starthome-logo 無料ゲーム
starthome-logo

【イベントレポート】 福井工業大学 13.5メートルのパラボラアンテナ完成お披露目式


大学・民間で国内最大級のパラボラアンテナ誕生! 月周回軌道衛星運用のパイオニアを目指す

2024年6月1日

福井工業大学

【表:https://kyodonewsprwire.jp/prwfile/release/M106396/202406041747/_prw_OT1fl_cI3mU762.png

福井工業大学は、あわらキャンパスに「月周回軌道までの衛星運用が可能な地上局」の構築を目指し、衛星地上局の整備を進めてまいりました。この度、口径13.5mパラボラアンテナの完成に伴い、完成お披露会及び特別講演会を2024年6月1日(土)に開催しました。

【表】

 

【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202406041747-O3-ph3o0W6I】 ■大学・民間で国内最大級のパラボラアンテナが遂に完成! 月周回軌道衛星運用のパイオニアを目指す

本学は2000年にあわらキャンパスに口径10mのアンテナを設置し、衛星データ利用に関する研究を行ってまいりました。2016年には、衛星利用に関する基盤技術の確立と、先進的な超小型衛星の開発設計および運用にチャレンジするプロジェクトが⽂部科学省私立大学研究ブランディング事業に採択され、その取り組みを発展させた「ふくいPHOENIXハ

イパープロジェクト」を構築。福井県や地元企業の協⼒体制に加え、JAXAとの共同研究により、今後重要視される月周回軌道衛星との通信も可能となる高性能口径13.5mのパラボラアンテナの設置計画を推進し、約1年の月日を経て、本日完成に至りました。

これまでも、衛星画像で漂流物を監視し美しい海の実現を目指す『日本海漂流ごみの監視手法の開発に関する研究』や、星空保護活動を通じて人の幸せの在り方を探る『人工衛星を使った街灯りの「量と質」の測定』などの研究を行ってまいりました。今後は月周回軌道衛星運用のパイオニアとなることを目指し、宇宙・月をテーマに本学全学科でさらに高度な研究を推進し、JAXAや福井県などと共同して、地域産業・観光・環境保全など様々な分野の発展へ取り組んでまいります。

 

 

【表:https://kyodonewsprwire.jp/prwfile/release/M106396/202406041747/_prw_OT2fl_w3Ip7vEO.png

【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202406041747-O5-pv9L1gdi

 

福井工業大学が初めて宇宙と関わったのは、2000年に口径10mパラボラアンテナを作ったことに始まります。その後、⽂部科学省私立大学研究ブランディング事業に、このアンテナによる地上局の構築を目指す「ふくいPHOENIXプロジェクト」を申請し採用され、その後さらなるプロジェクトの展開を目指し、2020年に「ふくいPHOENIXハイパープロジェクト」を学内で立ち上げ、現在に至ります。

本日お披露目する口径13.5mのパラボラアンテナでは、月周回軌道衛星および地球周回衛星も高速で観測が可能となり、日本ではJAXA様を除くと民間大学では唯一となります。このパラボラアンテナの運用予定としては、来年打ち上げ予定のJAXA様開発の深宇宙探査技術実証機 DESTINY⁺を数年にわたって観測予定で、この運用には本学の学生が多数参加いたします。

これまで運用していた10mパラボラアンテナは、今後は電波望遠鏡に切り替える予定です。電波望遠鏡では、宇宙の起源につながるブラックホール、あるいは人類の起源につながる銀河の観測が可能です。

また、月探査の国際プロジェクト「アルテミス計画」が展開されていることを鑑み、福井工業大学の4学部全てで宇宙関連の研究を行う予定です。また「ふくいPHOENIXハイパープロジェクト」を発展させ、本学に「あわら宇宙センター」を設立。本学の衛星地上局を「地球周回軌道から月軌道までをカバーする衛星地上局」として再整備し、宇宙科学、宇宙産業に貢献する人材育成の拠点形成と地域貢献を行うことを目的とします。

福井工業大学は全学を上げて宇宙AIに挑戦する大学として展開し、世界の宇宙科学および宇宙産業における人材の拠点となることを目指し、宇宙に興味のある若者がこの地に多数訪れることを期待しています。

 

 

【表:https://kyodonewsprwire.jp/prwfile/release/M106396/202406041747/_prw_OT3fl_COh2o5qr.png

当日は、福井県知事 杉本達治氏をはじめ、約150名のご来賓の方々にお越しいただきました。

 

【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202406041747-O6-609bfw37】 福井県知事 杉本達治様

福井工業大学さまは県内で工科系の総合大学としてAI、IOT、宇宙分野など、将来社会のカギを握るような分野の研究・人材育成にお⼒添えをいただいており、県内にも徐々に宇宙産業というものが根付きつつあります。

2020年にパラボラアンテナの話を伺った時は、正直「こんなのできるのかな?」と考えていました。今日本当に出来上がったということで実物を見せていただき

ましたが、このパラボラアンテナを使って様々なことを行われるとのことで、素晴らしいと思います。JAXAが新宇宙探査で月よりも遠い小惑星を目指してDESTINY⁺という小型の衛星を打ち上げられるそうですが、それにも参加されると伺っております。ものすごい計画の一端を、13.5mのパラボラアンテナが担うということで、ワクワクしています。こういったことを含めて、これからも福井工業大学さまで新しい様々な宇宙分野での研究、県内の産業との連携を果たしていただけると思っています。

 

 

【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202406041747-O7-WeVR5DQU】 内閣府宇宙開発戦略推進事務局 審議官 渡邉淳様

福井工業大学さまは以前から人工衛星データの活用と人材の育成に⼒をいれていると承知をしていますが、今回の13.5mのアンテナの整備によって、さらにインフラが増強されたと認識しています。パラボラアンテナで、地球の周回から月・天体の観測など様々な活用を考えられているということで、このような素晴らしいインフラを持つ大学は国内にほかにないと考えております。岸田総理とバイデン大統領が日本人飛

行士を月に派遣するという計画の検討を進めているところですが、その中で月との通信は非常に重要な課題の一つです。そういう面でも福井工業大学さまのパラボラアンテナ等が貢献する可能性があると期待しています。また、本日のパラボラアンテナを中心に、重要なインフラとして、福井工業大学さまが県内の企業や日本の宇宙関係の企業と連携をして、ハブとなって人材が宇宙産業の発展にもやがて貢献していくのではないかと思いますし、そういった人材が活躍することで我が国の経済発展に寄与することがあると期待しています。

 

 

【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202406041747-O8-EPEV9h56】 文部科学省 研究開発局宇宙開発利用課宇宙連携協力推進室長 臼井暁子様

⽂部科学省では政府の宇宙基本計画を踏まえ、宇宙の新たな可能性や産業の拡大に向け、技術的研究開発と、宇宙分野での人材育成を目指し宇宙航空科学技術推進委託費というプロジェクトを進めています。福井工業大学さまのアンテナは、今後月面における有人探査活動が検討される中で、その重要性が一層高まっていると考えます。これらの観点からも、福井工業大学さまが、13.5mのアンテナを設置し、宇宙活動の積極的な取り組みを飛躍させることは月周辺探査研究の推進において多大な貢献をされるものと⽂部科学省としては大いに期待をしております。

 

 

【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202406041747-O9-ALxu54N7】 宇宙航空研究開発機構 理事 宇宙科学研究所所長 國中均様

JAXAはDESTINY⁺という小惑星探査機の開発を行っていて、遠い宇宙に打ち上げる場合は空の上でゆっくりと動くので、JAXAの大型アンテナで追跡しますが、 DESTINY⁺は遠い宇宙に出かけて行く前に、地球の周りをかなり高速で移動します。大型アンテナでは高速移動物体を追跡するのは難しいので、福井工業大学さまの13.5mのパラボラアンテナで俊敏に追跡していただく、ということを実現するべく

調整を行っています。また、福井工業大学さまが地上局、パラボラアンテナを取り上げられるのは、大変着眼点がよろしいなと考えています。衛星は打ち上げたらメンテナンスができず、10年程度しかもたないものです。地上局はしっかり整備をすれば、30年、40年程度維持・運用を続けることができるので投資効果の高い資材だと考えています。アンテナは電波天⽂を利用することもできますし、マイクロ波そのものです。さらに通信技術としてはデータ圧縮、ソフトウェア通信など新しい領域の研究開発のシンボルになると考えています。ぜひとも大型アンテナを整備していただいた福井工業大学さまと共同研究などを進めさせていただいて、そのような領域の技術開発および新しい技術者の排出することにご協⼒させていただけると有難いです。

 

【表:https://kyodonewsprwire.jp/prwfile/release/M106396/202406041747/_prw_OT4fl_Ka5y0Yc3.png

【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202406041747-O10-4jEOh03a

当日は、日本人初の宇宙飛行士であり、現在は日本科学未来館名誉館長、また全国科学館連携協議会会長として科学館を通じ地域活性や人材育成に取り組まれている、毛利衛氏が登壇し、特別講演を開催いたしました。

「宇宙から学ぶ未来智」というテーマで、毛利さんのミッション映像などを交え、宇宙から見た地球、そこから見えてきた生命の「つながり」と私達が地球生命として生きる道に必要な「未来智」という考え方などを紹介いただきました。

 

【表:https://kyodonewsprwire.jp/prwfile/release/M106396/202406041747/_prw_OT5fl_599Dx1Tr.png

福井工業大学では、あわらキャンパスにある高性能衛星地上局を活用して、2003年から本格的に衛星データ利用に関する研究を行ってきました。その衛星地上局としての活動は、2016年に「ふくいPHOENIXプロジェクト」として⽂部科学省・私立大学研究ブランディング事業に採択、さらなる研究の展開を行ってきました。

この事業を発展的に継承する取り組みとして2020年度より「ふくいPHOENIXハイパープロジェクト」をスタート。月軌道までの衛星運用が可能な衛星地上局の構築を目指し、パラボラアンテナの新設、JAXAとの共同研究など新たな取り組みを行ってまいりました。今後はさらなる宇宙研究の展開を行い、世界の宇宙開発および宇宙産業に貢献する人材育成の拠点となることを目指します。

    Loading...
    アクセスランキング
    game_banner
    Starthome

    StartHomeカテゴリー

    Copyright 2024
    ©KINGSOFT JAPAN INC. ALL RIGHTS RESERVED.