企画展「芹沢銈介と沖縄」開催
静岡市は、静岡市立芹沢銈介美術館(静岡市駿河区登呂5-10-5)において、染色家で人間国宝の芹沢銈介と沖縄との半世紀以上にもおよぶ交流をたどる企画展「芹沢銈介と沖縄」を、10月8日(土)~12月11日(日)の期間、開催いたします。
静岡市葵区生まれの芹沢銈介(1895-1984年)は、国内外で高い評価を受けた染色家です。昭和3(1928)年、沖縄の紅型に衝撃を受け、本格的に染色家を目指して歩き始め、芹沢にとって紅型は羅針盤のような存在であり続けました。また、昭和14年(1939)には、柳宗悦らとともに那覇に滞在し、紅型の技術を習得しました。本展では、芹沢と沖縄の半世紀以上におよぶ深い交流を、作品や自身が収集した 沖縄の工芸品など約150点を通して紹介します。
概要は以下の通りです。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202210057703-O1-0h8Ik07o】
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202210057703-O2-Z32M6773】
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202210057703-O3-8s4J0D6E】
◆企画展「芹沢銈介と沖縄」の見どころ◆
1.芹沢銈介と、自身の原点である沖縄との半世紀以上にも及んだ深い交流を辿る
昭和3(1928)年、芹沢銈介は初めて見た沖縄の紅型に衝撃を受け、本格的に染色家を目指しました。昭和14(1939)年、芹沢は初めて沖縄を訪問し、紅型の技術を習得しています。紅型は、生涯に渡って芹沢のバックボーンであり続けました。
2.自身の作品をはじめ、収集した紅型着物や沖縄の工芸品 計150点を展示
芹沢銈介の珠玉の作品約100点に加え、自身が収集した紅型着物や、陶磁器・漆器、玩具など、沖縄の工芸品50点の合計150点を展示します。
※収集は、前期・後期で展示替えあり。〔 前期10月8日(土)~11月13日(日) 〕
〔 後期11月15日(火)~12月11日(日)〕
本展の主な展示作品は、以下の通りです。
沖縄紅型を原点とする芹沢銈介の作品
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202210057703-O1-0h8Ik07o】
沖縄のクバの葉でつくられた笠と団扇、麦わらで作った「むんじゅる笠」をモチーフにした着物。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202210057703-O4-vY4RS64Y】
沖縄本島を地図のように表現した作品で、47の各地名には漢字に沖縄口でルビがふられている。
芹沢銈介が収集した沖縄の工芸品
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202210057703-O2-Z32M6773】
鳥や植物が染められ明るく華やかな紅型の着物。芹沢の紅型コレクションも見どころの一つ。(展示替えあり)
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202210057703-O3-8s4J0D6E】
張子のかわいらしい人形。この人形をモチーフとした作品も残っている。
開催概要
タイトル:芹沢銈介と沖縄
会 期:2022年10月8日(土)~ 12月11日(日)
※休館日 毎週月曜日(10/10は開館)、10/11、11/4、11/24
※臨時休館、開館あり
開館時間:9:00~16:30
会 場:静岡市立芹沢銈介美術館(〒422-8033 静岡市駿河区登呂5-10-5)
アクセス:JR「静岡駅」南口より、22番バス乗り場から「登呂遺跡」行き乗車、終点下車
観 覧 料 :一般420(370)円、高校生・大学生260円(200)円、小学生・中学生100(80)円
※( )内は30名以上の団体料金
※未就学児、静岡市内在住の70歳以上の方・小中学生(通学含む)無料。
※障がい者手帳等の提示により、本人及び同伴者1名は無料。
問い合わせ:静岡市立芹沢銈介美術館 054-282-5522
WEBサイト:https://www.seribi.jp
公式twitter:静岡市立芹沢銈介美術館(@seribi_shizuoka)
◆芹沢銈介美術館について
静岡市立芹沢銈介美術館は、わが国染色界の重鎮、芹沢銈介(せりざわけいすけ・1895~1984)より、郷里の静岡市に作品とコレクションが寄贈されたのを機に建設の運びとなりました。昭和56(1981)年の開館以来、様々な企画展示、作品の保存収集、調査研究を通して、芹沢の芸術を広く紹介し、その偉業を後世に伝えるべく活動を続けています。わが国では珍しい染色作家の美術館として、日本内外から多くの染色ファンを集めています。
また、建築家白井晟一(1905~1983)の設計による建物も訪れる人々の注目する所です。弥生時代の遺跡として名高い登呂公園の一隅に位置し、その遺跡の雰囲気に自然に融け込むように、石、木、水という天然素材を選んで構成されたこの建物は、白井晟一の個性が遺憾なく発揮された代表作です。石を積み上げた量感ある外壁。ゆるやかな銅板葺きの屋根。そして手斧の跡も温かい白木の楢材の組天井を持つ展示室が池を巡るように配されて、鑑賞の場にふさわしい、ゆったりとした空間を演出しています。
現在収蔵されている芹沢の作品約1,300点とコレクション約4500点は、年に4回展示替えが行なわれて順次公開しています。
附属施設として、芹沢の住居と工房があった東京・蒲田から移築した「芹沢銈介の家」があり、
展示期間中、毎週日曜日、祝日に公開しています(8月は毎週土曜日も公開)。
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