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日本発の新複合材料の世界展開が本格化


アドバンスコンポジット、「AC-Albolon®」の成型技術で中国国内特許を取得



2021年9月9日

アドバンスコンポジット株式会社

所在地(本社):〒417-0801静岡県富士市大渕2259番地9

電話番号:0545-32-7904

代表取締役社長:庄司 隆敏

ホームページ:https://advance-composite.co.jp/



日本発の新複合材料素材の世界展開が本格化



アドバンスコンポジット、「AC-Albolon®」の成型技術で中国国内特許を取得



金属素材・複合材料開発インキュベーターのアドバンスコンポジット株式会社(静岡県富士市大渕2259番地9、代表取締役社長代表取締役:庄司隆敏)は5月11日、鋳鉄と同程度の剛性高強度(ヤング率引張強度)でアルミニウム並みの軽量化(鋳鉄の約3分の1の重量)を実現した新しい複合材料素材「AC-Albolon®(アルボロン)」の成型技術で、日本に続き中国国内でも特許を取得したことをお知らせいたします。



 

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当社が独自に開発したAC-Albolon®は2020年4月の発表以来、国内外の企業から多数の引き合いや問い合わせをいただいております。中でも最も大きな反響を得ているのが中国企業からであり、当社では今後、これらの企業とのビジネスを円滑に進めるため、同国向けに特許出願し、このほど権利を取得したものです。更に、2021年9月9日(木) ~ 11日(土)に中国 深圳市で開催される「PCIM Asia 2021」に出展ブースを開設し、最先端複合材料を用いた半導体製造装置用治具の展示を中心に、事業概要・製造技術・素材特性・代表的な材料を紹介いたします。また、これを契機としてAC-Albolon®をはじめとする当社の技術や製品の世界展開を積極的に進めていく考えです。



コア技術は「溶湯鍛造法」



 アドバンスコンポジットのコア技術の一つは「溶湯鍛造法」と呼ばれる高圧鋳造法です。型枠に溶けた金属を入れ、高い圧力をかけて凝固させることにより、内部欠陥の少ない素材や特性の優れた複合材料複合素材など特性の優れた素材を鋳造する技術です。溶湯鍛造法の歴史は古く、日本でも1970年代頃から主に鋳造アルミニウムの高機能化を目的とした研究開発が進み、自動車部品など一部の製品に実用化されました。しかし、製造に手間とコストがかかるうえ、複合材料に関しては加工性が悪いく量産に適さないことや、複合素材では素材同士が均一に混ざらず歩留まりが悪い、など多くの課題があり、本格的な普及には至りませんでした。



これに対し、当社は溶湯鍛造法の潜在能力の高さに注目し、さまざまな課題を解決するため、多くの研究機関や大学と共同研究を進めてきました。その結果、近年では長期にわたる研究成果が着実に実を結び実りつつあります。現在、当社では溶湯鍛造法を①組成の緻密化による素材の「高機能化」、②ヒーター管菅や冷却水冷冷水菅などを溶湯アルミでくるむ「鋳ぐるみ」、③異種素材をつなぐことで新たな特性を発揮させるマルチマテリアルを造り出す「接合」、④異種素材を混合させて混合させ新たな材料素材を創出する「複合化」の4つの分野でで実践しています。その中でも、今日、国内外から最も注目されているのがAC-Albolon®に代表される複合化技術です。



斬新斬新な製法



今回、中国国内特許を取得したのは、当社が開発したAC-Albolon®の3種類(粒子充填法、沈降法、プレス法)の成型法のうち、最も基本となる粒子充填法です。その製法は、まず、鉄製の升状の型枠にセラミックス(ホウ酸アルミニウム)粉末を詰め込み、振動をかけて粉末を締め固め、プリフォーム(強化材料)をつくります。次にプリフォームをに型枠ごと高圧プレス機の金型の中に置き、溶湯したアルミニウム(マトリックス材料)を流し込み、プレス機で圧力をかけることにより、マトリックス材料を強化材料の中に含侵させます。あたかもスポンジに水が含侵されていく状態をイメージすると分かりやすいでしょう。それが冷え固まると複合材料素材のAC-Albolon®が出来上がります。



 







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製法原理そのものはきわめてシンプルなものですが、その成型技術には多くのノウハウが凝縮されています。例えば、複合材料素材としての特性を発揮させつつ、加工性を良くするために、強化材料とマトリックス材料の配合比率を最適化したこと。強化材料として使用するホウ酸アルミニウムを従来のウィスカー(繊維状態のもの)から、平均粒径40マイクロメートルの粒子に替え、プリフォームをつくりやすくしたこと。このほか、均一に含浸させるために異なる材料を均一に混合するためにプレス機の圧力のかけ方や、素材料を投入する型枠形状などにも工夫を凝らしています。日本や中国国内で特許を取得できたのも、この成型技術の新規性が認められたからに他なりません。



AC-Albolon®は、すでにエアコンのスクロール部品、高精度位置決め治具、リフロー治具などで実用化されていますが、今後は車体の軽量化に向けて技術開発にしのぎを削る自動車産業をはじめ、半導体製造装置、家電製品、産業用ロボットなど、さまざまな分野で需要の拡大が見込まれ、ますエアコンを代表とする各種の空調機器の心臓部分となる空気圧縮機のスクロール部品への導入検討や試作の協業を国内外の世界的メーカーと進めております。



 

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将来は世界のマザー工場を志向



当社は小規模企業ながら、研究開発から試作、鋳造、加工、検査まで、社内で一貫生産できる体制を備えています。ただし、世界中からの急拡大なる需要、とくに大量生産の要望にすべて応えていくのはとうてい不可能です。そのため、国内外を問わず提携先企業との間でパートナーシップによる連携を強化しつつ、知的財産権や技術ノウハウを充実させて、将来的には金属素材・複合材料の研究開発・製造技術・生産方式をリードする世界のマザー工場になることを目指しています。AC-Albolon®の中国国内特許の取得はその一環であり、今後も、目標に向けて着実に歩を進めていく考えです。



●アドバンスコンポジット会社概要

会社名:アドバンスコンポジット株式会社

所在地(本社):〒417-0801 静岡県富士市大渕2259番地9

電話番号:0545-32-7904

FAX番号:0545-32-7905

設立年月日:2015年7月22日

資本金:2億5,500万円

代表取締役社長:庄司 隆敏

ホームページ:https://advance-composite.co.jp/



[AC-Albolon®についてのお問い合わせ先]

アドバンスコンポジット株式会社

所在地(本社):〒417-0801 静岡県富士市大渕2259番地9

担当:石田公一(営業部 部長)

電話番号(オフィス):0545-32-7904

メールアドレス:ishida@advance-composite.co.jp

広報担当:北村治彦

メール: h.kitamura@advance-composite.co.jp



[このプレスリリースに関するお問い合わせ先]

エル ステゥディオインターナショナル(共同通信PRワイヤー販売代理店)

担当:さかよりのりこ(代表取締役 メディアプロデューサー)

メール:l_studio_international@yahoo.co.jp

携帯:090-8110-9564



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