starthome-logo 無料ゲーム
starthome-logo

日本オープンイノベーション大賞内閣総理大臣賞の受賞ー産学官連携による日本初・世界最小の変形型月面ロボットの開発ー


JAXA、タカラトミー、ソニー、同志社大学が共同開発した変形型月面ロボット「LEV-2(SORA-Q)」が、第7回日本オープンイノベーション大賞で内閣総理大臣賞を受賞しました。このロボットは、直径約78mm、質量228gと非常に小型であり、タカラトミーの玩具技術、同志社大学の小型ロボット技術、ソニーのIoT・画像処理技術とJAXAの宇宙技術が結集されています。LEV-2は、月面での完全自律制御による探査を成功させ、日本初の月面着陸ミッション「SLIM」に大きく貢献しました。今後、LEV-2は宇宙探査ミッションにおける技術実証や地上事業への展開が期待されており、さらなるイノベーションを目指しています。

宇宙航空研究開発機構(理事長:山川宏、以下「JAXA」)と株式会社タカラトミー(代表取締役社長 COO:富山 彰夫、以下「タカラトミー」)、ソニーグループ株式会社(代表執行役 会長 CEO:吉田 憲一郎、以下「ソニー」)、同志社大学(学長 小原 克博)の4者で共同開発した変形型月面ロボット(Lunar Excursion Vehicle 2(LEV-2)、愛称「SORA-Q」、以下「LEV-2」)は、内閣府の主催する第7回日本オープンイノベーション大賞※1のうち、最も優れたものとして表彰される内閣総理大臣賞を受賞し2月5日に表彰式が執り行われました。

 

 

【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202502043772-O15-19jO0ByD

 

タカラトミーの玩具技術、同志社大学の小型ロボット開発技術、および、ソニーのIoTデバイス・イメージセンサ・画像処理技術をJAXAが有する宇宙関連技術と融合させ、超小型・軽量にも関わらず、月面を安定的に走行して自律制御で動作できるロボットLEV-2を開発したことが、オープンイノベーションによる成果として評価され、今回の受賞となりました。

JAXA宇宙探査イノベーションハブ※2の枠組みを利用して産学官連携の共同研究を行い、将来の宇宙探査ミッションに貢献できる新しい技術を育てると共に、地上事業への展開を行うことを目的として推進してまいりました。

直径約78mm、質量228gの世界最小・最軽量の変形型月面ロボットLEV-2の開発に成功し、LEV-2は世界初の完全自律制御による月面探査を達成し、SLIMの着陸状態や周辺環境が分かる画像を撮影・送信した※3ことで、日本初の月面着陸ミッションに大きく貢献しました。

 

また、今後の宇宙探査ミッションに必要不可欠な超小型ロボットの完全自律制御による月面探査、複数ロボットによる同時月面探査等の技術実証に成功しました。

 

【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202502043772-O6-3IMfNjmn

変形型月面ロボット(LEV-2)が月面上で撮影したSLIMとその周辺の様子

©JAXA/タカラトミー/ソニーグループ(株)/同志社大学

 

【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202502043772-O13-kD3z7EPq

展開前(左)・展開後(右)の変形型月面ロボット

(撮影場所:JAXA相模原キャンパス宇宙探査実験棟宇宙探査フィールド)

©JAXA/タカラトミー/ソニーグループ(株)/同志社大学

 

◆受賞した取り組みでのその他の主な実績

・月面実証を通じて、ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社が開発・販売するIoT用ボードコンピュータSPRESENSE™※4の機能や信頼性を検証。研究利用及び製品販売の促進に寄与しました。

・LEV-2(「SORA-Q」)をタカラトミーが1/1 スケールモデル「SORA-Q Flagship Model」※5として商品開発。180以上の学校/科学館への配布、約40地域での展示/出張授業等、教育活動へも寄与しました。

 

◆4者の役割と概要

【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202502043772-O14-xqk71Egc

図1 本取組の概要

 

◆今後について

今回の変形型月面ロボット(LEV-2)の取組みは、4者にとって重要な成功事例であり、宇宙探査イノベーションハブの活動においても貴重な知見の獲得につながりました。変形型月面ロボットに続く新たなイノベーションを目指して、「宇宙探査」と「宇宙/地上でのビジネス・社会課題解決」の双方に有用(Dual Utilization)な技術や価値の創出及び宇宙/地上での利用の拡大を進めてまいります。

 

◆受賞にあたっての関係者のコメント

【表:https://kyodonewsprwire.jp/prwfile/release/M103774/202502043772/_prw_PT1fl_xVo12lMG.png

 

※1: 日本オープンイノベーション大賞:

https://www8.cao.go.jp/cstp/openinnovation/prize/index.html

※2: JAXA宇宙探査イノベーションハブ

https://www.ihub-tansa.jaxa.jp/

科学技術振興機構(JST)のイノベーションハブ構築支援事業にて採択され、2015年4月より、国立研究開発法人における「イノベーションハブ」構築を支援する事業として進めました。当該事業終了後、2020年度からはJAXAの運営費交付金事業として継続し、宇宙探査と地上/宇宙でのビジネス・社会課題解決の双方に有用(Dual Utilization)な技術等について、非宇宙企業を中心とした民間企業参画型、かつオープンイノベーションによる共同研究に取り組んでいます。

※3: プレスリリース「変形型月面ロボットによる小型月着陸実証機(SLIM)の撮影およびデータ送信に成功」

https://www.jaxa.jp/press/2024/01/20240125-4_j.html

※4: SPRESENSE

https://www.sony-semicon.com/ja/products/spresense/index.html

SPRESENSEおよびロゴは、ソニーグループ(株)またはその関連会社の登録商標または商標です。

※5: 「SORA-Q flagship model」

https://www.takaratomy.co.jp/products/sora-q/

 

【本件に関するお問合せ先】

株式会社タカラトミー 広報課 TEL:03-5654-1280  E-mail:ttpr@takaratomy.co.jp

ソニーグループ株式会社 広報部 E-mail:Sony.Pressroom@sony.co.jp

同志社大学 広報課 TEL:075-251-3120  E-mail:ji-koho@mail.doshisha.ac.jp

    Loading...
    アクセスランキング
    game_banner
    Starthome

    StartHomeカテゴリー

    Copyright 2025
    ©KINGSOFT JAPAN INC. ALL RIGHTS RESERVED.