズに寄り添ったAIの体験価値を提供し、お客さまの新しい事業創出や売上拡大に貢献していきます。」
■関連リンク
「AI for EVERY」について: https://digital-highlights.hitachi.co.jp/_ct/17761279?web_o_20250423
【AI for EVERY事務局】
電通デジタル・電通:aiforevery@group.dentsu.co.jp
日立:Lumada お問い合わせフォームへ
以上