偏差値ではなく「学び」で大学を選ぶ 阪南大学 現役学生”UNIT13”が創る『ワンユニ特別ゼミ2025』
阪南大学は高校生を対象に『ワンユニ特別ゼミ2025』を実施予定。このプログラムは、高校生が大学生のようにゼミ体験を通じて学びの魅力を感じる機会を提供するもので、高校生が単なる偏差値やブランドではなく、自らの興味ある分野へと学びを広げるきっかけになることを目指している。大学生がナビゲーターとなって、ゼミでのコミュニケーションの取り方や学び方を伝授し、高校生は実際の大学ゼミのような体験を行う。プログラムは学生主導で企画・運営され、多様なテーマで実施される。
阪南大学(所在地:大阪府松原市、学長:平山 弘、以下「本学」)では、高校生が大学のゼミ活動を一足先に体験できる『ワンユニ特別ゼミ2025』を実施する。本取り組みは、同一法人内に設置される阪南大学高等学校(所在地:大阪府松原市、校長:岸本 尚子)の総合進学コースの生徒を対象とした高大連携プログラムの一つ。このほかにも本学で実施している高大連携プログラムと同様に、あくまでも希望者によるエントリーが参加の基本。
阪南大学は、2024年度の学部再編にあたり全学的に「ゼミの阪南」を標榜し、4年間のフルゼミ制を形成。それによって、学生主体の活発なゼミ活動を特徴とし、学生一人ひとりが問題意識を持ってゼミでの学びに取り組める環境を提供している。ゼミでは、専門・教養問わず修得した知識や情報、見過ごしがちな現象から問題点を抽出し、学生自身がテーマを設定・調査・議論・発表を通じて学びを深める。
今回のプログラムでは、こうした大学ならではの「主体的な学び」について、大学選びをする直前の高校生に体験してもらい、大学選びの基準を、「偏差値」や「ブランド」だけでなく、「自分が追求したい学問分野の学び」へと広げるきっかけにしてほしいと考える。それと共に、とりわけこのプログラムを通して、「成功体験」と「自己肯定感」に出会ってくれることをコンセプトとしている。
この取り組みを発案したのは、現在、阪南大学でゼミ活動を経験している現役大学生たち。オープンキャンパスで説明されても「大学での学びの一つである『ゼミ』なるものがイメージしにくい」「オープンキャンパスの説明だけではゼミの面白さの理解が具体化しにくい」と感じていた高校時代。その彼らが、実際に大学でのゼミ活動を、その魅力に気づき「高校生にリアルなゼミの学びを体験できる場を提供したい」という発想から、このプログラムを企画・運営することになった。
今回の「ワンユニ特別ゼミ2025」では、「高校2年生へ、たった4コマでいかに大学のゼミの魅力を伝えるか!」をテーマとし、大学生自身が「高校生にとって興味深く、学問的に探求しやすいテーマ」を4カ月かけて企画・立案した学生主導の高大連携プログラム課題解決プラン。当日は大学生がナビゲーターとなり、ゼミでのコミュニケーションの取り方から始まり、学び方、リサーチ方法、ディスカッション、プレゼンテーションの組み立て等を伝えていく。そのコンセプトは、「高校生と一緒に」。学問に向き合う面白さの初歩を知った大学生がガイド役となり、高校生に大学のゼミでの学びの手法をアウトプットする新しい形の高大連携プログラム。もう1点付け加えるならば、これは、2022年度に改正された高等学校教育の指導要領を受けて、アクティブラーニングが日常の学びとなった高校生が、シームレスに大学での学びにつなげていけることを実感してもらうプログラムでもある。
「学力試験の点数や、誰かが作った偏差値だけではなく、『どんな学びをしたいか』と自分に問いかけることで未来の進路をカスタマイズしてほしい」。本学2年学生のこの言葉に触発され、高校生自身が自らの未だ見ぬ未来に向かって息吹を吹き込んでくれると、今回の本学初のチャレンジは先ずは目標達成となる。
昨今、大学を知る機会は多様。その一つとして、“UNIT13”と名付けた阪南大学の現役学生が、自らの経験をもとに設計した本プログラムは、高校生にとって大学の学びをより深く知る絶好の機会となるはずだ。
■実施概要
日 時:2025年3月27日(木)1コマ70分×4コマ(09:00~15:00)
場 所:阪南大学本キャンパス 4号館4310教室
参加者:阪南大学国際コミュニケーション学科 神尾ゼミナール2年生(13名)
*”UNIT13”
今回のプログラムの企画・運営を行う13名を 本プログラムの担当者であり、学生たちの指導教授である神尾教授が命名
阪南大学高校総合進学コース 2年生(27名)
内 容:大学生・高校生が4チームに分かれ、以下のテーマでゼミ体験をする
テーマA:ディズニーとSDGs
SDGsの17項目・ディズニー的ジェンダーとは?多様性について考える
テーマB:Let’s compare Japan with other countries! ~日本と外国を自身の視点で比較してみよう~
文化比較の視点を養うことと併せて異文化理解と異文化受容や文化の変容を考える
テーマC:音楽を通して言語に触れる ~Expose to language through music~
音楽の歌詞を翻訳だけの解釈に縛られるのでなく、文化背景などから発想力を駆使してオリジナルの翻訳にチャレンジする
テーマD:二次元ワールド探検隊! アニメとゲームで見る異文化比較理解
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