東京経済大学ニュースVol.23
東京経済大学ニュ―ス Vol.23東京経済大学 公式サイト:https://www.tku.ac.jp/
特集
いま、ここ。国分寺から。SDGsシンポジウムを開催します。
いま、国分寺から。「国分寺学派」を目指します。
東京経済大学は、今年4月に発表した「東京経済大学SDGs宣言」に基づき、新しい時代の地域主義のあり方を考え抜く「国分寺学派」を目指し、SDGsシンポジウムをシリーズで開催します。持続可能な社会の実現のために、同じ地域に住む人々とのつながりの中から生まれる柔軟な発想で、国分寺から世界に向けて情報発信したいと考えています。
第1回目の配信開始は10月30日(土)から、岡本英男学長のほか、国分寺市の井澤邦夫市長と、建築家・東京大学名誉教授の藤森照信氏をお迎えしオンライン(動画配信)方式にてお届けします。「『国分寺から世界へ』~地域を掘り下げ世界へ。国分寺学派はじまる~」をテーマとして、SDGsの11番目の目標である「住み続けられる街づくり」と関連した「豊かな市民社会とは何か」を切り口に、歴史と緑豊かな国分寺の今までと未来を考える講演内容です。
シンポジウムシリーズの開催にあたり、岡本学長から「国分寺学派」構想に込めた思いをご紹介します。
国分寺学派宣言 ―国分寺から世界へ―
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202111042865-O5-97Cg6wql】
東京経済大学 学長 岡本英男
私は本学に着任した 1997 年の秋に、本学の学問の活性化のためには専門と学派を超えた研究会が必要と考え、同僚数人と「世界システム研究会」を立ち上げました。研究会を開催するなかで、本学の研究者がさまざまな学問分野で活躍し、それが広く世間に知られる「国分寺学派」を作りたいという思いが強くなっていきました。また、 2020 年 5 月 13 日掲載の『日本経済新聞』の「交遊抄」において、本学を拠点とした現実に根差した経済学の新潮流を生み出す「国分寺学派」の想いについて寄稿しました。
私が長年このような構想を抱いてきたのは、社会に広く影響を及ぼす学問や文化は、一つの大学あるいは一つの地域で、さまざまな分野の研究者や市民が相互に深く交流する中で生まれると固く信じてきたからです。
本学は、「誰一人置き去りにすることなく、すべての人間が尊厳と平等の下に、そして健康な環境の下に、その持てる潜在能力を発揮することのできる社会を目指す」というSDGsの理念に深く共鳴し、2021年4月1日に「東京経済大学SDGs宣言」を発表しました。
SDGsの目標とターゲットが列挙しているように、私たちの眼前には全地球倫理に基づいて解決し、次世代に継承しなくてはならない課題が山積しています。しかしそれらは同時に、私たちの足もとにある日常の具体的な諸問題と分かち難く結びついています。このような観点に立ち、本学は、これからの時代の「新しい地域主義」のあり方を市民と一体となって考え抜く「国分寺学派」の拠点となりたいと考えています。
このような私たちの思いは、2021年9月に逝去された色川大吉名誉教授の「地域の一角を系統的に深く掘り下げる研究は、日本の学界が行き詰まっている理論的隘路を打ち破るための不可欠の作業である」という主張と重なるものであり、本学は故色川名誉教授の精神を引き継ぎ、この国分寺の地からSDGsの精神を世界に発信する「国分寺学派」の拠点となることを宣言します。
【表:https://kyodonewsprwire.jp/prwfile/release/M000093/202111042865/_prw_OT1fl_Ab7d65b0.png】
※SDGsシンポジウムの開催は、第2回を2022年1月中旬、第3回を同年3月中旬に予定しています。 詳細は決定次第、本学公式サイトにてお知らせします。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202111042865-O8-8iRP9hTx】
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202111042865-O10-o44h0zHm】
東経大インフォメーション
Information 1
大学構内で傘のシェアリングサービスを導入
「アイカサ」を学内2カ所に設置
2021 年 9 月 21 日(火)、東京経済大学では傘のシェアリングサービス「アイカサ」を本学 1 号館 1 階と葵陵会館 1 階の入り口に設置しました。「アイカサ」は、使い捨て傘の削減を目的とした傘のシェアリングサービスで、駅や商業施設などに設置されたアイカサスポットから傘をレンタルし、利用後は最寄りのスポットに返却できるというものです。
アイカサスポットは本学周辺の国分寺駅や国分寺マルイの入り口にも設置され、急な雨のときも、ビニール傘を購入する半額以下の料金でレンタルができ、かつ資源を守ることにもつながります。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202111042865-O12-Ecz1W205】
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202111042865-O11-3X2PtV5Q】
本学の設置にあたり、国分寺の地域連携やSDGs活動を推進する経済学部の尾崎寛直教授と周牧之教授が関わり、設置当日は周牧之ゼミ生も立ち合いました。
(参考:アイカサWebサイト https://www.i-kasa.com/)
Information 2
「食の貧困」と「生理の貧困」の解消に向けた学生支援
10月11日(月)から3日間、フードバンク事業と生理用品の配付事業を実施
本年10月11日(月)から3日間、一人暮らしや生活が困窮している本学学生へ校舎で食料品を配付するフードバンク事業を行いました。
本事業は東京経済大学と東京経済大学生活協同組合が協力し、希望した学生に引換券を発行する方式で実施。来場者は1、2年生が多く、「生活費の節約になり助かる」「自炊するきっかけとなる」と話してくれました。密を避けたスムーズな受け渡しを意識し、会場で引換券とあらかじめ食品を詰めた紙袋を交換するだけの方式を採用しました。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202111042865-O15-07IOCp42】
(フードバンク事業の様子)
また上記期間中に、東京経済大学教職員の有志団体「女子学生支援プロジェクト」は、生活に困窮する女子学生を対象に生理用品を配付。コロナ禍の「生理の貧困」により支援を必要とする女子学生がいるのではないかと、 2021 年 6 月に女性教職員の有志でプロジェクトを立上げ学内に呼びかけを行い、専任教職員だけでなく、理事や非専任の教職員、派遣スタッフ、教職員のご家族、近隣の方からのカンパによって実施に至りました。生理用品を受け取った女子学生は「コロナ禍での 1 人暮らしで、アルバイトを思うようにできず大変困っている。毎月の出費になるため今回の生理用品の配付はとてもありがたい」と話してくれました。今後、第 2 回目の配付を予定しています。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202111042865-O18-91ykr2qw】
(「女子学生支援プロジェクトの様子」)
Information 3
交流機会が減っている学生へ「秋のつながるプロジェクト」を実施
1、2年生を対象に、対面とオンラインで複数回実施
東京経済大学では、コロナ禍で交流機会が減っている学生支援のひとつとして「1、2年生交流会 秋のつながるプロジェクト」を、2021年10月13日(水)、10月21日(木)、10月26日(火)、11月9日(火)、11月11日(木)の5日間に渡り開催します。
3年生以上の上級生が司会役を務め、「一人暮らしの学生」や「映画好きの学生」、「アニメ・ゲーム好きの学生」、「女子学生限定」などのテーマを各回で設け、1、2年生が自身の関心に合わせて参加しやすいように実施しています。
参加者からは、「対面授業が始まったばかりで、学生同士の交流の機会が少なかったが、イベントに参加したことで人と話すことの楽しさを改めて実感した」といった感想が寄せられています。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202111042865-O19-R9omKU34】
Information 4
『新・多摩学のすすめ <郊外>の再興』を刊行
創立120周年事業の共同研究の集大成
東京経済大学創立120周年記念事業の一つ「環境と地域にかかわる産官学民連携による共同研究」は、2018年より市民参加型の研究会やシンポジウムの形で展開されてきました。
今回、それまでの研究成果をふまえ、記念事業のまとめとして『新・多摩学のすすめ 〈郊外〉の再興』(けやき出版)が2021年11月4日(木)に発刊されました。
多摩地域は、高度経済成長期の都市拡大の波により、「多摩ニュータウン」に象徴されるような、急激な開拓と発展を遂げてきました。本学ではかつて、このような発展を遂げた多摩地域を初めて「多摩学」という観点から学術的に探究し、1990年代初めに『多摩学のすすめⅠ~Ⅲ』(3冊本)を出版してきた経緯があります(東京経済大学多摩学研究会編『多摩学のすすめⅠ』けやき出版、1991年、ほか)。
今回の出版は、「バブル崩壊」「都心回帰」「人口減少」という大きな時代の変化を受けた現在の視角から切開し、多摩地域の商業、工業、農業、福祉、金融などさまざまな分野の課題や展望をあきらかにしています。多摩地域という〈郊外〉を人口減少時代にどのように再興していけるのかを考える道標となる本と言えるでしょう。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202111042865-O20-U9X1f6tX】
Information 5
11月13日(土)~14日(日)国際シンポジウムをオンライン開催
都市の持続可能な発展と公共財 東京・上海の都市比較研究
東京経済大学と海外協定校である華東理工大学(中国)は、都市の持続可能な発展について2017年度から共同研究を行い、スマートシティや都市インフラ、公共サービス、産業集積、都市環境など都市の持続可能性を追求してきました。コロナ禍により都市機能にほころびが生じているなか、都市の持つ多面的機能について公共財をテーマとして、巨大人口を擁する東京と上海を事例に都市発展の諸課題を議論します。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202111042865-O22-rN39iWj3】
【表:https://kyodonewsprwire.jp/prwfile/release/M000093/202111042865/_prw_OT2fl_T6Y0ZE51.png】
Information 6
『東京経済大学百二十年史 資料編第一巻』刊行記念講演会
11月20日(土)、本学進一層館にて開催
1900年創立の大倉商業学校を前身とする東京経済大学は、2020年に創立120周年を迎えました。これを記念して大学史の編纂に取り組み、2020年11月に『東京経済大学百二十年史 資料編第一巻』を刊行いたしました。同書は東京経済大学百二十年史編纂委員会編、(株)日本経済評論社発行、定価8,500円(税別)で全国の書店にて販売しています。
『資料編第一巻』は、総史料数352点を収録し、大倉商業学校設立前後から戦後の国分寺移転、大学昇格にいたるまでの史料のほか、学校だけでなく学生にも焦点を当て、学生の部活動や日常生活、学内における抗議運動などの様子も収録している点が特色です。
刊行を記念して講演会を開催いたします。参加希望の方は本学ホームページからお申込みください。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202111042865-O21-u8VY68fC】
【表:https://kyodonewsprwire.jp/prwfile/release/M000093/202111042865/_prw_OT3fl_GEiQI62y.png】
Information 7
市民大学講座(2021年度第39回)をオンライン配信
「現代社会を考える2021~文化・教育・生活~」
東京経済大学では、40年近く市民に親しまれてきた「市民大学講座」を、今年度はオンライン(動画配信)方式で開催します。
現在、世界各国が感染症対策に取り組んでいるなか、政治、経済、文化の面では絶えず変化が生まれています。このような時代において、現代社会を客観的に理解し、地域社会が安全で思いやりにあふれる生活の場になるためには、多元的な文化の理解に基づいた寛容な社会の実現が必要であると考えています。国分寺市と東京経済大学が共催する「市民大学講座」は、身近な場所から日本全体、そして世界全体までをも視野に入れ、現在、過去、未来を市民の皆様と一緒に考える場として機能してきました。
今年度の「市民大学講座」においても、激動の時代を柔軟に乗り越え、多様性を認め合う寛容に満ちた未来の社会を目指すための「知恵」を皆様とともに考え、地域の豊かな発展のために貢献できる講座にしたいと考えています。参加希望の方は本学ホームページからお申込みください。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202111042865-O23-y49FEETr】
【表:https://kyodonewsprwire.jp/prwfile/release/M000093/202111042865/_prw_OT4fl_eIfBroC6.png】
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