山形県立博物館 令和6年度プライム企画展 東北の自然史大図鑑-The Great Natural History of Tohoku-開催
令和6年9月17日
山形県
報道関係者各位
世界に1体の模式標本「ヤマガタダイカイギュウ」の実物化石を展示!
山形県立博物館 令和6年度プライム企画展 東北の自然史大図鑑―The Great Natural History of Tohoku―開催決定 2024年9月28日(土)~2024年12月15日(日)
山形県立博物館(館長:齋藤 祐一)は、9月28日(土)~12月15日(日)の期間で令和6年度プライム企画展「東北の自然史大図鑑―The Great Natural History of Tohoku―」を開催します。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202409126285-O2-X38BnSC9】
山形県立博物館は、令和6年(2024年)で開館から54年目を迎えました。開館から半世紀以上が経ち、東北地方の自然史に関する新たな発見や様々な知見を集積してきました。そこで、東北6県の県立博物館や大学博物館の協力を得て「県の石」をテーマとして、山形県を中心とした東北地方の自然史を紹介する企画展を開催します。
本企画展は、5億年の地球の歴史が語る自然史を、東北地方の「県の石」を中心として学ぶことを目的に企画しました。
「県の石」は、平成30年に日本地質学会が各都道府県を象徴する岩石・鉱物・化石をそれぞれ1つ選定し、認定したものです。
山形県は、岩石として山寺の景観を作ったデイサイト凝灰岩、鉱物としてマグマから生まれたそろばん玉石(玉髄)、化石として世界に1体だけのヤマガタダイカイギュウが「県の石」に認定されています。
本企画展では、東北地方6県の「県の石」が一堂に会し、日本列島が生まれる前から現在までの5億年の遥かな地球の歴史をご覧いただけます。
■本企画展のみどころ
1.世界に1体の模式標本「ヤマガタダイカイギュウ」の実物化石
2.県外初展示となる青森の県の石(化石)の模式標本「アオモリムカシクジラウオ」
3.5億年の地球の歴史が詰まった東北6県の「県の石」が一堂に会する展示
4.山形県立博物館史上最多の展示総数600点以上の岩石・鉱物・化石
■展示構成
展示は、タイトルの通り「大図鑑」となるように、第1章から第4章までの4章に分かれています。一般に聞き覚えがない「自然史」を、展示を見ることで理解できる構成となっています。
△第1章「自然史って何?―地球の歴史と生物の進化―」
この章では、自然史とは、どんな学問であるか、地球の歴史とはどのように分かるかが標本から理解できる展示を行います。
本企画のテーマである「自然史=Natural History」は、一般には馴染みがない学問です。そのため、来館者が企画展をより深く理解するため、自然史がどのような学問で、どのようなことを調べることで、何が分かるのかをパネルと標本で説明します。
地球の歴史を理解するために、東北地方に限らず、世界中の岩石標本や化石標本を用いた地質年代を総括した展示をします。
・主な展示物:天童隕石(レプリカ)(天童市役所蔵)、大富隕石(本源寺蔵)、異常巻きアンモナイトNipponites mirabilis(国立科学博物館蔵)
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202409126285-O3-gjkXB8G5】
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202409126285-O21-epgHR2u2】
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国立科学博物館蔵
△第2章「東北地方の古生代~中生代―5億年の大地の歩み―」
この章では、古生代~中生代の日本列島が形成される前の時代についての展示を行います。
東北地方の古生代~中生代の地層からは数多くの化石が産出し、現在とは全く異なる自然が垣間見えてきます。
岩手県、宮城県および福島県を中心に古生代~中生代の日本列島が形成される以前の標本について展示します。
・主な展示物:福島の県の石フタバスズキリュウ(レプリカ)(国立科学博物館蔵・福島県立博物館蔵)、宮城の県の石ウタツギョリュウ(レプリカ)(東北大学総合学術博物館蔵)、岩手の県の石シルル紀のサンゴ化石群(岩手県立博物館蔵)
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202409126285-O8-aQoH9cHr】
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△第3章「東北地方の新生代―奥羽山脈で別れた日本海と太平洋―」
この章では、新生代の日本海側と太平洋側の海の違いについて貝類化石を中心とした展示を行います。
東北地方は、新生代に日本海の拡大と奥羽山脈の形成による日本海と太平洋の分断の大きな地球科学的事変があったことが知られています。
本章は、新生代の日本海の拡大と日本海と太平洋が奥羽山脈によって隔てられる前と後の海の環境の違いを、来場者が親しみやすい貝の化石を通して説明し、地球規模での気候の変動を伝える展示です。
・主な展示物:山形の県の石ヤマガタダイカイギュウ(当館蔵)、青森の県の石アオモリムカシクジラウオ(青森県立郷土館)、秋田の県の石ナウマンヤマモモ(秋田県立博物館蔵)、パレオパラドキシア全身骨格(レプリカ)(横浜国立大学蔵)、須川埋没林の化石木(当館蔵)
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△第4章「東北地方の現代―繋がる自然史―」
この章では、現在の東北地方の自然についての展示を行います。
自然は過去から現在まで絶えず変化していることを第2~3章で紹介し、本章では現在の東北地方の自然についての展示として、動植物の標本や、現代社会の基盤となった資源(鉱物)を展示します。
・主な展示物:押出遺跡出土石器(うきたむ風土記の丘考古資料館蔵)、八谷鉱山の金銀鉱石(当館蔵)、由利原油田の軽質油(秋田県立博物館蔵)
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■県の石(出展県別)
青森県:錦石、菱マンガン鉱、アオモリムカシクジラウオ
秋田県:黒色泥岩、黒鉱、ナウマンヤマモモ
岩手県:蛇紋岩、鉄鉱石、シルル紀のサンゴ化石群
山形県:デイサイト凝灰岩、そろばん玉石(玉髄)、ヤマガタダイカイギュウ
宮城県:スレート、砂金、ウタツギョリュウ
福島県:片麻岩、ペグマタイト鉱物、フタバスズキリュウ
■関連イベント
本企画展では、関連するイベントとして、記念講演会、記念イベント、展示解説会を予定しています。
(1)記念講演会
①10月12日(土)
「東北で見つかる恐竜時代の爬虫類」講師:佐藤たまき氏(神奈川大学理学部・大学院理学研究科教授)
②11月9日(土)
「北米大陸の地層や化石と地球の歴史」講師:間嶋隆一氏(放送大学神奈川学習センター客員教授・横浜国立大学名誉教授)
③11月23日(土・祝)
「貝化石から探る東北の大地の歴史」講師:中島 礼氏(産業技術総合研究所地質調査総合センター統括研究主幹・山形大学災害環境科学研究ユニット研究員)
(2)記念イベント
①10月27日(日)東北文化の日
「地層観察および化石発掘体験」協力:朝日少年自然の家
②11月3日(日)文化の日
「君も古生物学者! 本物の化石でクリーニング体験」
「ゴールデンカムロ 山形黄金色の鉱物編」
③ 12月7日(土)
「発掘体験!石の中から秘密を発見しよう!」
(3)展示解説会(各回13:30~14:00)
①9月28日[土] ②10月14日[月・祝] ③10月26日[土]
④11月3日[日・祝] ⑤11月16日[土] ⑥12月7日[土]
(4)関連博物館行事
①10月26日(土)東北文化の日
ナイトミュージアム「ハロウィンナイト」
山形県立博物館 令和6年度プライム企画展
東北の自然史大図鑑―The Great Natural History of Tohoku― 開催概要
【企画展名】東北の自然史大図鑑―The Great Natural History of Tohoku―
【会期】2024年9月28日(土)~2024年12月15日(日)
【開場時間】9:00~16:30(最終入館16:00)
9月28日(土)のみ10:30
【休館日】月曜日 ※10月14日(月・祝)、11月4日(月・祝)開館、翌火曜日は休館
【会場】山形県立博物館第3展示室
【主催】山形県立博物館
【協力】青森県立郷土館、秋田県立博物館、岩手県立博物館、東北大学総合学術博物館、福島県立博物館、山形大学附属博物館、国立科学博物館、横浜国立大学、本源寺、道の駅「月山」月山あさひ博物村、山形県立うきたむ風土記の丘考古資料館
【後援】日本地質学会、日本古生物学会、山形応用地質研究会、化石研究会、大江町教育委員会
【入館料】大人300円(20名以上の団体150円)
学生150円(20名以上の団体70円)学生には専門学校生等を含む。
高校生以下は無料。障がい者とその付添いの方は無料。
【お問い合わせ】山形県立博物館 Tel:023-645-1111 Fax:023-645-1112
【博物館ホームページ】https://www.yamagata-museum.jp/
■山形県立博物館
山形県立博物館は昭和46年(1971)に開館した、東北地方で自然史資料の展示をする最も古い博物館です。「山形県」を紹介する博物館として、地学、動物、植物、考古、歴史、民俗および教育の7部門を擁する総合博物館です。
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