書家・海老原露巌 『絆』を揮毫
書家・海老原露巌 『絆』を揮毫
~「百年たとう紙」で受け継がれるきもの伝統文化の美~
書家・墨アーティスト海老原露巌の個人事務所である「海老原露巌事務所」(神奈川県大磯町)は、老舗「きものブティックあおき」(富山県富山市)とのコラボレーションで「百年たとう紙」を完成したことをお知らせします。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202204180110-O1-gog3Pqbj】
自宅付近の海岸にて 海老原露巌氏
「百年たとう紙」の誕生
きものを丁寧に包んで大切に保管するために重宝される「たとう紙」は、きものへの愛着が凝縮される和装小物にとどまらず、おもてなしや愛情、感謝などの心を伝える手段として古くから日本人に好まれる「包む」文化の伝統美の象徴でもあります。
「きものブティックあおき」は、きものの大切さが時を超えても末永く受け継がれていくとの願いから、5代目女将青木さとみさんの就任記念として考案された『百年たとう紙』の揮毫を海老原露巌に依頼。海老原露巌は東日本大震災の年に「今年の漢字」に選ばれた「絆」を、中国最高峰の古墨とされる「乾隆御墨」を用いて揮毫しました。和装小物に登場する海老原露巌の初作品です。
さらに今回の「百年たとう紙」は、経済産業省指定の伝統工芸品「越中和紙」が使用されており、富山県の伝統的製法を守ってきた地元職人が一枚ずつ手作りで仕上げる最高級の和紙です。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202204180110-O2-KnPcwb8B】 絆たとう紙
立山連峰から得た着想
『絆』を「百年たとう紙」に表現する発意について、海老原露巌は次のように振り返っています。
海老原 富山は私にとって、元々ものすごくご縁があった地域ですが、今回は富山の立山連峰の雄大さと『絆』という文字が私の中でリンクして、二つのビジョンが私に何かを語り掛けてきているものがありました。ぜひそれを書きたいという発意が生まれましたので、アーティストとしては最高のシチュエーションです。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202204180110-O6-bH8ga5Mo】
きもの文化の伝承に共鳴した『絆』
今年で創業138年となる老舗「きものブティックあおき」は、お客様との「心の絆」の大切さをモットーに、地元で様々なイベントを定期的に開催するなど、きものを通じて日本伝統文化の普及と発展に長年にわたり取り組んでいます。その活動に海老原露巌は共感を覚え次のように話しています。
海老原 あおきさんの店のホームページを見て、こちらの呉服屋さんはお客様との絆を大事にする姿勢を強く感じました。また、社会貢献やきもの文化の継承に関する取り組みにも非常に共鳴できました。色々な意味で、今回のコラボは非常に良いご縁だと思っています。
昨年秋に「きものブティックあおき」の5代目女将に就任した青木さとみさんも、『絆』はお客様の気持ちを大切にする自らの想いを表しているといいます。
青木 あおきは、愛あふれるきものサロンのような存在を目指しています。きものの大切さを通じて、お客様とはファミリーのような関係になっています。皆が『家族愛』や『夫婦愛』といった人間愛を感じてもらえるような、アットホームなコミュニティーの場も提供しています。露巌先生が考えられた『絆』という一文字は、着物を大切にされるお客様の想いだけでなく、お客様の気持ちを大切にしたい、という私たちの想いにも通じています。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202204180110-O3-dJPRMz3s】
青木さとみ氏
真筆感を極めた決め手の工夫
揮毫した作品は越中和紙に印刷され着物と共にお客様の手に渡る形ですが、海老原露巌は『絆』に込めた思いが最も伝わる揮毫の工夫を凝らしました。
海老原 決め手は渇筆のところです。はじめから考えたのは、この「百年たとう紙」を手にした方々にとって、これは印刷物であることが全く分からず、まるで生で書かれた作品かのような錯覚をもたらすため、いかにこの『絆』を生々しく書けるかです。最も気を遣ったのは渇筆。かすれの造形感覚を工夫することによって、どれもが一点ものと彷彿させるような効果が生み出されています。リアリティーを持って『絆』の生々しさを出すことを目指して揮毫しました。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202204180110-O4-wHzkn0V2】 書道パフォーマンス
国際交流と後進指導にさらに尽力
文化庁に「文化交流使」に指名された海老原露巌は、世界の人々の日本文化への理解を深める様々な活動を、アジアやヨーロッパなど国内外で数多く展開してきました。とりわけ書の発祥の地である中国において、現地に30回近く訪れた海老原露巌は、書道の国際交流に力を注ぎ、書の聖地と呼ばれる数々の名場所でパフォーマンスを披露するなど高く評価されています。今後はこうした役割を次のようにさらに果たしていきたいと考えています。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202204180110-O5-oAWls3Z0】 西安 碑林にて書パフォーマンス
海老原 文化庁に任命された文化交流使としては、本物の書道をきちんと伝えなければならない使命があります。書で言えば、王義之や顔真卿が生み出した筆法を後世にきちんと伝えなければいけません。このような使命を持って、ヨーロッパなど世界各地へ書の魅力を伝える取り組みをしてきましたが、同時に、後進の指導にも日夜あたっています。特に中国から来る最近の留学生を指導した際に、中国の若者でさえ書のことを必ずしも理解しているとは言えない印象を受けました。そういう意味で将来、中国との書道交流を進めながら、日本の立場から書の心やその真髄を中国の若者たちにも伝えて、現地の書道教育に尽力できればと思っています。私の書家としての原点は中国ですので、中国における書の継承と発展にも貢献していきたいと願っています。
書家・海老原露巌(えびはら ろげん) プロフィール
書家、墨アーティスト。1961年栃木県生まれ。4歳より書を学び、10代で書道団体に入るが、後に独自の道を歩むことを決意。国内では各地で個展を開くほか、映画、舞台作品、TV番組、書籍などの題字制作も多数手がける。
海外活動では、2011年(平成23年)に中国蘇州・張家港市の招待による鑑真和上記念式典に出席して現地で書パフォーマンスを披露。同年に西安市大興善寺で書文化交流を行い、作品を収蔵。西安大宗皇帝綾の昭陵でも昭陵博物館館長と共に書会を行うなど、中国の書家らとも交流が深い。
2012年度(平成24年度)に文化庁文化交流使。作品はヴァティカン市国ローマ法王庁やカナダのケベック州立文明美術館、在フランス日本大使館などにも収蔵されるなど国際的な評価も高い。
古墨の蒐集家・愛好家でもあり、中国の清朝第六代皇帝時代の「乾隆帝墨」や日本の古墨を利用して最もふさわしい色を探し出す墨アーティストとして多くの作品を生み出す。
青木さとみ プロフィール
1979年生まれ。大学で社会福祉を学び、病院勤務した後、2007年家業である富山県富山市にある老舗「きものブティックあおき」の若女将に。2021年9月に5代目女将として就任。2022年に創業138年を迎え、きものを通じてあらゆる日本の伝統文化を融合させる取組みに注力している。座右の銘は「幸せはいつも自分の心が決める」。
[海老原露巌及び絆たとう紙に関するお問い合わせ]
海老原露巌事務所(神奈川県中郡大磯町大磯1263―301)
担当:海老原 路子(えびはら・みちこ)
メール:michiko@hiks.jp
FBアドレス www.facebook.com/EbiharaRogen
インスタグラム @rogenebihara
電話:080-4179-9615
[絆たとう紙購入に関するお問い合わせ先]
きものブティックあおき(https://www.aoki-kimono.jp)
担当:青木さとみ
メール:info@aoki-kimono.jp
電話:076-429-5588
[メディア関係者からのお問い合わせ先]
エルステュディオインターナショナル(共同通信PRワイヤー販売代理店)
担当:さかよりのりこ(代表取締役 メディアプロデューサー)
e-mail:l_studio_international@yahoo.co.jp
Tel:090-8110-9564
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