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ヴァイサラ、電力用変圧器の絶縁油中への空気混入を検出する画期的な技術を導入


2020年10月5日

ヴァイサラ株式会社



 

ヴァイサラ、電力用変圧器の絶縁油中への空気混入を検出する

画期的な技術を導入



 

 ヴァイサラ株式会社(所在地:東京都千代田区、代表取締役:ヴェリ・ソレフマイネン、以下ヴァイサラ)は、電力用変圧器の絶縁油中のすべての溶解ガスの分圧の合計である、トータルガス圧を計測できる計測技術を提供開始します。この新しい計測技術では、気密不良や油漏れなどにより電力用変圧器の絶縁油中に混入する外気を、早期に検出することができます。これにより変圧器の長寿命化、大幅なコスト削減を実現できます。

 この計測技術は、ヴァイサラの Optimus™ OPT100 DGA 監視装置(以下OPT100)のソフトウェアリリースを通じて提供します。



■ トータルガス圧計測により空気混入を確実に検知可能

 密閉型変圧器の増加に伴い、酸素を含んだ外気の絶縁油中への混入が重要な問題となっています。これは、酸素により断熱材に使用されている断熱紙の経年劣化が加速するためです。

 従来、空気混入は標準の絶縁油中ガス・水分の採油において酸素と窒素の比率を計測することで検出していました。変圧器内で酸素を消費する反応がある場合、酸素センサによる酸素計測では空気混入を検出することはできませんでした。一方、窒素は変圧器内で生成されたり消費されたりすることがないため、窒素の値は時間の経過によって増加し、変圧器内の気体の大半を占めるようになります。そのため、すべての酸素が消費されたとしても、トータルガス圧値により空気混入を特定することができます。さらに、トータルガス圧計測では窒素ガスブランケット変圧器の窒素ボンベが空であるかどうかも示すことができます。



■ メンテナンスフリーの絶縁油中ガス・水分オンライン監視装置OPT100

 この新しい計測ソリューションは、OPT100のソフトウェアリリースを通じて、現在OPT100を使用中のお客様に提供します。新規のOPT100については、この新しいソフトウェアが標準装備されます。

OPT100は電力用変圧器向けのメンテナンスフリーで絶縁油中の溶解ガスを計測・分析ができる監視装置です。OPT100は部分真空を利用し、変圧器の絶縁油から溶解ガスを抽出します。また、圧力センサを装備することで、トータルガス圧の計測により空気混入を検知することができます。

 OPT100の詳細については以下をご参照ください。

 https://www.vaisala.com/ja/opt100

 

 なお、11月25日15:00より当計測技術についてのWebセミナーを開催します。本ウェブセミナーでは本製品で採用されている電力用変圧器内の酸素窒素比を特定する信頼性の高い新手法について解説します。

 演題 「トータルガス圧の計測機能追加によるDGAモニタリングの向上」

 講師 ヴァイサラ株式会社 ビジネスデベロップメントマネージャー 荒井良隆

 開催日時 2020年11月25日(水)15:00 ~16:00

 詳細と参加のお申し込みは下記にてご案内しています。

 https://www.vaisala.com/ja/events/webinars/lp/TGP



 

■ ヴァイサラについて

ヴァイサラ社は、環境/産業計測分野における世界的なリーディング企業です。当社は80年以上にわたる経験を活かし、より良い世界に向けた観測を提供します。ヴァイサラは世界各国のお客様にとって、革新的な観測・計測機器とサービスを総合的に提供できる信頼されるパートナーです。本社であるVaisala Oyjはフィンランドのヘルシンキにあり、世界各国に約1,850人の社員を有し、NASDAQ Helsinki に上場しています。当社に関する詳細は、www.vaisala.comおよびwww.twitter.com/VaisalaGroupをご覧ください。



● 本報道発表資料に記載されている内容は発表日現在の情報であり、予告なく変更される場合があります。



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