シェフラーとVDL Groep、自動運転シャトルで提携
Mobileyeがシャトル車両にSAEレベル4の自動運転システムを提供
初のデモ車両および関連するすべての自動車電動化/ステアリング技術を「IAA Mobility 2023」のシェフラー(ホールB3、ブースB40)とVDL Groep(ホールB3、ブースB21)それぞれのブースで披露
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202309059009-O3-slRw0tCQ】
シェフラーとVDL Groepは、公共交通機関向け次世代自動運転シャトルの開発と生産を共同で検討しています。いずれも同族所有企業である2社は、ドイツ・ミュンヘンで開催される「IAA Mobility」国際モーターショーで、初となるデモ車両と、関連するすべての自動車電動化/ステアリング技術を展示する予定です。当開発を進める両社は、システムエンジニアリング、開発、生産、そして公共交通におけるそれぞれの技術力と専門知識を結集する意向です。この先進的かつ革新的なモビリティコンセプトの実現に向け、シェフラーとVDL Groepは、当シャトル車両に自動運転システムを提供するMobileyeと提携します。両社は現在、公共交通当局や事業者とパイロットプロジェクトの開始に向けた事前交渉の段階にあります。当プロジェクトのロードマップによれば、路上でのテスト走行は2025年開始となる可能性が最も高いと考えられています。
新しいモビリティ・エコシステムを推進するパートナー
現在、世界中でモビリティの概念が刷新されつつあります。多くの大都市圏では、持続可能で利用しやすいモビリティを提供するために、代替輸送コンセプトによるモビリティサービスの補完を進めています。公共交通事業者は、ドライバー不足となった場合にも交通量の増加に対応できるよう、自動運転ソリューションの検討をより一層強化しています。特にオフピーク時には、地域内ゼロエミッションと低騒音を実現する公共交通として最高のソリューションと考えられるオンデマンドサービスを利用した小型自動運転車両により、大型車両が徐々に置き換えられていくことが考えられます。自動運転シャトルは、消費者がアプリを通じて予約することが可能で、今後数年間で公共交通機関のあり方を変えていくことになるでしょう。自動運転シャトルサービスの需要は、今後数年間で急増すると予想され、特に欧州、北米、そしてアジアの一部の主要都市では今世紀末までに飛躍的に拡大すると考えられています。シェフラーとVDLが計画する戦略的協力関係は、こうした開発に早い段階から関与することの重要性を強調しています。両社は共に、商業規模で製造可能なシャトル車両の開発を加速させることを目指しています。
シェフラーAGのCEOであるクラウス・ローゼンフェルドは、次のように述べています。「自動運転シャトルカーは、現代のモビリティ・エコシステムにとって不可欠な要素になるでしょう。人々を地点Aから地点Bへと、安全、迅速かつ容易に運び、都市や地方に住むすべての人々に対しモビリティの使いやすさを向上させます。私たちシェフラーは、トップクラスのシステムエンジニアリングと革新的な自動車技術で、こうした技術の発展を持続可能な形でサポートしたいと考えています。この目標の達成には、強力なパートナーとの提携が最善です。VDL GroepおよびMobileyeと提携できることは、この上ない喜びです」。
VDL Groepの社長兼CEOであるウィレム・ファン・デア・レーフテは次のように述べています。「自動運転シャトルは、これからのモビリティの需要において重要な役割を果たすことになるでしょう。こうした車両コンセプトは、デザイン、電動化、コネクティビティ、自動運転、そしてサービスまで網羅する当社の幅広いモビリティ・ソリューションに完全に適合します。もちろん、今回の提携計画は、素晴らしいパートナーであるシェフラーやMobileyeとともに先駆者となり、技術革新する素晴らしい機会でもあります」。
レベル4 - ドライバー不要の自動運転
VDL Groepは、バスや自動車製造などの分野で革新的な企業として業界をリードし、大型車両の電動化では欧州のトップランナーです。シェフラーは、電動パワートレイン用のシステムやコンポーネント、革新的なステアリングシステムを提供する世界有数の自動車サプライヤーです。当社は、完全電動パワートレイン、ステア・バイ・ワイヤシステム、そしてバッテリーをモジュール式ソリューションに統合した、いわゆる「ローリングシャシー」を発表しています。シャトル車両向けに設計された「Mobileye Drive」プラットフォームは、当技術専用に開発された「EyeQ」プロセッサ、サラウンドビューカメラを用いた冗長なセンサシステム、「LiDAR」もしくはレーダーセンサ、そしてマッピング技術などを利用して自動運転を可能にしています。Mobileyeで自動運転車両部門担当上級副社長を務めるヨハン・ユンクヴィルトは次のように述べています「自動運転モビリティが私たちの社会をより良い方向に変革する可能性をすべて実現するためには、その技術が安全で、利用しやすく、拡張性を備えたものでなければなりません。シェフラーおよびVDL Groepとの提携で、当社は近い将来、サービスとしての移動を意味するMaaS(Mobility as a Serviceモビリティ・アズ・ア・サービス)を実現するための適切な戦略とチームを持つことができます」。
ドイツは、欧州で初めてSAEレベル4を公道で走行することを承認した国であることから、新たに開発・製造されたシャトルが運行される最初の国となる予定です。
工業化 ― 生産台数は達成可能な売上高により決定
シェフラーとVDLは、包括的なエコシステムの中で車両を運行する公共交通事業者向けに、シャトルを開発・製造したいと考えています。両社はすでに、当車両コンセプトの実証とオープンインターフェースを備えた拡張可能なエコシステムの構築を目指して、パイロットプロジェクトの獲得に向けた交渉を複数の事業者と開始しています。目標生産台数は達成可能な販売台数次第となりますが、2030年から年間数千台の生産量を想定しています。生産はボルン(オランダ)にあるVDLのモビリティイノベーションセンターで行う計画です。
シェフラーとVDL Groepの自動運転シャトル仕様
• 座席数:9席(固定6席、格納可能3席)
• 最大積載量:約1,000kg
• 寸法:全長5m、車幅2.2m、車高2.8m、車両総重量約5,000kg
• 遠隔監視室に直結した車内監視システム
• 2つの独立したセンサシステムを高度に統合
1つは車載カメラ、もう1つはレーダー(またはLiDAR)を使用
• 広い開口幅と低床な乗降口、車椅子の利便性を考慮
• 最高速度:時速70km
• 航続距離:1日350km以上、1回の充電で100km以上
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202309059009-O1-Mj67k0n8】
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202309059009-O2-6SIMLIJi】
写真 シェフラー(SevenM)
ドイツ・ミュンヘンで開催されている「2023 IAA Mobility」でシェフラーブースにお立ち寄りください
ミュンヘンエキシビションセンターで開催される今年の「IAA Mobility」国際モーターショーで、シェフラーは持続可能で効率的かつ快適なモビリティを実現する新技術をフルラインナップで展示します。電動カーゴバイクを使った市街地宅配ソリューション、新しいタイプのステアリングシステム、高効率な電動・水素駆動、新しいモビリティコンセプトなど、その他にも多くの新技術を披露します。
シェフラー記者会見
2023年9月4日(月)11:00~11:20(CEST/中央ヨーロッパ夏時間)
シェフラーAG最高経営責任者(CEO)のクラウス・ローゼンフェルドとシェフラーAGオートモーティブテクノロジー最高経営責任者(CEO)のマティアス・ツィンクが、ホールB3のシェフラーショーケースB40およびオンラインライブ配信にてメディア向けに講演しました。シェフラーの記者会見には、VDL Groepのエグゼクティブ・バイスプレジデント、ポール・ファン・ビューレンがゲストとして出席しました。
ビデオ録画(英語)
IAAカンファレンスでのシェフラー
2023年9月6日(水)16:00~16:45
ホールA1メインステージ
セッションテーマ 「Towards a Sustainable Automotive Value Chain – Ambitions, Challenges &Collaboration(持続可能な自動車バリューチェーンに向けて ― 野心、課題、そしてコラボレーション)」
パネリストの1人としてシェフラーAGオートモーティブ・テクノロジー事業部CEOのマティアス・ツィンクが登壇いたします。
2023年9月7日(木)15:00~15:45
ホールA2ビジョナリークラブハウス
セッションテーマ 「Here to innovate: revolution needs cooperation! Disruptive thinking, new technologies, new vehicle concepts – partnerships as enablers for innovation and change(革新のために ― 大改革には協力が必要だ!破壊的思考、新技術、新しい車両コンセプト – 革新と変革のイネーブラーとしてのパートナーシップ)」
登壇者はラルフ・ブッセ(mocci | CIP MOBILITY GmbH)、カーステン・ハイネケ(McKinsey Center for Future Mobility)、デニス・ミュラー(Enchilada Franchise AG)、クラウス=ディエター・シリング(シェフラー)
シェフラーとmocciは、ホールA3のIAA Summitで開催される「IAA Experience」でも提携しています。当会場の「サイクリング&マイクロモビリティコース」で、来場者はシェフラーの駆動技術を採用したmocciの電動カーゴバイクに試乗することができます。IAA Experienceは9月4日から8日までの期間、毎日9:00から18:00までオープンしています。
将来の見通しに関する記述等について
本プレスリリースには、将来の見通しに関する記述が含まれています。将来の見通しに関する記述には、現実の業績や事業活動が本プレスリリースに含まれる将来の見通しに関する記述で言明・示唆された内容と異なるリスク、不確定性や仮定が本質的に内在しています。こうしたリスクや不確定性、仮定が、ここに記載される事業計画や活動の実際の結果や財務状況に影響を与える恐れがあります。シェフラーは、新たに入手した情報や今後起こりうる事象を元に、これらの将来の見通しに関する記述を公的に更新したり改定したりする義務を負いません。これらの将来の見通しに関する記述は、本プレスリリースが発行された時点でのみ有効ですので、これに全面的に依拠することはお控えください。本プレスリリースに含まれる過去のトレンドや実際に起きた事象に関する記述は、こうしたトレンドや事象が将来的にも継続することを表明するものではありません。シェフラーもしくはその代理人によりなされた、すべての将来の見通しに関する記述は、書面もしくは口頭の伝達手段の別を問わず、上記の注意事項の適用対象といたします。
シェフラーグループ – We pioneer motion
シェフラーグループは、75年以上にわたり、モーション・テクノロジーの分野で画期的な発明と開発を進めてきました。電動モビリティ、CO₂効率の高い駆動、シャシーソリューション、インダストリー4.0、デジタル化、再生可能エネルギーに関する分野で、革新的な技術、製品、サービスを提供するシェフラーグループはライフサイクル全体にわたり、モーションをより効率的でインテリジェントで持続可能なものにするための信頼できるパートナーです。モーション・テクノロジー企業である当社は、高精度な駆動トレインとシャシーアプリケーション用のコンポーネントとシステム、および多くの産業機械用の転がり軸受や滑り軸受のソリューションを製造しています。2022年には、シェフラーグループは158億ユーロの売上を上げました。約84,000人の従業員を抱えるこの企業は、世界最大の同族企業の1つです。2022年には1,250件以上の特許出願があり、シェフラーはドイツのDPMA(ドイツ特許庁)によれば、最も革新的な企業の4番目に位置しています。
シェフラーとVDL Groep、自動運転シャトルで提携 | プレスリリース | シェフラージャパン (schaeffler.co.jp)
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