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「 PROGETTAZIONE (プロジェッタツィオーネ)  イタリアから日本へ 明日を耕す控えめな創造力」


現代に必要な「控えめな創造力」の原点と現在地を探る企画展をデザインハブで開催

2024.03.01
東京ミッドタウン・デザインハブ

 
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202403017377-O1-79cczk67
東京ミッドタウン・デザインハブ(東京都港区/構成機関:公益財団法人日本デザイン振興会、公益社団法人日本グラフィックデザイン協会、多摩美術大学 TUB)は、「PROGETTAZIONE 展」実行委員会と共催で、東京ミッドタウン・デザインハブ第107回企画展「PROGETTAZIONE (プロジェッタツィオーネ) イタリアから日本へ 明日を耕す控えめな創造力」を2024年3月22日(金)から5月6日(月・休)まで開催します。

企画概要
プロジェッタツィオーネ( Progettazione =「プロジェクトを考えて実践すること」)とは、英語の「Design」という用語が一般的でなかった第二次大戦後のイタリアで円熟したデザイン哲学・方法論です。それは、消費主義社会において企業の利益を追求するためのデザインとは異なり、社会性のある創造と市民全般への教育を使命とする倫理性に富んだものでした。
二部構成の本展は、第一部で1990年代のイタリアでprogettazione の巨匠 アキッレ・カスティリオーニ、エンツォ・マーリらから直接学び、それを故郷である長崎県小浜町に忠実に移植し開花させた城谷耕生氏の仕事と暮らしを通して、progettazione の核心である「控えめな創造力」を紐解きます。第二部では、地域に生きる人間や自然を中心に据えて創造力を発揮する愛知県常滑市、奈良県生駒市、石川県奥能登、福井県福井市の4組の活動に注目。時代と場所を超え progettazione と本質的な相似形を持つ彼らの活動を通して、これから私たちの生きる時代に求められている創造力の在り方について考えます。

開催概要
名称:東京ミッドタウン・デザインハブ 第107回企画展
         PROGETTAZIONE (プロジェッタツィオーネ) イタリアから日本へ 明日を耕す控えめな創造力」
会期:2024年3月22日(金) - 5月6日(月・休) 11:00-19:00  会期中無休・入場無料
会場:東京ミッドタウン・デザインハブ(東京都港区赤坂9-7-1 ミッドタウン・タワー5F)
主催:東京ミッドタウン・デザインハブ   https://www.designhub.jp/
共催:「PROGETTAZIONE」展実行委員会
運営:公益財団法人日本デザイン振興会
企画:多木陽介・田代かおる・谷口真佐子
クリエイティブディレクション・会場デザイン:川浪寛朗(Hiroaki Kawanami Design) 
グラフィックデザイン:古庄悠泰(景色デザイン室) 
制作コーディネーション:山崎超崇
「PROGETTAZIONE」展実行委員会:オク・ウンヒ、川浪寛朗、多木陽介、田代かおる、谷口真佐子、古庄悠泰、諸山朗、諸山岳志、山﨑超崇

本展は2022年3月にAXISギャラリーで2日間にわたり開催されたトーク「耕す。デザイナー 城谷耕生の仕事」を引き継ぐ展覧会です。多くの方々のご協力を経て実体あるデザインに触れられる展覧会として開催の運びとなりました。ぜひ会場に足をお運びいただければ幸いです。

企画者より
本展は、日本の5つの地域(長崎県小浜町、愛知県常滑市、奈良県生駒市、石川県奥能登、福井県福井市)で従来の資本主義的な価値観や方法論とはまったく異なるパラダイムにしたがって、そこに生きる人間や自然を中心に据えたかたちで創造力を発揮する人々の活動を扱っています。そのなかで、これらの活動の本質的な意味を理解するために大いに役に立ったのが、第二次大戦後、消費主義社会の爆発的な発展前夜にイタリアで成立した、イタリアンデザインの基礎をつくった人々の創造力でした。私たちは、この歴史的にも地理的にも距離をもつ両者の間の相似性に注目して、これから我々の生きる時代に求められる創造力のあり方を観客の皆さんとともに考えてみたいと思います。(多木陽介/「PROGETTAZIONE」展実行委員・批評家)

 
 展示コンテンツ
[プロローグ]    PROGETTAZIONEとは
・代表的なイタリアの4人のPROGETTISTAたち 
 -- ブルーノ・ムナーリ、アキッレ・カスティリオーニ、エンツォ・マーリ、アンジェロ・マンジャロッティ
・PROGETTAZIONE の特徴と可能性

[第1部]  PROGETTAZIONEの日本への移植―城谷耕生の仕事
・日本にもたらされたプロジェッタツィオーネ
・職人たちと耕す新たなる伝統、5つのワークショップ
・日常に溶け込む形が生成するまで
・人生の耕し方、人生を楽しむ術
・地域とつながる、刈水庵の誕生と移住者たち

【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202403017377-O17-8c1Qk7k9
城谷耕生(しろたに・こうせい/1968-2020)
1968年長崎県雲仙市生まれ。1991年渡伊しミラノのデザイン事務所を経てフリーランス。アキッレ・カスティリオーニ、エンツォ・マーリと協働関係を結ぶ。2002年に帰国し、長崎県雲仙市小浜町にStudio Shirotani 開設。自身のデザイン活動のみならず、伝統工芸の職人、大学生とのワークショップを指導し、「新たなる伝統」を共に模索し生み出した。2012年に始まった「エコヴィレッジ構想」をきっかけに、小浜町の地域創生や、もの・人・地域をつなぐ総合的な活動に力を注いだ。2020年12月急病により逝去。(上・城谷耕生氏/写真:在本彌生)
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202403017377-O13-Phsuu2cd
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202403017377-O14-jZ5v2Ubi
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202403017377-O10-2rP358OX

[第2部]  優しき生の耕人たち・新しい時代の「控えめな」創造力
愛知県常滑市 -- 土の朋輩 [土の創造力を受け取った男たち]
スベル
高橋孝治(デザイナー)、鯉江優次(山源陶苑・TOKONAME STORE)、鯉江明(陶芸家)、谷本和也(風と土・TOALHANT)、水野太史(水野太史建築設計事務所・水野製陶園ラボ)、渡辺敏郎( キング砥石)
中世から900年ほど窯業が続く、日本六古窯のまち愛知県常滑市で、土を基礎とし領域を超えてつながる共同体「スベル」。 製陶所や砥石メーカーの親方と陶芸家、窯業に親密に関わる建築家とデザイナー、農家兼木工職人の6人が日々土に触れてものづくりをし、道具や物質と触れ合い対話する能力について。また、それらを地域で伝え育む活動を紹介する。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202403017377-O5-ralN6VD5

奈良県生駒市 -- 裸の王様への手紙  [チロル堂をつくった3人のルーツと活動]
チロル堂
石田慶子(一般社団法人無限)、吉田田タカシ(アトリエe.f.t. )、坂本大祐(合同会社オフィスキャンプ)、馬場恵子(合同会社オフィスキャンプ インターン)
2022年度グッドデザイン大賞に輝いた奈良生駒のチロル堂をつくった3人は、常に当たり前なことを疑い、おかしいと思ったら「王様は裸だ!」と声を上げることを辞さず、チロル堂を終着点とは思ってもいない。彼らの探求は、結果にもお金にも縛られずに問い続け、問いが問いを呼ぶなかで、思いもかけない発見を呼び、さらなる成果を生み続ける。本展では、プロジェッタツィオーネの思考にも酷似した、この、地下茎のような問いの連鎖による創造思考そのものにスポットを当てる。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202403017377-O9-vC35Z0hz

石川県奥能登 -- 奥能登曼荼羅
 [大地とともに生き、学び、つくる「まるやま組」と「のがし研究所」]
萩野アトリエ(まるやま組・のがし研究所)
萩野紀一郎(建築家・富山大学芸術文化学部)、萩のゆき(デザイナー)
東京で生まれ育ったふたりがアメリカでの生活を経て能登へ移住して20年。木を伐り、すまいをデザイン/ビルドしながら暮らすうち、見えてきた集落の人々の生き様。自然の恵みとそれを活かす昔ながらの里山の知恵を伝承する試みとして、本展ではおもに「土地に根ざした学びの場・まるやま組」と、小豆栽培から始める和菓子店「の菓子」を紹介する。能登半島地震をきっかけに、これからの 「すまいとくらし」のデザインについて、皆さんと一緒に考えられたら幸いである。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202403017377-O8-2uM3VZ3X

福井県福井市 --じわじわ変わる  [小さなデザインの教室XSCHOOLから]
XSCHOOL
原田祐馬 、多田智美、内田友紀、坂田守史(以上プログラムディレクター)、白井瞭(2020年度コントリビュートディレクター)、髙橋要、髙野麻実、田中宏幸、加藤洋、吉鶴かのこ、中川奈保(以上 ノカテ・メンター)、黒田悠生、水口七海(以上 トンカンテラス・受講者)、田嶋宏行(RESILIENCE PLAYGROUND・受講者)、中井詩乃(ほんのちょっと・受講者)
2016年秋に開校した、小さなデザインの教室XSCHOOL。専門性や背景、拠点の異なる受講生が、約120日間福井に通い、文化や風土を紐解き、社会を洞察しながら、未来に問いを投げかけるプロジェクトを生み出してきた。地元企業や応援してくれる関係者を巻き込みながら展開するプロセスと場の高揚感、自らもついつい動きだしたくなるような創造の渦により、じわじわと人々やまちに変化が起きている。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202403017377-O15-gtEZZnOi

展示協力
会場施工協力:有限会社シロタニ木工、藤崎均 
写真提供:在本彌生、木田勝久、久高良治 
城谷氏関連展示協力:刈水庵、株式会社キントー、ナガノインテリア工業株式会社、堀江陶器、池田美奈子、伊藤晴子、井上公之(鏡山窯)、内田みえ、大橋重臣、熊谷裕介、島田真平、立川裕大、永井敬二、中臣 一、デザイン誌「AXIS」、アネモメトリ、CONFORT、山水郷チャンネル
萩野アトリエ展示協力:生活協同組合コープいしかわ/国連大学サステナビリティ高等研究所 いしかわ・かなざわオペレーティング・ユニット(UNU-IAS OUIK)
XSCHOOL展示協賛:荒井株式会社、株式会社タッセイ、株式会社リ・パブリック、XSCHOOLサポーターの皆様

本展関連書籍
タイトル(仮題) :
『プロジェッタツィオーネの思想 - ブルーノ・ムナーリ、アキッレ・カスティリオーニ、エンツォ・マーリの言葉』
第二次大戦後に花咲いたイタリアンデザインは、その起源において、倫理性と社会性に富み、企業の利益よりも社会性のある創造性を発揮していた。その思想と方法論には今こそ学ぶべきものがあり、それを当時の最も優れたデザイナー三人の言葉を通して丁寧に解説する。
編著:多木陽介  出版社:どく社  発刊予定:2024年3月

 
期間中の開催イベント
展示で紹介する各地のデザイナー・クリエイター等を招いたトーク・ワークショップ等イベントを開催します。
「autoprogettazione製作ワークショップ」以外は全てこちらからお申込みください。

◾️Enzo Mari による自分で作る家具「autoprogettazione」製作ワークショップ <考え方とコンセプトの体験>
 (3/17日[日] 11:00-18:00 *予定 )
講師:藤崎均、田代かおる 参加:無料 定員:30名 対象:高校生以上
本展展示什器に採用しているEnzo Mariのデザインプロジェクト「Autoprogettazione」の考えに触れ、実際に自らの手で自らの暮らしをつくる体験を行います。Enzo Mari とAutoprogettazioneについてのレクチャーあり。
※詳細・お申込み https://peatix.com/event/3871075/view

◾️オープニングトーク(3/22[金] 18:30〜20:00)
登壇:多木陽介(リモート参加)、田代かおる、川浪寛朗、山﨑超崇 参加:無料 定員:80名
本展実行委員会・企画メンバーが本展の大きな軸である城谷耕生氏の足跡とProgettazioneについて語ります。

◾️土づくりからの陶芸体験 (3/23[土] 13:00-15:00)
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202403017377-O16-doeh5hex
講師:鯉江優次、鯉江明 参加費:4,000円(焼成代、送料込み) 定員:10名(小学生以下保護者同伴) 実施主体:スベル
掘ったままの常滑の原土を粘土に精製し、ミニカップをつくります。器は常滑に持ち帰り、 焼成したのちに参加者に発送します。

◾️包丁研ぎ講座/砥石お土産付(3/23[土] 10:00-11:00/16:00-17:00)
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202403017377-O2-WbFgsBOa
講師:渡辺敏郎 参加費:3,000円 定員:10名(小学生以下保護者同伴) 実施主体:スベル
常滑焼の砥石メーカー、キング砥石が行う包丁研ぎ講座。体験後に使用した砥石をお持ち帰りいただけます。
ご家庭の包丁をご持参ください。

◾️土の朋輩 スベル POP UP STORE(3/22[金] 11:00-20:00・3/23[土] 10:00-19:00)

【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202403017377-O4-Zy7UMa5D
出展者および販売予定商品ー TOKONAME CROCK, TOKONAME FIRE PROOF(TOKONAME STORE)、
常滑田土、山土の器(鯉江明)、ラボのタイル、デッドストックの器(水野製陶園)、さつまいものお菓子各種(風と土)、土染めの布もの(高橋孝治)

◾️これからの「すまいとくらし」- 能登半島地震をへて(4/7[日] 14:00–15:30)
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202403017377-O6-80k2FZeY
※ の菓子のお土産付き(BEAN TO YOKAN BAR予定・変更の場合もあり)
能登の暮らしの暦を紹介しつつ、2024年元旦に起きた能登半島地震から今日までのご報告。
見えてきた課題や気づきなどを共有し、みなさんといっしょに考えられたらと思います。

◾️ギャラリートーク「じわじわ変わる-小さなデザインの教室XSCHOOLから」(4/14[日] 15:00-17:00)
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202403017377-O15-gtEZZnOi
定員:80名 参加費:無料 実施主体:XSCHOOL
登壇:原田祐馬・多田智美・内田友紀・坂田守史(以上プログラムディレクター)、白井瞭(2020年度 コントリビュートディレクター)、髙橋要(ノカテ/2019年メンター)、黒田悠生(トンカンテラス/2019、20年受講)、田嶋宏行(RESILIENCE PLAYGROUND/2018、20年受講)ほか 
出展者(プログラムディレクター・受講生)によるギャラリートーク。展示内容を解説しながら「じわじわ変わる」をキーワードに、XSCHOOLの取り組みをひもとく。物販もあり。

◾️「チロル堂とプロジェッティスタ 展示から読み解く、プロジェクトのはじめかた、進めかた」
(4/27[土] 14:00–16.00)
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202403017377-O7-fdkGcy8n
登壇者:坂本大佑、吉田田タカシ、馬場恵子 定員:80名 参加費:お任せ*
実施主体者名:アトリエe.f.t. ・一般社団法人無限・合同会社オフィスキャンプ
チロル堂を創設した面々が集まり、本展示を通して見えてきた、チロル堂的プロジェクトの はじめかた、進めかたを語る。*チロル堂のホームページよりチロって下さい。 https://tyrol.tyroldo.com/

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