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富山市ガラス美術館で企画展「没後120年 エミール・ガレ:憧憬のパリ」11月2日から開催


富山市ガラス美術館で、エミール・ガレに焦点を当てた展覧会が2024年11月2日から2025年1月26日まで開催されます。ガレはアール・ヌーヴォー期に活躍したフランスの芸術家で、ナンシーを拠点にガラスや陶器などを制作しましたが、その名声はパリでの成功を通じて築かれました。本展では、ガレが渇望したパリと彼の作品がどのように結びついたのかを探ります。また、ガレの成功による苦悩や社会的重圧も紹介されます。関連プログラムとして、ギターとフルートのコンサートやワークショップ、特別講演会などが予定されています。

11月2日
富山市

 
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202409256986-O2-l83KJ86B

エミール・ガレ(1846-1904)は、アール・ヌーヴォー期、フランス東部ロレーヌ地方の古都ナンシーで、父が営む高級ガラス・陶器の製造卸販売業を引き継ぎ、ガラス、陶器、家具において独自の世界観を展開し、輝かしい成功を収めました。晩年の1901年には、様々なジャンルにわたるナンシーの芸術家たち36名とともに「ナンシー派(産業芸術地方同盟)」を結成し、初代会長も務めています。

ナンシーの名士として知られる一方、ガレ・ブランドの名を世に知らしめ、彼を国際的な成功へと導いたのは、芸術性に溢れ、豊かな顧客が集う首都パリでした。父の代からその製造は故郷ナンシーを中心に行われてきましたが、ガレ社の製品はパリのショールームに展示され、受託代理人を通して富裕層に販売されていったのです。ガレ自身も頻繁にパリに滞在しては、取引のあった販売店を訪ねました。1878年、1889年、1900年にはパリ万博という国際的な大舞台で新作を発表し、特に1889年万博以降は社交界とも繋がりを深め、その名を広めていきました。しかし彼自身が知人への書簡で訴えていたように、その成功によってもたらされた社会的ジレンマや、彼にのしかかる重圧は、想像を絶するものだったと言います。1900年の万博のわずか4年後、ガレは白血病によってこの世を去りました。

本展覧会では、ガレと彼の地位を築いた憧れのパリとの関係に焦点を当て、彼の創造性の展開を顧みる試みです。輝かしい名声、それゆえの苦悩、そして発展……、世界的芸術の都パリという舞台なくしては、ガレの芸術性も成し遂げられなかったでしょう。どうぞご期待ください。

【開催概要】
■会  期  2024年11月2日(土)~ 2025年1月26日(日)
■会  場  富山市ガラス美術館2・3階 展示室1~3
■開場時間  9:30~18:00
(金・土曜日は20:00まで、入場は閉場の30分前まで)
閉場日    第1・3水曜日、年末年始(12月29日~1月1日、1月8日)
■観覧料   一般1,200円(1,000円)大学生1,000円(800円)
高校生以下は無料
※( )内は20名以上の団体料金です。
※本展観覧券で常設展もご覧いただけます。
■主  催  富山市ガラス美術館
■後  援  在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ、北日本新聞社、富山新聞社、NHK富山放送局、北日本放送、富山テレビ放送、チューリップテレビ

【関連プログラム】
■ライブラリー&ミュージアムコンサート
ギターとフルートによる光のアール・ヌーヴォー
日 時:11月10日(日)13:00~13:30
場 所: 2階ロビー 
出演者:神保侑典(ギター)、四十谷諒(フルート)
参加無料、申込不要

■ワークショップ:「ガラスのヒンメリを作ろう」
日 時:12月7日(土)①10:30~12:00、②13:30~15:00
場 所:6階レクチャールーム
対 象:小学4年生以上
定 員:各回10名
参加費:2,500円
 ※事前申し込み制
 ※申し込み方法などの詳細は当館公式ホームページをご覧ください。

■記念講演会
日 時:1月18日(土)14:00~
場 所:富山市ガラス美術館 2階ロビー
講 師:土田ルリ子(富山市ガラス美術館館長)
テーマ:「エミール・ガレ:その人と芸術」
参加無料、申込み不要(入場の際、展覧会チケットの半券をご提示ください。)

 
■館長による作品解説
日 時:11月10日(日)、11月30日(土)、12月15日(日)、1月11日(土)
各 回:14:00~
場 所:富山市ガラス美術館 2・3階展示室1~3
参加無料、申込み不要
〇 展示室への入場には、本展観覧券が必要です。
〇 関連プログラムの詳細は、美術館ウェブサイトやSNSなどでお知らせします。
〇 プログラムは都合により中止、または変更となる場合があります。
〇 最新の情報は美術館ウェブサイトにてご確認ください。

ガラス美術館ウェブサイト
https://toyama-glass-art-museum.jp/

 
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202409256986-O1-u4039HOS

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